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2008年11月26日

●レトロとモダンが出会う街神戸、だそうな (その1)


三連休の後半はFC東京の遠征にお付き合い。神戸に出かけるのは2002年のW杯前、イングランド×カメルーンのテストマッチを観戦して以来である。日曜日、朝8時過ぎの「のぞみ」に乗って、まずは朝食として東京駅で買った「鯵鯖よくばり寿司」。食べてから思ったのだが、こういう系統の食べ物はあまり朝から食べるものではないかも。鯖はまだしも、鯵はちょっと酢が利きすぎていて……同じ寿司でも、焼き鯖とかの方がましだったか。

12時前に新神戸に到着。とりあえずコインロッカーに荷物を預け(番号は「518」、つまり「GO石川」にしてみた(笑))、地下鉄でホムスタに向かう。昼食は三宮の地下街にあった「たもん庵」という讃岐うどんのお店で、かけうどんといか天・茄子天。うどんはまあ本場ものとは全然別物っぽいけど、カラッと揚がった天ぷらや透き通ったダシはなかなか美味。やはり関西では「きつね」がポピュラーらしく、カウンターの容器には油揚げが山盛りになっていた。

 

西神・山手線から海岸線へ乗り継ぎ、和田岬駅に到着。そこから10分ほど歩いた所にホームズスタジアム神戸はあった。郊外の新興住宅街の真ん中に突如現れた感じ。周りには食べ物やアトラクションのテントが出ていた。メインスタンドに座ってみると、傾斜といいピッチとの距離といい、僕の見たJのスタジアムの中でも屈指の見やすさである。カシマやさいスタ、豊田より上かもしれない。「これ、おみやげにしてください」みたいな(笑)。

試合の方は、昨日の観戦記に書いたとおり。観戦記は翌々日に気分が落ち着いてから書いているのでさほど落胆は感じられないかもしれないけど、当日は試合後しばらく放心状態になって動けないくらいだった。勝たせてあげたかった……。そういや、「混戦の優勝争いに参戦」「残り3試合」「関西遠征」というシチュエーションは2003年以来だが、あの時は信じがたい「松代神来臨」を目にして、やはり放心状態になったのだった。
 
 

試合後は、和田岬から海岸線で旧居留地・大丸前へ。大丸(昔ながらの「百貨店」という感じの立派な建物)の向かいにあるお肉屋さん「森谷商店」でコロッケ・メンチカツ・ビーフ串を買って食べる。有名な店らしく、常に行列ができているようだ。一口かじってみると、なるほどこれは美味い。やや小ぶりのような気もするが、値段は普通のお店で買うのとかわらないし、まあ「有名なヤツだから」という催眠効果もあるし(笑)。おやつにはちょうどいい。
 

「森谷商店」からすぐ、元町商店街をしばらく歩いてみた。ここは1995年の阪神淡路大震災直後に訪れたことがあって、当時はほとんどのお店が閉店中、アーケードも薄暗く静まり返っていた。ヒビが入って傾いているウインズを前にして友達と2人で愕然としたものだ。あれから13年、今は当時の面影もない。というか、古くからある商店街なのにどの建物もほぼ例外なく真新しいのが、ちょっと違和感があるといえばある。でも、よく直したものである。

その元町商店街から道一本隔てたところに南京町が広がっていた。「元町」という名称といい、中国人街といい、神戸はやっぱり横浜と似ている部分が多い(決定的に違うところもあるけれど)。ただ、横浜中華街に比べると南京町はずっと小さくて、一本の通りとそこから広がる路地で全部、という感じ。屋台がズラッと並んでいて、訪れる人も食べ歩きを楽しみにしている人が多そうだ。あと、どーでもいい話だけど、チャイナドレスっていいよね(笑)。
 
 

もう一度海岸線に乗ってハーバーランドへ。ここは最近開発された地区らしく、大きな複合商業ビルがいくつか並んでいた。東京でいえばお台場から空き地をなくしたような感じだろうか。ライトピカピカの観覧車があるあたりも一緒。ビルの中でコーヒー1杯飲んで時間を潰しているうちに日が暮れ、通りも港もイルミネーションで彩られていてとても綺麗である。港側へ出てみると、ちょうど豪華遊覧船「コンチェルト」が出港するところだった。


ハーバーランドから波止場を横切ったところにあるポートタワーにも、もちろん上ってみた。小生、どこへ行ってもその土地の高い所に上がりたくなる性なのである。入場料600円が高いかどうかは見解の分かれるところかもしれないけど、夜景自体は予想通りの綺麗さだった(展望台のガラスはかなり汚れていたが(笑))。神戸ってのは夜景にしても何にしても、六甲山と海に挟まれたコンパクトさが特徴なんだね。手頃といえば手頃というか。
 
 

夜景を十分堪能した後は、再び南京町を横切って元町から三宮へ。三宮の「ステーキランド KOBE」で夕食。特選神戸牛サーロインステーキディナー、生ビールジョッキ2杯、グラスワイン。目の前で焼いてくれるのも愉しいし、肉も上質で大変に美味しかった。そして値段は一番高いコースでたったの7千円弱である。店自体は狭いし料理の回転も速く、ゆっくり落ち着くには向かないが、とりあえず美味しい食事をするのには良い店ではなかろうか。
 
 
カミさんと2人で大いにニンニク臭くなりながら、海岸線→西神・山手線と乗り継いで新神戸へ戻る。宿の「クラウンプラザ神戸」にチェックイン。2人ともいい気分だったので、どこかの国の首相気取りで最上階近くのバーに繰り出し、チーズ盛り合わせをつまみにシングルモルトなぞを飲む。酒も美味かったし、高台の土地にあるホテルだけに夜景も素晴らしかった。お勘定もそれなりだったが……(笑)。さすがにクタクタになり、部屋に戻ってこの日は就寝。
 

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コメント

神戸、堪能されたようですね!

なんだか余裕があって、優雅でうらやましいっす。私らもそうなるはずだったのですが、荷物が重すぎて、根性系の旅行になってしまいました(笑)。

来年行くとしたらもっと身軽になろうかと思っていますので、その際はぜひ参考にさせていただきます。「森谷商店」、通りかかって気になっていたのですが、やっぱりおいしかったのかー。うーむ、来年こそ(笑)。

どうもでーす!

>なんだか余裕があって、優雅でうらやましいっす。
いや、まあ、ちょっと欲張って回りすぎたのと、あと翌日は雨のせいもあって、実は結構キツかったんですよ。ただ、それもまた遠征の醍醐味ということで(笑)。

>根性系の旅行になってしまいました(笑)。
ポタ遠征、おつかめさまです(笑)。

>「森谷商店」、通りかかって気になっていたのですが、やっぱりおいしかったのかー。
そうそう、大丸前の目抜き通りであの行列、目立ちますよねー。安くて美味しかったですよ!行列はしてますが、一度まとめて揚がってしまえば一気に列は進みますので、意外と待ち時間は少なかったです。次はぜひ。

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