うまねんblog

その後はラツィオもよく反撃し、ロッキの果敢な飛び出し（クロスが入るごとに彼のスキンヘッドが映るので、うちのカミさんが「あ、またハゲが出てきた！」と感心しきり）などでチャンスを作るものの、そこはブッフォン兄貴と泥臭いＤＦ陣が立ちはだかる。結局、ロスタイムの追い上げゴールも届かず、ユーヴェが逃げ切りに成功。苦戦に耐えて好機を逃さない、ユーヴェらしい勝ち方だった。デル・ピエーロの充実感に溢れた笑顔のまぶしいこと……。
　
　
カルチョ・スキャンダルで２部落ちしていたユヴェントスが復帰して、今年はセリエＡを観る機会が明らかに増えた。ユーヴェって、世間では守備的と言われがちなイタリアサッカーの中でミランやローマに比べても地味で「つまらない」イメージかもしれないけれど、個人的にはやっぱり好きなチームなのである。昔プラティニが在籍していたというのもあるのだが、加えてあのモノトーンのユニに象徴されるような質実剛健さが気に入っているのだ。

僕は、プレミアリーグで言えばアーセナルよりユナイテッドをひいきしているし、旧ＪＳＬでは読売ではなく日産が好きであった。今のＪではガンバよりフロンターレのサッカーを好ましいと思っている。もちろん組織力や構成力は当然の前提として、派手さとか華麗さとかは別にいらないということなんだろう（あればあったでいいんだけどさ）。それよりも、持っているポテンシャルを余すことなく勝負に発揮してくれるかどうかが大事。

だから、そういう意味では、ここ数年のＦＣ東京は……って、またそこに行っちゃうんだけど（笑）。個人的には、「スペイン」とか「バルサ」とか言ってないで、東京にはユーヴェみたいなチームに近づいてほしいと思っている。実際、９９～００年あたり、レベルはともかくとして通じるものがあったと思うんだよな（だからこそファンになったんだろうし）。こんな事を考えたりする僕は少数派なんだろうか。あ、圧倒的少数派ですか、そうですか（笑）。