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2007年03月19日

●ちぐはぐな試合 (FC東京×ジュビロ磐田)


昨日の午後、味スタでJ1第3節。FC東京 0-1 ジュビロ磐田。開幕戦で完敗し、前節苦戦の末に初勝利したチーム同士の対戦。序盤の膠着状態から前半途中ファブリシオ退場により東京が試合の主導権を握るも、GK川口の好守もあってチャンスをものにできず、逆に終盤のセットプレーで虎の子の得点を奪った磐田が辛勝。どちらも決め手を欠いて全体的には低調な内容だったが、だからこそ勝点という結果だけは欲しかったのだが……。



立ち上がりから動きの少ない展開。磐田は後方からショートパスをつないでビルドアップしようとするのだが、右サイドの太田を除いては仕掛けのアクションが少なく、なかなかチャンスに至らない。一方の東京は最初こそ前目でチェイスしていたものの、時間が経つにつれ全体が引き気味になり、単発のロングボールが両ウイングに通っても中でクロスに合わせる選手がほとんどいない有様。早くも「0-0」のスコアが頭に浮かんだ。

18分、左に流れたルーカスが粘ってキープ、大きな展開パスを受けた石川が右から中へ切れ込んでシュートするが、大きく枠を外れた。21分、ファブリシオが入れた速いクロスをカレンがボレーで狙うも、ミートできず。前半中頃になっても膠着状態は続き、DFラインでつなぐ磐田に東京ゴール裏からブーイングが浴びせられる。24分には右サイドハーフウェーでボールを奪った福西がタックルをかわしながら大ロングシュート(能活キャッチ)。

我慢比べの様相を呈してきたところで若さゆえか、磐田に自陣でのミスが増える。28分、磐田陣で出足よくパスカットした石川からバイタルエリアのルーカスへつなぎ、ミドルシュートはわずかにバーの上を越えた。34分、伊野波の右からのスローインでルーカスがあっさりDFの背後に抜け、絶妙のクロスをDFと併走する規郎に合わせるも、ポストのわずか右に外れ。中盤では福西がキープ力とソツのないパスさばきで大きな存在感を発揮する。

試合が動いたのは36分。左ライン際、大きくボールを蹴ったファブリシオの振り足が栗澤のみぞおちに命中した。これを危険なプレーとみなした主審が2枚目のイエローを提示してファブリシオ退場。やや気の毒な判定に思えたが、ともかく磐田は残り時間を10人で戦うことになった。カレンに代えて17歳の山本を投入。中盤をシメる中心選手の退場によりジュビロのパス攻撃はますます力を失い、今度は東京が押し込んで磐田が引く展開に。

37分、上がる福西からボックス内の規郎へ楔のパス、規郎が小さくはたいたボールをそのままフリーで走り込んでいた福西がシュート、これは決まったと思えるタイミングだったが宇宙開発。41分にはボックス内で浮き球を受けたルーカスが背中越しにDFの裏へボールを落とし、石川が強烈なシュートを撃つも能活がビッグセーブ!さらにこぼれ球をルーカスが狙ったシュートは鈴木がブロック。……後から思えば、このプレーで2人はノっちゃったのかも。


後半に入っても攻勢は東京。0分、右の伊野波がクロスを入れ、ルーカスがDFを背負いながら反転ボレーを撃つも、威力なく能活キャッチ。2分、CKを能活がパンチしたこぼれ球をボックス外から金沢がシュート、能活横っ跳びで弾き出す。とにかくクロスは入りまくりなのだが、能活に鈴木・田中の「アトランタトリオ」はしぶとく、ひたすらはね返し続ける。もっとも攻撃の方は、太田がドリブルで東京陣深くまで運んでも中には誰もいない、というお寒い状況だったが。

8分、左から栗澤のクロス、いつの間にかボックス内に走り込んでいた伊野波がDFを振り切って滑り込みながらのシュート、能活ワンハンドでストップ。9分、磐田はカウンターから西がクロス、ボックス内で金沢がカットするもこぼれ球がどフリーの太田の足元に落ち、「危ない」と思った瞬間に弱いシュートを土肥がキャッチ。どうやら「QBK」だったようである(笑)。10分には左サイドで強引に仕掛ける規郎のクロスを石川がヘディングしたがバーの上。

