2008年01月27日

●まんまるたこ焼き、まんまる笑顔 (サントリー×ヤマハ)


昨日の午後、秩父宮ラグビー場でトップリーグ第12節。サントリーサンゴリアス 31-7 ヤマハ発動機ジュビロ。プレーオフでの戦いに向けて調子を上げていきたい2位サントリーと、神鋼・三洋に連敗して苦しい状況に追い込まれた5位ヤマハとの一戦。ベスト布陣を取り戻しつつあるサントリーが素晴らしいパフォーマンスを発揮し、ファンも監督も満面の笑みを浮かべたくなるような快勝でマイクロソフトカップ進出を決めた。


冒頭の写真は、試合前に食べたたこ焼き。競技場入口の屋台で売っているもの。作り置きだったようだがきちんと湯気もたつくらい暖かく、中がトロリとしていて美味しかった。たこの大きさも下品すぎず、しかし小麦粉の中に埋没しない存在感があって良し。500円也。

試合は序盤から双方が積極的に地上戦を挑み合う展開となったが、ペースを握ったのはサントリー。この日はタックルの成功率が高く、ヤマハの前進を確実に阻止し、攻めてはWTB山下やFB有賀のパワフルなランでゲインを重ねる。セットプレーも安定しており、一方的な攻勢が続く。3分、ゴール前の密集からPR尾崎が飛び出してトライ。11分には有賀の突破からSO菅藤がゴール内へゴロパントを入れて山下が走るも、惜しくもトライならず。

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2008年01月23日

●『蹴りたい言葉』

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昨年のうちに読んだ本だけど、忘れないうちに紹介しておこう。いとうやまね著『蹴りたい言葉 サッカーがしたくなる101人の名言』(コスミック出版)。プラティニ、マラドーナ、モウリーニョ、クライフ、カントナ……。サッカー界における様々な著名人の名言(迷言?)を、サッカーライター・ユニット「いとうやまね」さんが独自のセレクションで紹介した一冊。紹介された人物=言葉の数は実に101!!わんちゃんか(笑)。


この本の良いところは、まずその簡単かつ明解な構成だろうか。見開きページの右側に「人物」「その人物の名言」「発言が行われた時と場所」が大きく印刷され、左側に発言の意味や背景にある事象の解説、そして人物の詳細なプロフィールが掲載されている。見やすい作りである。また、著名人1人につき1発言のみに絞ったのも、より多くの人々の発言をわかりやすく紹介する上では好都合ではなかろうか。

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2008年01月20日

●俺たちに必要なのは過去の日記より未来のカレンダーだ

未だ悲しみは癒えないが、とりあえず前を向くことにした。チームもいよいよ始動である。


2008シーズン 新体制を発表!(1) (FC東京公式)

2008年シーズンFC東京 育成部(U-18・U-15深川・U-15むさし)スタッフについて (同上)

2008シーズン 新体制を発表!(2) (同上)

僕は城福監督やその他のスタッフのコーチングスキルについて語るだけの知識を持っていないので、個別の人事の適不適については正直よくわからない。ただ、トップチームのコーチが1人は外部から、もう1人は内部昇格、というのは見た目のバランスとしては悪くないかな、と。しかし、奥原さんがコーチねえ……今でも並のトップの選手よりは全然上手そう(笑)。

城福監督のコメントについては、予想通りというか、志の高さと熱血ぶりが好印象。もっとも、原さんの理想だって立派なものだったし途中まではそれなりに実践もできていたわけで、やはり「どう実現するのか」という筋道をこの1年でどれだけ示せるかが勝負だろう。「Moving Football」という方法論に対し、ファンも含めて皆がどれだけの気概で挑戦できるか。

