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2006年12月26日

●12月24日(日)

前のエントリーでも書いたように、日曜日は猛烈な筋肉痛に襲われ、1日中出来の悪いアニメーションのようなギクシャクした動きになっていた。まあ普段から僕の動きは「マンガみたい」とか言われることもあるから、ある意味いつも通りかもしれんが……。

つーことで、自宅とカミさんの実家でゴロゴロしながらラグビーやらサッカーやらをさんざん流し見したので、その感想なぞ。


サントリー 59-12 ワールド (トップリーグ)

今年サントリーが強くなったのはFWのボールへの働きかけを相当に鍛えたせいだと思うのだが、CTBの充実もまた見逃せない。ニコラス・平の「DFの間を真っ直ぐに押し込む」ランはかなりの迫力。で、生まれたスペースを最強バックスリーが走りまくり、と。まだまだ雑なプレーも多いし、本当はSHにもう少しボールさばきの巧い選手がほしいのだろうが、途中経過でこれだけ強いのが凄い。これで有賀が本領発揮したら……。

 
東芝 34-18 トヨタ自動車 (トップリーグ)

こちらもまた、勝者の強さが目立つ試合だった。個々の能力で言えばトヨタの方が上回っているようにも見えるのだが、しかし東芝はここぞというところでの粘りやチャンスにおける集中力でズバ抜けている。ちょっとトヨタに失礼かもしれないが、チームとして見ると「格が違う」ように思えてしまった。勝ち慣れているチームと、そうでないチームの差か。このアドバンテージは国内では東芝だけが持っているものだろう。

ということで、年明けの次節はいよいよ東芝×サントリーの直接対決。現時点での完成度、ここ数年の経験の蓄積でまだ東芝が上を行っているように思うのだけれど、さてどうなるか。サントリーはさすがに簡単にDF裏へ抜けられないだろうから、FWの2列・3列がどれだけ粘り強く戦えるか、といったあたりが鍵になるのかもしれない。


有馬記念 (JRA G1)

「国民的大スター」ディープインパクトの引退レースは、3馬身差の快勝。2着以下とは明らかに着差以上の実力差があった。後方かららく~に行って、3コーナーからひとまくりで直線半ばで先頭に立ち、あとは全く追わず流すだけ……少なくともこの20年ほどで、有馬記念でこんなに強い勝ち方をした馬は初めて見たよ。種牡馬は種牡馬で当たり外れがあるだけに、正直「もったいないなあ」と思ってしまう。あと1年走ればいいのに。


京産大 36-28 法政 (ラグビー大学選手権)

これはちょっと残念な結果だ。アグレッシブに前へ出るディフェンスを持つ法政は、早稲田を倒しうる数少ないチームだと思っていたのだが。重量FWの圧力で先行されてリズムが狂ってしまったようだった。それでも、後半35分の逆転トライで一度は「行けるか」と思ったのだけれど……簡単なコンバージョンを外したのが致命的だった。PGで逆転をくらい、ロスタイムは攻めきれず逆に突き放される。いやー、もったいない!!


大体大 28-14 明治 (ラグビー大学選手権)

これを「番狂わせ」とか「思わぬ結果」とか評する報道は、ちょっと関西のラグビーを、あるいは大体大をナメすぎではないか。いや、もちろん実力差はさほどなく、スコアよりもずっと競った試合だったけれども、大体大はソリッドな実に良いチーム。なんつーか、いかにも坂田監督、つまりは「あの世代」のラグビー人が作り上げたという感じだった。準決勝の相手は関東学院か。勝つまで行かずとも、いい試合を見せてくれるのでは。


ウィガン 2-3 チェルシー (サッカープレミアシップ)

「ミラクルチェルシー」はまだまだ続く。この日は早々にランパードとカルーのゴールで2点先取して「今度こそ楽勝か」と思ったら、前半最後ヘスキーのゴールで流れ一変。後半に入ってからはウィガンの一方的攻勢となり、タジタジのチェルシーは耐えきれずついに同点ゴールを許す。頼みのドログバも体調不良でヤバい雰囲気となったが、今回はロスタイムにロッベンのミドルシュートが炸裂してサヨナラ勝ち。いやあ楽しい……のだが、ちと疲れるな(笑)。


しかし、こんなにずーっとフットボールばっかり観て、せっかくのクリスマスイブになにやってんだろうな、俺は。


ちなみに、サハラカップ決勝はすっかり忘れていて観られなかった。0-2か……。この悔しさをバネにして、なんて書くといかにも善人ぽいのでやめておくが(笑)、森村や吉本はぜひ上のメンバーにも定着して、後方から着実にビルドアップしていくサッカーを持ち込んでほしいものだ。「普通にいいサッカー」のエッセンスこそが、今のFC東京のトップチームに足りないものだと思うので。がんばってくれよー。
 

