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2010年02月10日

●清宮監督退任

ありがとうございました (清宮克幸オフィシャルブログ)
 
 
ということで、やっぱりというか、案の定というか、清宮監督が辞任の発表。

ファンとしては残念に思う一方で、負けた以上はこれで良かったんじゃないかな、と。清宮さんもサントリーを率いて4年目、年数的にも一区切りつけるにはちょうどよい頃合いのようにも思えるし、「いよいよ」結果が出なかったところで周りにあれこれ言われる前にスパッとやめたことで、キャリアに変に傷がつくのを防げるだろうし。

まあ、自他ともに認める「プロ」の監督だから。内部の事情はよくわからないけど、結果に対して潔く責任をとった態度は間違いなく立派であると思う。

また、サントリーというチームにとっても、これはピンチではなくチャンスととらえるべきなのかもしれない。無責任な第三者の、あるいは一歩間違えれば精神論に陥ってしまう意見かもしれないが、サントリーというチームは(それこそ東芝あたりと比べると)肝心なところで勝利への執着心や気持ちの強さといったところで欠ける部分があるように見えたから。

一昨日のエントリーじゃないけど、本当に強くなりたいのだとすれば、やはり勝敗がもたらす「取りかえしのつかなさ」というのをどこかで強く意識しなければならないのだと思う(もちろん、意識したとしてもミスがなくなるわけじゃないけれど)。「勝負の厳しさ」を思い知ったサントリーが新体制の下で大きな花を咲かせる、というシナリオだってあり得ないわけじゃない。

なんというか、(ファンとしての僕も含めて)もういい加減「いまにボスが強くしてくれるだろう」とは言ってられないんだろうね。少し寂しいけど。
 
 
それにしても気になるのは清宮さんの今後の身の振り方である。まさかラグビーから離れてしまうなんてことはなかろうが……。気の早いスポーツ新聞は「U20代表監督就任か」なんて書いているみたいだ。2019年ワールドカップまで見据えるとすれば、その時に主力になるであろう世代を任せてみるのも確かに面白いかも。

でも、僕の個人的な思いとしては、やっぱりこの4年間のサントリーの戦績というのは「決して悪くないけど、物足りない」ものであったので、国内のトップレベルで見返す姿というのもちょっと見てみたいような気もする。ま、ラグビーはサッカーみたいに「じゃあ次のチームで」とはなかなか行かないものなんだろうね。

そう考えると難しいな。このままいなくなってほしくはない人だけに。ご本人にとっては余計なお世話かもしれんけど(笑)。
 

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