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2007年05月03日

●今年も念願の決勝カードは叶わず ('07欧州CL準決勝2ndレグ)

欧州チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグも、例によって「超早く寝てキックオフギリギリに起きて試合だけ観てまた寝るぞ」作戦により、e2byスカパー!で生中継を観る。


第1試合はリヴァプール 1-0(計1-1、PK4-1) チェルシー。2年前の準決勝の再戦は、アンフィールドの大サポーターを味方につけたリヴァプールが終始優勢の展開。前半に鮮やかなサインプレーでアウェイのビハインドを取り返し、その後は延長戦も含め突き放し切れなかったものの、PK戦を制してまたも決勝に進出した。チェルシーは4年で3度目の準決勝敗退。チェルシーファン(モウリーニョファン)の僕としてはガッカリの結果である。

チェルシーの選手たちは気の毒になるくらい疲弊していた。3つのタイトル(リーグ、CL、FA杯)を戦う過密スケジュールに加え、先週末の引き分けでプレミア制覇が厳しくなったことによる精神的ダメージも残っていたか。序盤から受け身に回り、後半途中からは足が止まってもうヨロヨロ。延長戦ではよく粘って勝ち越し点は許さなかったものの、PK戦に余力は残っておらず。ランパードやマケレレなんて、別人みたいに精彩を欠いていた。

まあ、思えば、今季のチェルシーは厳しい状況に置かれっぱなしだった。フィットしない大物選手の加入、チェフの頭蓋骨骨折をはじめとする怪我人の続出、過密日程、絶好調ユナイテッド、そして様々な噂が飛び交う監督の去就。それらを考慮すれば、リーグ杯制覇にリーグ2位、CL準決勝進出、そしてFA杯決勝進出は非常に立派な成績と言えるだろう。でもなあ……ジョゼさんとテリーたちがビッグイヤーを掲げる姿を見たかったよ、僕は。


第2試合はACミラン 3-0(計5-3) マンチェスター・ユナイテッド。1stレグと同様雨の中での試合となったが、悪ピッチをも味方につけたホームのミランが順調に得点を重ねて快勝。国際経験の差を見せつける形となった。

この試合、ミランの落ち着き払った試合運び以上にユナイテッドを苦しめたのは、雨で濡れたピッチだった。ある意味とても「状態がいい」のか、ぬかるむでもなく、まるでスケートリンクのようにツルツル滑りまくっているのが画面を通してもよくわかった。高速パス回しを武器とするユナイテッドだから、球足の速い条件自体は悪くないんだろうけど、選手が足を滑らせまくっちゃあサッカーにならないよね。力を出し切れなかった印象(いや、それも実力か?)。

ユナイテッドにしてみれば、1stレグ直前になってのファーディナンドの負傷欠場が痛すぎた。1stレグにしろ今回にしろ守備の大ポカでミランの2点目が入っているわけだから。セードルフのゴール自体はお見事にせよ、その前のドタバタはコントかと思ったよ。チェルシーのカルバーリョ欠場と同様、守備の要が欠けると埋めるのは非常に難しい。まあ、そこをしっかり突いてものにするミラン(特にカカ!)はなるほど「勝てるチーム」だわな。


ということで、決勝はリヴァプール×ミラン。これまた2年前の再戦。個人的にはチェルシー×マンUが観たかったんだが……思いっきり裏返しやん(笑)。リヴァプールは、ベニテスはとてもいい監督だし、個性的で魅力的な選手が揃ったチームだとは思うんだけど、国内リーグで全然優勝争いに絡めないチームが勝っちゃう「チャンピオンズリーグ」ってイマイチ釈然としないものがあるような気がしちゃうんだよね。ミランの方も今季は出場資格が微妙だったし。

今年は久しぶりにユナイテッドの年かな、あるいはついにチェルシーがブレイクかな、と思ってワクワクしていたのだがなあ。暗転。

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