コメント

24日は盛りだくさんだったよね。

早稲田は去年なんかの圧倒的な破壊力はないけど、堅い試合運びというかミスが少ないよね。

明治は俺も結果だけサイトで見て波乱ってBLOGに書いちゃったんだけど、後で試合見たら波乱ってこともないかなって思った。
勝ち越されてからがもろかったなぁ。

有馬記念は、ご馳走様でした。(笑)

3試合たらふく食らいましたので(笑)。

>東芝 34-18 トヨタ自動車 (トップリーグ)
受け入れ難い事実ですが、「格の違い」を見せ付けられました。
去年よりは上手い具合に試合を進めてはいましたが、東芝には中途半端なプレーを許さない確固たる「厳しさ」が存在していました。
キャプテン自ら中途半端なクイックスローをしていては勝てません(苦笑)。

>京産大 36-28 法政 (ラグビー大学選手権)
あそこまで徹底した産大FWに前半でお腹いっぱいでしたが(笑)、確実に決めるキッカーの存在もあったからこそ理詰めの戦法だったと思います。
理詰めの戦法を選手たちに落とし込む事が出来る吉田明コーチと、クリス・ミルステッドコーチの存在を関東の人たちは失念していたのでしょうか?
上手くFW陣を仕切ったSH田中の成長振りには目を見張りました。

>大体大 28-14 明治 (ラグビー大学選手権)
前半にあれだけFWで押し込まれた大体大でしたが、気落ちする事無く試合を進めるとは、さすが関西1位校。
「番狂わせ」とか「思わぬ結果」とは失礼な(笑)。
皆さんが鬼のように強かった明治の復活を祈る気持ちは理解できますが、「再建途上」の明治と「機は熟した」大体大の差が出た試合だったかと?
坂田監督の指導方法の変化もチームの成長に大きく作用していますね。


でも「思わぬ結果」は京産大の勝利かな(笑)。
法政のめくり上げるタックル、バックスの速さに京産大守備陣は対応できていませんでしたから、FWでたっぷりボール支配できていなかったら、法政にズタズタに負けていたかもしれません。

春の岐阜で弱体化した同志社を観て、関西大学リーグはどんぐりの背比べかと思いましたが、開幕前に大体大が突き抜け、大体大のベスト4入りは確実かと思っていましたが、京産大の急成長ぶりには驚きを隠せません。
京産大は思ったより早くチーム力を上げています。

>勝ち越されてからがもろかったなぁ。
あれは、やっぱり勝ち方を忘れてるというのもあるんだろうね。明治もけっこう低迷が長引いてるから。

>有馬記念は、ご馳走様でした。(笑)
若槻千夏が1点で的中させたのには大笑い。つーか、武-ペリエと考えればあの配当はオイシイ。

>3試合たらふく食らいましたので(笑)。
お疲れさんです(笑)。

>確実に決めるキッカーの存在もあったからこそ理詰めの戦法だったと思います。
おっしゃるとおりですね。展開時の攻守にわたる法政のスピードを考えれば、「あれしかなかった」とも言えるし、うまく京産のツボにはまったとも言えるかもしれないですね。お見事でした。

>「再建途上」の明治と「機は熟した」大体大の差が出た試合だったかと?
上にも書きましたが、最後はチームとしての(単年度にとどまらない)熟成度の差が出たと思いましたし、フィジカル以上に「勝てる」かどうかの確信の差もあったのではないかと。だから、この試合は印象として東芝×トヨタに近いものがありますね。

強タックルの法政は負けてしまったけど、大体大がしっかりしたラグビーを見せてくれるとすればまあ元はとれるかと(笑)。個人的には早稲田×大体の決勝が観てみたいですね。

ともあれ、天皇杯も既に終わり(笑)、私もすっかりラグビーモードです。新年6日は東芝×サントリーの大一番を観に行く予定です。8日はちょっとキビシくなったよ。>こばえもん

>新年6日は東芝×サントリーの大一番を観に行く予定です。

わしも行くよ。清宮監督は東芝とは3回やるって言ってますね。
その初戦が味スタなのもまた面白いですね。

24日は秩父宮で大学選手権見てましたが、早稲田のBKのパスの速さ、ラインの速さ恐ろしいもんがありましたね。
スタジアム観戦始めて15年くらいですが、学生では間違いなく歴代No.1のバックスですね。

>清宮監督は東芝とは3回やるって言ってますね。
今のサントリーにとっては、東芝のようなチームと真剣勝負を重ねることが、チームの芯を強くする最高の手段でしょうしね。

>早稲田
京産大はちょっとかなわないかな。大体大(関東学院?)はどこまで食い下がれるか……。