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2007年04月27日

●ルーニーの放つ閃光 ('07欧州CL準決勝1stレグ)

欧州チャンピオンズリーグの準決勝1stレグは、「超早く寝てキックオフギリギリに起きて試合だけ観てまた寝るぞ」作戦を駆使し、e2byスカパー!の生中継で観戦。


第1試合はマンチェスター・U 3-2 ACミラン。真っ赤に染まったオールド・トラッフォード。7万観衆の大いなる後押しを受け、ロナウドの高速ドリブルを軸に攻めたてるユナイテッドが開始5分で先制。ところが22分、ミランはカカの巧みなドリブルシュートで同点に追いつき、37分にはエインセとエブラが交錯、抜け出したカカがファン・デル・サールとの一対一を決めてあっさり逆転。ユナイテッドは選手もファンもすっかり意気消沈。

この苦境を救ったのはウェイン・ルーニー。59分、スコールズがDFライン裏に上げた浮き球に絶妙の反応で飛び出し、流れるような動作の胸トラップ→シュートでジダを抜いて同点。その後はユナイテッドが速いパスワークで一方的に攻めたてる展開に。ミランもよく粘ったものの、ロスタイムにまたルーニー。自陣から持ち上がるギグスが右から中へ切り込むところ、クロスして右のスペースに飛び出し、ラストパスをダイレクトで叩いて豪快に突き刺した。

このゴールには驚いた。この場面、確かにギグスのうまいコースどりでスペースは空いていたものの、CBネスタは即座に反応してブロックに飛んでいたし、シュートを撃った地点はまだペナルティボックスの外であった。そしてGKはジダ、おまけにボールが刺さったのはニアサイドである。泣く子も黙るイタリア代表とブラジル代表を置き去りにする、素晴らしい脚の振りとシュートの速さ。やはりルーニーは「選ばれた者」なのか。画面の向こうに閃光が。

逆転勝ちこそ収めたものの、冷静に考えればユナイテッドはまだ苦しい。次は敵地サンシーロでの試合、そしてミランのアウェイゴールは2。不動の正CBファーディナンドなど怪我での欠場も続出している状況だ。でも、同点に追いついて以降に見せた速いパスでDFを振り回す攻撃サッカーと、相変わらずノっているロナウド、そして何よりルーニーの超人的プレーを見せられると「今年はユナイテッドの年かもな」と思ってしまう。さて、どうなるか。


第2試合はチェルシー 1-0 リヴァプール。プレミア勢同士の対戦らしく縦方向にどんどんボールが動く攻め合いながら、一方で1stレグゆえ両チームともどこか「出し切らない」部分があるように見えた。ジョー・コールのゴールで先制したチェルシーがリヴァプールの反撃をしのいで逃げ切り勝ち。……うーむ。

勝ったとはいえ、チェルシーファンにしてみればあまり安心できない内容である。有効な攻撃の多くはドログバをターゲットにしたロングボールだし、シェフチェンコがシーズン初めに比べても浮いてしまっていること、それにランパードやテリーの調子がイマイチなのも気がかりだ。もしドログバが怪我でもしたら……頼れるのは、2ndレグは出られるエシェンの突破力とモウリーニョ采配か。ロッベンの怪我、早く直せんもんかね。

来週のリヴァプール×チェルシーは日本時間で5月2日の早朝に行われるんだけど、よりによってGWの中日なんだよな~。会社、休んじゃおうかしら(笑)。

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