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2007年05月04日

●もったいないお化けが出るぞう (FC東京×鹿島アントラーズ)


昨日は某組長のお誘いを受け、試合前にサントリー武蔵野工場見学ツアーに参加。きれいなお姉さんが「プレミアムモルツ」の原材料や製作工程を一通り説明してくれた。生のホップの香りをかがせてもらったり、ビール好きにとってはなかなか楽しい内容。最後にできたてビールを試飲させてもらい、おみやげに特製グラスまで。サントリーさん、ありがとう(我が家はいつも「プレミアムモルツ」ですよ!)。



で、味スタまでバスで送ってもらって、暖かい日差しの下でひと眠りしてからJ1第9節。FC東京 1-2 鹿島アントラーズ。不振の両チームが、ともに順位なりのぎこちない戦いぶりを披露。ホームの東京がアタッカーの能力差にものを言わせて前半途中から圧倒したものの、後半途中で失速して逆転負け。「この相手、この展開ならば、勝てる!」と思える内容だっただけに、何とももったいない黒星であった。スペシャルゲスト「めだま親父」の応援も実らず(笑)。


序盤は鹿島が優勢。4バック+中後からショートパスを丁寧につなぎ、ボックス手前からスピードアップしてアタッカーが仕掛けてくる。10分、ロングボールを拾ってボックスに突入したマルキーニョスがフェイントで藤山を抜き去りるが、動じない塩田が一対一をセーブ。東京は全体的に引き気味で、上がる鹿島MFの後ろを突いていい形を作ってもアタッカーの駒とコンビ不足でチャンスにならない。野沢の強烈なロングシュートがバーを叩いてヒヤリ。

ところが。前半中頃になると鹿島は早くも足が止まり始めてロングボール主体の攻撃に。それを東京はDF陣がきっちりはね返し、福西や栗澤のフィードからアタッカーが勝負していく。また、ワンチョペもボール扱い範囲の広さを生かして相手の脅威に。鹿島はボールホルダーへの寄せが甘く、サイドチェンジへの対応も遅れ気味。石川やルーカスのミドルシュートが枠をかすめ、さらには今野の鋭いオーバーラップからクロスが際どく抜ける場面も。


後半も東京の攻勢。特にルーカスは奮迅の活躍で、抜群のキープで時間とスペースを作り、さらに自らシュートも撃つ。1人で鹿島の守備をやっつけている感すらあった。石川も惜しいクロスやシュートが何度か。そして57分、ルーが右サイドから栗澤とのワンツーでボックスへ突入、DFが寄ったところで逆サイドに山なりのクロスを上げ、フリーになっていたワンチョペが難なく頭で押し込んだ。鹿島の対応の悪さはさておき、パスで崩したいい得点。「勝てる!」。

だが、ぬか喜びであった。59分、鹿島の左CKから東京DFがこぼれ球のクリアにもたついたところ、中後が走り込んでミドルシュート!鋭い弾道に塩田は一歩も動けず、左隅に決まった。同点。確かに先制された鹿島が前がかりになった場面ではあったが、大事な踏ん張りどころでもあったのだ。もったいなかった。ここからはややガックリ来たのか東京側の動きも落ち、双方中盤が薄い中で一進一退の攻防が続くことになった。

66分、鹿島は少ない運動量でお荷物になっていたダニーロに代えて増田。フレッシュなMFの投入で攻撃に勢いが増した。これに対して東京は石川・ワンチョペOUT、規郎・憂太IN。最近定番になっている交代だが、石川→規郎はまあいいとして、ワンチョペ→憂太はどうなんだろう。憂太はパスの出し先をなかなか見つけられず、むしろ相手の守備のターゲットになってしまっていた。80分には栗澤→梶山。栗澤は今のチームの潤滑油なのに……。

82分、東京陣深くの右サイドからマルキーニョスが中へ切り込む。東京は止めに行ったDF2人がかわされてしまい、狙いすましたクロスを増田がヘディングシュート、ゴール右上に決まった。あっけなくやられた、真空状態のような光景だった。東京は慌ててパワープレイに走り、次々前線に放り込むも高さのあるプレーヤーがいない状態。こぼれ球は鹿島DFが必死にかき出し、ロスタイムには曽ヶ端の人を食った時間稼ぎもあって1-2のまま試合終了。



鹿島は、「これが本当にアントラーズか?」と目を疑うほどのチーム状態だった。後方からつなごうとするパスは精度が低いものが多く、前からプレスを受けると大きく蹴るしかなくなってしまう。アタッカーは「前が見える」選手が少なくて空回り気味。守備でも「アリバイマーク」に走る選手がいるし(新井場とか)。まあ、前節浦和相手に健闘した反動があるのかもしれないし、柳沢の不在は大きいのだろう。でも、この調子では上位浮上は難しいか。

