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2010年03月20日

●地下鉄サリン事件15周年

癒えぬ傷 消せぬ記憶 地下鉄サリン15年 (東京新聞)
 
 
ニュースを見るまで忘れていたのだが、今日は地下鉄サリン事件15周年の日だったそうな。

あれは今思い出しても衝撃的な事件だった。社会的にも個人的にもインパクトは絶大なものがあった。僕個人の事を書くと、当時は大学2年生。ちょうど大学の教養課程が終わりかけて正直暇を持て余している状態で、地下鉄サリン事件やその後のオウムの諸々を追っかける時間は充分にあったし、実際にけっこう情報をかき集めたりしていた。

何より、当時住んでいた高樹町の実家の2軒隣がオウム真理教の東京総本部(1階は謎のパソコンショップ)だったのだ。その少し前から既に松本サリン事件などについてもオウムの関与は噂され始めていたから、地下鉄サリン事件が起こった時にはそりゃあもう心中穏やかではなかったというか慌てたというか……。

そして案の定というか、事件から2日後の早朝、鳴り響くサイレンの音に目を覚まして慌てて部屋の窓を開けると……ガスマスク姿の捜査員たちがドドドドーッとオウムのビルに向かっているところだった。今にして思えば滅多に観られない歴史的事件の現場だったのだから遠巻きに見物でもすりゃよかったのかもしれんけど、ビビっちゃって渋谷まで逃げたんだよな、俺(笑)。

その後は周知の通りで、東京総本部の前には24時間マスコミが張り付くようになるわ、そこで村井秀夫が刺殺されるわ、信者が村井氏の供養の踊りを踊り続けるわ、上祐史浩が逮捕されるわ……etc。マスコミの張り込み取材は近所迷惑だったけど、当時昼間のワイドショーでは大抵生中継を行ってたので、よく自転車でわざとその前を通ってテレビ映ったりしてた(笑)。

いやあ、しかし、何だったんだろうね、あの事件は。地下鉄サリン事件以降日本社会の何かが確実に変わっているような気はするんだけど、でもそれが何なのかはボンヤリしてつかめていないというか。オウム自体もまだなくなってはいないし、冷静に振り返るにはもう少し時間も必要なのかもしれないね。

1995年、今から15年前か……あの年には阪神大震災もあったし、個人的にも(おそらくは)人生最大の失恋もあったし(笑)、今の僕の人格に対して大きな影響を与えているのは間違いないんだよな。そしてその4年後には、就職して最初の仕事場が世田谷区の烏山だったんだけど、ちょうどそこにオウムの総本部が移転してくる、というオチまでついたのであった。

まあ、とにかく、事件で亡くなった方のご冥福をお祈りしたい。確か僕の高校の後輩も霞ヶ関かどこかで被害に遭ったんじゃなかったっけな……。
 

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コメント

あの地下鉄サリンからもう15年ですか。自分も年を取る訳で。
事件の第一報は、当該日比谷線の一本前に乗っていた同級生からの報告でした。
最初は「ガス爆発」だったかな。

あの年を境にして、日本全体の雰囲気が一変してしまったような感さえ有りますね。

>最初は「ガス爆発」だったかな。
確か、ニュースでも最初は「築地駅でガス爆発」とか出たんじゃなかったでしたっけ。それがあれよあれよと酷い事になってて、緊迫感がすごかったですよね。

>あの年を境にして、日本全体の雰囲気が一変してしまったような感
そうですね。偶然かもしれませんが、日本の「失われた10年」の始まりとだいたい同じ頃ですし。

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