●「サッカーらしい」試合(天皇杯決勝テレビ観戦)
昨晩は実家の映りの悪いテレビで紅白歌合戦を観てたらDJオズマのバックダンサーのお姉ちゃんがマジでトップレスに見えてしまい、ワインとビールをたらふく飲んだせいもあってやたらドキドキ、気がつけば除夜の鐘は108回鳴り終わっていたとさ。……というわけで(笑)、あけましておめでとうございます、「うまねんWEB」村田です。本年も、どうぞよろしくお願いします。
2007年の「観戦初め」は、元旦恒例の天皇杯決勝。といってもゴロ寝テレビ観戦だが(笑)。浦和レッズ 1-0 ガンバ大阪。J1の優勝争いと同じ顔ぶれとなった決勝戦。リーグの雪辱に燃えるガンバが攻めに攻めて22本ものシュートを撃つも無得点に終わり、終了間際に浦和が逆襲から虎の子の1点を奪って連覇達成。今季の両チームの差を象徴するような試合展開でもあり、いかにもサッカーらしい理不尽な結果でもあった。
ガンバは、当たり前だが、前半のうちに先制しておけば何の問題もなかったのだ。前半は浦和の戻りより速い攻撃で不安定だった浦和のDFライン、細貝とネネのところを鋭く突いてチャンスを量産。あのどれか1つでもマグノさんあたりが決めてれば、圧勝もあったのではなかろうか。ただ、やや決定力を欠いたのと、あと家長がちょっと余裕をかましてDFとの一対一勝負に偏りすぎたきらいはあったか。
後半に入ってもガンバ優勢は変わらず、しかし10分を過ぎる頃から様子がおかしくなる。パスコースへの移動が緩慢になってフリーランニングも減少、なかなか前へ進めなくなった。おそらく西野監督はハーフタイムに「前半と同じ事を繰り返せば勝てる」と話しただろうし、選手も「その通りだから慌てずやろう」という気持ちになったのだろう。その意識が裏目に出たか。浦和が「守ってカウンター」を徹底したこともあり、決定機を作れぬままズルズルと時間が経過。
この場合、そうした空気をてっとり早く変えられる手段としては、まず選手交代が考えられるだろう。しかし西野監督は最後まで動かず。ガンバがボールを支配している状況で、替えることによるリスクを重くみたのだろう。ここは難しいところで、一見押しているようでもチャンスを逃し続けてのスコアレスはむしろ拮抗ないし「危険な状態」とみるべきだったかもしれない。まあ、結果論ではあるし、流れを変えられる駒がいたかどうかは微妙だが。
で、結局後半42分、カウンターから途中出場の岡野の入れたクロスを永井がしぶとく決めて浦和先制。ガンバは慌てて反撃に移るも時既に遅し、というやつである。ガンバの選手やスタッフやファンは、きっともう一度最初から、いやせめて後半頭からやり直したいと思ったに違いない。後悔先に立たず。いくら内容がよくても点の獲り合いで後手に回っては単なる敗者にしかなれない、というサッカーの競技特性がモロに出た試合だった。
それにしても、浦和は押されまくりながらもしぶとくしのぎ続け、相手がペースを乱して足踏みしたところを巧みに突いての勝利は見事である。なんか、そこら辺の土俵際での粘り腰と抜け目のなさに、強い頃の鹿島アントラーズと同じ様なニオイが感じられるのだが……。やはりしばらくは「浦和の時代」になってしまうのだろうか。それとも、どこかが待ったをかけるのか。かけるとすれば、それはガンバなのか、もしくは……。
[余談]
夜、TBSの「スポーツマンNO1決定戦」をカミさんと一緒に観た。今回勝ったのはアメリカの10種競技の選手で、「さすがにデカスロンはものが違う。すげー!」とか言って盛り上がっていたのだが、新しいチャンピオンが出るたびに「どうせ大畑とやったら勝てないんだろうなー」と思ってしまうのがちょっと残念。あと、池谷とかいう跳び箱の選手は、どうしてああも上半身をむき出しにしたがるのだろう?