12分、東京ベンチが動く。石川に代えて平山。「クロスは入るが決まらない」から長身FWを投入、というのは単純だが明快な采配ではある。だが、五輪予選に出たばかりの平山にはキレがなかった。東京は左右に回して揺さぶろうとするが、布陣変更への戸惑いもあるのか、メリハリのない単調なパス攻撃になっていく。一方で磐田の攻撃も厚みを欠き、試合は再び膠着。23分、クリアのこぼれ球をボックス内でルーカスが拾ってシュートするも、バーの上。

26分、規郎OUT憂太IN。憂太が入ったのはもちろん歓迎、なんだけど、この時のメンツだと彼の前にいるのが足下系の選手と平山なので憂太がキープしても出す先(鋭く動き出す選手)がなく、「仕方なく預ける」プレーが多い。28分、状況の打開を図る福西のミドルシュートがわずか左に外れる。こういうプレーは福西ばかり。29分、逆サイドに流れたCKを今野が拾ってクロス、これに平山が飛び込むもシュートは枠に飛ばない。

32分、栗澤に代えてワンチョペ投入。一発の破壊力に期待。34分、右サイドに流れたルーカスが速いクロス、跳ぶ平山にドンピシャのタイミングだったがポストの右に外れ。うーむ。そして37分、今度は東京陣のボックス右(東京側から見ると左)角付近で加賀の進路を金沢が塞いでFK。上田のクロスをニアで跳ぶ鈴木秀が頭でズドン!土肥ちゃん一歩も動けず、ボールはゴールに突き刺さった。マーカーは徳永。なんか、いかにもなやられ方である。

追い詰められた東京はパワープレーで攻めたてる。38分、チョペのクイックリスタートから金沢がクロス、平山が落として走り込むワンチョペがシュート、能活届かずゴール右隅に決まった……と思いきやオフサイド。43分、ルーカスが裏へ走り込む平山へDFの頭越しにパス、至近距離のシュートは能活が右手一本でセーブ。さらにロスタイム、憂太のヒールパスからオーバーラップした藤山がクロス、ルーカスがオーバーヘッドで狙うも能活横っ跳びでキャッチ。

結局、ついに東京は川口能活の壁を破ることができず、0-1のままフルタイムとなった。終了のホイッスルが鳴った瞬間、場内の雰囲気の暗いこと暗いこと……。



ジュビロにしてみれば、やや理不尽な判定で10人となり、もし負けたら憤死ものだったろう。しかし、勝って逆に喜び100倍、まして相手が福西のチームともなれば(笑)。前田復帰まではこういう試合を拾って粘れれば、というところか。勝因は能活とベテランCBコンビの奮闘に尽きる。名波や福西の移籍で若返ったチームの中で彼らの存在感はひときわ大きい。アトランタであれほどの感動をもたらしてくれた選手たちが、未だにJで頑張っているのは嬉しいことだ。


FC東京は、ミもフタもない言い方だが、ホームでこんな恵まれた展開になって星を落としちゃいかんわな。引いて守る相手をどう崩すか、というのはこのチーム永遠の課題である。今日は先制を許すまではパワープレーに走らず、それはそれで個人的には歓迎したい。でも、やっぱりパスで崩す習慣がついてないからサイドの個人勝負に頼って石川や規郎が浪費されていく、と。放り込み一辺倒にだけはなってほしくないとは思うのだが。

また、この日の選手交代はどこかちぐはぐだった。最初に平山……あそこはまだ放り込みに行くわけでもなかったし、体の重い平山を出すくらいなら憂太を(存在感の薄かった栗澤に代えて)出してほしかった。もしくは信男さんとか。結果論ではあるし、同じ五輪組の伊野波は動けていたから微妙ではある。でも、昔から原さんは「強行出場」を厭わないけれど、せっかく層が厚くなったんだからうまく回してよ、とも思う。やはり今季の鍵は豊富な駒の回し方なのか。


そういや、この日の午前中、前日行われたG大阪×広島(ガンバが素晴らしい攻撃サッカーで快勝)の録画を見ていて、際どいシュートを止めてトランス状態に入った松代の顔が映った時「今日のジュビロ戦も、まあ相手の調子を考えれば勝てるとは思うけど、能活の神がかりだけは怖いよなあ」などとカミさんと話していたのを思い出した。まさか、本当に神がかるとは(笑)。おみそれしました~。

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