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2008年01月19日

●大逆転秩父宮とウルトラマン、飛行機雲に月


午後、秩父宮ラグビー場でトップリーグ第11節。NECグリーンロケッツ 33-21 東芝ブレイブルーパス。プレーオフ4枠へ向けたサバイバル継続中、2位と6位の直接対決。首都圏チーム同士の対戦カードだけに当然盛り上がりが予想されたのだが……観客動員もプレー内容もやや物足りないながら、「展開の綾」に救われた試合となった。


序盤は双方FWを前面に押し立てゴリゴリ押そうとするが、ほぼ互角と見るや今度はパス展開のやり合いに。NECはBKのタレントで劣る上に動きの連動性もイマイチで、数的不利な形でDFの壁に当たってばかり。東芝も攻撃にかかる時の切り替えの早さや連動性はさすがながら、SO廣瀬を筆頭にパスの精度が悪く、ハンドリングエラーも多い。じれったい攻防が続く。

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2008年01月17日

●一つの時代が終わったということか

がーん。

馬場憂太選手 ジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

これは痛い、というか悲しい……確かにそういう噂もあったとはいえ、さすがにショックである。

彼のプレーを初めて観たのは2002年開幕前の仁川ハレルヤ戦。目立った活躍はなかったものの、ボールを持ったときの独特のリズムが印象的だった。しかし、その後は気ままで軽い(ように見える)プレースタイルと運動量の少なさが目につくようになり、「ひたむきさ」が売り物のチームカラーの中でやや浮いた存在のまま2年間が経過する。思えば当時の彼については僕もずいぶん否定的な評価をしていたものである。

見方が変わったのは04年シーズンが始まってから。ケリーの負傷により先発出場のチャンスを得た彼は的確なパスさばきとセンス溢れるプレー選択で「司令塔」役を果たし、ヴェルディ戦の活躍などでサポーターの信頼も獲得。05年には負傷欠場から後半戦に復帰し、一戦ごとに存在感を増して半ば「王様」として君臨、チームの「12戦負けなし」に大きく貢献した。大宮戦のキラーパスガンバ戦のキャノンシュートは忘れがたい。

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2008年01月15日

●ストーブリーグ クライマックス、か!

昨年と同様、年明け2週目から動きが激しくなってきた(12月の動きだけ見てあーだこーだ言うのはちと早いのかもね)。悲喜こもごものストーブリーグ、今まさにクライマックス、か。


羽生直剛選手 完全移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)

羽生 FC東京決定 大森も加入へ (東京中日スポーツ)

まずはこれ。3連休の間にスポーツ新聞に情報が出始めて、週明けにはいきなりの公式発表。強化スタッフの「待ちかねたぜ!」という叫びを聞いたように思うのは僕だけだろうか。おそらく、彼の加入こそが今年の補強方針を象徴することになるのだろう。去年のワンチョペ・福西ほどのビッグネームではないかもしれないが、チームとしての機能性を高める事を狙ったという意味で、とても「筋のいい」移籍であるように思える。

羽生は僕の見る限り、走力や当たりの強さ、技術といったいわゆる「個人能力」では代表レベルに達しない選手である。しかし、彼は判断力や献身性、運動量によって「チームを生かす」プレーができる。つまり、オシムさんがよく使うたとえで言えば、「水を運べる選手」。彼が攻撃陣に加わることで、憂太や梶山といった「マイスター」系の選手がより生きるのではないかという期待がある。今までは栗澤が過大な負担を負っていたから。

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2008年01月14日

●『戦ふ兵隊』

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シネセゾン渋谷で亀井文夫監督『戦ふ兵隊』を観た。日中戦争中の1939年、武漢攻略作戦に従軍して撮影された伝説のドキュメンタリー映画で、今回は雑誌「Esquire」のイベント「進化する、映画×リアリティ。」の中で特別上映されたもの。1970年代まではフィルムが見つからず「失われた映画」となっていたと耳にし、そんな貴重なものを見逃すわけにはいかんと、休日の午前中から足を運んだ(と思ったら、DVD出てるのか)。