そんな鹿島相手だけに、東京としてはしっかり勝点を稼ぎたかったところ。展開的にも、前半しっかり守りを固め、相手が止まり始めたところでアタッカーの能力を生かして圧倒、というのは今の戦法における勝ちパターンなのに。「鬼太郎の妖怪」じゃなくて、「もったいないお化け」が出ちゃうぞ、これじゃ(笑)。今年の中では一番よくボールが動かせていたように見えたし、ルーカスを筆頭としてアタッカー陣の動きもキレてたんだがなあ。

全般的に、特に立ち上がりは後ろに重心を置きすぎているため、どうしても攻撃が散発的になりがちなのは相変わらず。まあ、前半終わり~後半はじめ頃みたいにサイドチェンジを交えながら押し上げていた時間もあるから、良化の兆しはある。ただ、(もう何十回と書いてるけど)とにかく中盤を何とかしないと。失点はいずれもミスっちゃミスだが、守備陣にかかる負担が相当大きいことも影響しているようにも見えるのだ。藤山も浅利も出ずっぱりだし。

ま、そんなにボロボロの内容でもなかった。そのうち勝つだろう。そうして、また行き当たりばったりな1年が過ぎていく(笑)。



試合後は、飛田給駅前の某店でやけ飲み。1リットルジョッキで3杯と、あと黒ビールを少々。地鶏の炭火焼きと地鶏のタタキが美味しい店だった。悔しい試合の後は、ビールとうまい食べ物で忘れるしかないべえよ、ホント。

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コメント

最近めっきり影の薄い(前からかw)けんぴです。

この日はビールに始まりビールに終わりましたねw
それはそれで羨ましい限りです。

『いきあたりばったりな一年』
↑私の人生的に耳が痛い…w

鹿島戦は、もったいないの一言でしたねぇ〜。

ワンチョペを交代させたとき、そのままFW川口を入れ、十分あった相手ラインの裏のスペースに走らせる手もあったと思うですが…。

三人目の梶山投入直後の失点で、プランが狂った不運もありますが、中盤ばかりいじらず、シンプルにFWを入れ、前線で起点を作り全体を押し上げる戦い方もあったではないか、とは思いました。

原監督は、投入したMFの個人能力での状況打開を意図したんでしょうが、肝心の前線でのボールの受け手が足りなかった気がします。
東京には、FWは沢山いるのに、もったいない。(苦笑)

こんちは

試合の内容については皆さんが一杯いっているので言いません。

し、言いたくありません!語りたいのですが、

私も昔はよくビール工場見学によく行ってました。ビール試飲がたまらないですよね~
送迎バスもバクスタ側に到着してくれるので
遠回りしなくていいし、バクスタA自由席の人にとっては、
G裏や指定の人には関係ないですが、その前に行かないかな?

何回目にかになると工場見学の説明を「お姉ちゃん」が言う前に言ってしまい
「お姉ちゃん」苦笑いをしていた事を覚えています

その時の「お姉ちゃん」ゴメンナサイ
後で聞いたんだけど、「お姉ちゃん」社員じゃなくて、派遣なんですって!どうでもいいか!

今でもサインのプレゼントやカンビールのお土産はあるんですか?

前の東スタはカンビールの持込も可で何本もお土産をもらい、
飲み倒してハーフタイムまで
寝てしまった事を覚えています

悪い事ばっかやってるな!俺

ではまた


>この日はビールに始まりビールに終わりましたねw
>それはそれで羨ましい限りです。
いやあ、美味しかったですね、プレミアムモルツも1リットルジョッキも。この日のいい記憶は試合の前後に集中しております(笑)。

>東京には、FWは沢山いるのに、もったいない。(苦笑)
FWもMFも供給過剰の状態で。原さんも使いこなせてないですよね。持て余しちゃってるのかもしれない……今の状況では「嬉しい悲鳴」どころではないでしょうが(笑)。メンバーを絞りこんで勝つようになったとしても、それはそれでもったいないという罠。

>今でもサインのプレゼントやカンビールのお土産はあるんですか?
えーと、おみやげは缶ビールではなくオリジナルグラス(FC東京のマーク入り)でしたね。やはり缶だとスタジアムに持ち込めないですから。

あと、抽選で1名に監督・選手のサイン色紙がプレゼントされるのですが、今回は原監督と伊野波のサインでした。原さんと伊野波……なんとも微妙な取り合わせで(笑)。

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