この映画、陸軍の後援で撮影されたにも関わらず上映禁止処分をくらったそうである。そりゃそうだろう、と思う。だって、いきなり冒頭で映るのが、家を焼かれて難民となった中国の人々なんだもの。その後も、疲れ果てた兵隊たちの姿に、貧弱な兵器、乏しい食料と水、果てしなく続く行軍、戦死者の墓標と家族からの手紙、荒廃しきった武漢の街。もしこれをそのまま上映させたとしたら、そりゃ当時の公安当局は怠慢を問われたに違いない。

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2008年01月13日

●サンゴリアス、じれったい勝利 (NEC×サントリー)


午後、柏の葉公園競技場でラグビートップリーグ第10節。NECグリーンロケッツ 8-19 サントリーサンゴリアス。トップリーグのレギュラーシーズンもいよいよ大詰め間近、ここから「トップ7」同士の対決は全てプレーオフ進出のかかった大一番と呼んで差し支えないだろう。強風下で行われた実質NECホームの一戦は、サントリーが拙攻に苦しみながらも攻撃力の優位を生かして接戦をものにした。


冷たく厳しく吹き付ける風の中、前半は風上に立ったNECがまず攻めたてた……と思うのだが、実は最初の10分ほどは試合を観ていないのである。いや、競技場にはなんとかキックオフ前に着いたんだけど、腹減ってたんで売店のカレーライスの列に並んでたら遅くなっちゃって。ポークカレー、ポークがどこにあるかわからなかったけど、美味かった……という話はともかく(笑)、3分、PGを得たNECがきっちりと決めて先制。

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2008年01月09日

●そこでその名前を出すとは……さすが岡ちゃん

岡田ジャパン×大西ラグビー=世界一…「接近・展開・継続」を指針 (スポーツ報知)
 
 
「接近、展開、継続」じゃなくて「展開、接近、連続」だろう、というツッコミはさておき(スポナビの記事の書き方は微妙に違ってるな)、こういうところで「大西鐵之祐」の名前が出てくるのは、ラグビーファンとしてはちょっと(いやかなり)嬉しい。妥当性はともかくとして、だが(笑)。あの頃の日本ラグビーと現在の日本サッカーとで、果たしてどれだけ共通点があるか……。

確かに、「早稲田」「日本代表」というキーワードで考えれば、岡田さんが大西さんを引っ張りだしても不思議ではない。そういや、加茂さんが解任されて岡田さんが後を継いだ時、Number誌上で金子達仁さんがジーコの起用を主張し、それに対して藤島大さんが早稲田の定食屋の親父の発言(「岡ちゃんならやるよ」)を引用して反論してたな。ちょっと思い出した。

まあ、大西先生の名前を出したからには、岡ちゃんには是が非でも成功してもらわんと。「日本選手の現状」に合うかどうかは別にして、目指すスタイルとして魅力的なのは間違いないから。

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2008年01月08日

●年明けはまず不景気な話から

土肥・川口・福西・八田の退団以降はしばらく公式ベースで動きがなかった(今野の残留はあったけど)東京のストーブリーグだが、年明け早々また移籍の動きが。
 
 
FWルーカス選手 ガンバ大阪へ完全移籍加入のお知らせ (1/7付ガンバ大阪公式)

ルーカスは結局4年間在籍、ということは僕の東京歴の半分近く、「アマラオ以降」の全てに彼の存在があったわけで、感慨がないと言えば嘘になる。一生懸命なテクニシャンで、好漢で、ファンに愛された選手だった。特に印象的なのは、5人抜きで観客の度肝を抜いた04年名古屋戦、脳震盪で場内騒然となった05年横浜戦、苦しむ「ガーロ東京」を2得点で救った06年名古屋戦あたりか。文句なしの主力選手だった。

ただ、一方で使い方の難しい選手、あるいは難し過ぎる役割を負わされ続けた選手でもあった。技術は高く爆発力はあるものの、フィニッシュを中心に安定感を欠くところがあり、1トップで使われると守備面(チェイスの起点として)の貢献度はともかく得点力はイマイチだった。ガーロ時代のトップ下起用や倉又時代の赤嶺との2トップ起用では生き生きとプレーしていたので、ああいう形でもう少しやらせてみたかったとは思うのだけれど……。

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2008年01月07日

●「ジャパンの10番」候補現る? (NEC×トヨタ テレビ観戦)


前日の飲み過ぎと、あと年が明けて以来なんだかんだと出かけてばかりということもあり、日曜日は秩父宮へ出かける予定をとりやめてテレビ観戦に切り替え。でもカード的には魅力的なんだよね、と思っていたら、案の定というかこれが好ゲームになってしまった。NECグリーンロケッツ 24-40 トヨタ自動車ヴェルブリッツ。ここまでやや不調だったトヨタが前節まで2位だったNECを激しい攻防の末に撃破。いや、失敗した!!


肉体的なクラッシュの激しさはトップリーグの中でもトップに位置する両チームは、立ち上がりから熱くぶつかりあった。トヨタは麻田・正面のリードから遠藤・菊谷・難波・水野が突撃を繰り返し、NECは辻とヤコの冷静なさばきからセミシが、箕内が、向山が体を張って迎え撃つ。守ってはトヨタは個々の鋭い飛び出しからプレッシャーをかけ、一方NECは秩父宮のピッチ状態の悪さも考慮して、キックを織り交ぜつつソリッドに試合を作る構え。

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2008年01月06日

●'08ラグビー初めと、すっとこ初め


昨日の午後は、秩父宮ラグビー場で名古屋在住フットボール賢人の森末さんと一緒にトップリーグ第9節を観戦。サントリーサンゴリアス 55-26 福岡サニックスブルース。トップリーグも年が明け、いよいよプレーオフ争い(もしくは残留争い)が厳しくなってくる時期。サントリーにしてみれば「格下」ながら好チーム相手の嫌な試合だったかもしれないが、FW中心の攻めから確実に得点を積み重ねて勝ちきった。


前半はサントリーのFWへの拘りが目立った。相手陣22m内に入るととにかくスクラム、モール……開始直後に押し込んでトライ、14分に認定トライ、28分にもPR尾崎がトライ。37分平のトライも「余ったからしょうがないか」という感じだった。BKのムーヴは封印して、とにかく「FWを固める」プレー選択。それで相手の攻めも封じ込めれば完璧だったのだが、サニックスも終了間際、CTBフィフィタの突破に好フォローで1トライ。やや弛んだ空気で後半へ。

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2008年01月02日

●「あの」鹿島が帰ってきやがった (`07-'08天皇杯決勝)


明けまして。本年もよろしくお願いします。

2008年元日の午後は、国立競技場で天皇杯決勝。サンフレッチェ広島 0-2 鹿島アントラーズ。正月恒例のシーズン最終戦は、終盤の大逆転劇で1部リーグ優勝を成し遂げたチームと入れ替え戦に惜敗して2部降格が決定したチーム、という非常に興味深い顔合わせとなった。試合は決勝戦らしい少数得点を巡る攻防となったが、リーグ王者・鹿島が安定した実力と試合巧者ぶりを発揮、見事優勝を飾った。


立ち上がりから広島は両サイドが大きく開いた陣形をとり、ワイドな展開で攻めたてようとする。しかし鹿島はタイトなマークで縦のボールを入れさせず、ボールはなかなか前へ進まない。一方の鹿島はFW・MFが互いに入れ替わりながらパスをつないで隙をうかがう構え。と、8分、右サイドをするすると上がってきたSB内田がマルキーニョスとのワンツーでボックスへ突入、思い切りのいいシュートが逆サイドネットに突き刺さってゴールイン。

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