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2006年12月11日

●'06シーズン終了……

1点のリードを後半ロスタイムに追いつかれ、延長で逆転弾をくらい万事休す。準々決勝進出ならず (FC東京公式)
 
 
ということで、今年の天皇杯は5回戦@モモスタ(と呼ぶのかどうかは知らないが)での敗戦で終了。この試合については、昨日も書いたとおり現地に行けず、おまけにテレビ中継もなかったので何とも言えない……のだが、ロスタイムにやられたのか……。大分では終盤うまく時間を使ってたがなあ。あっけないと言えばあっけないけど、昨年・今年とリーグ戦終盤の勢いを天皇杯につなげられないのはどうしてなんだろうね。


まあ、なにはともあれ、イロイロあったFC東京の今シーズンもこれでようやく終了である。

 
後半戦、とにもかくにもチームを指揮し通した倉又監督は退任。1トップへの頑ななこだわりや遅い選手交代など采配には首を傾げる部分が多かったが、そもそもトップチームを率いた経験のない人を緊急避難的に監督にしたのだから、多くを望むのは酷だろう。火中の栗を拾ってくれたのは確かだ。もっとも、エル・ゴラッソで後藤勝さんが書いてる「土台を立て直してくれた」みたいな賛辞もどうかと思うけど。

選手では、三浦文丈とジャーンがこれでお別れ。とはいっても、文丈は浦和戦の時に引退セレモニーがあったし、ジャーンも大分での「涙のおじぎ」の後帰国しちゃったから、特に今何がどうということもない。むしろ問題はこれからの移籍の動きだろう。レンタル組は戻ってこないとして、今野あたりの流出を抑えられるかどうか。それと、本人のためには移籍させてあげた方がいい選手が何人かいるように思う。


しっかしまあ、楽しいことよりツラいことの方がずっと多いシーズンだったなあ……個人的には、開幕の頃はけっこう希望を抱いてたんだけどね。「初めは苦労するだろうけど、1年のうちに何とか展望が開ければ」という感じで。今はまだ全然総括する気にならない。つーか、今年チームがやりかけた挑戦とその早々の挫折については、来季以降を見ないと何とも評価のしようがない。「なかったことにする」のだけはやめてネ(笑)。

一つわかったのは、少なくとも今のFC東京にはサッカーチームとしての「未来」に向けて舵を取れる人がいない、ということだろうか。だから原さんにもう1回頼まざるを得ないっつーことなんでしょうよ。あと、もう一つ、ファン・サポーターの方向性のバラバラさ加減がより明確になった1年でもあった。これはもはや仕方がないことなのかもしれないけれど、「ファン」「サポーター」としての実存的危機に陥った人も多そうだ。


……なんだかなあ、というのが率直な感想(笑)。
 

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コメント

> 「ファン」「サポーター」としての実存的危機に陥った人
ノシ

応援の音頭を取っている人たちの考えが浮き彫りになったという点では、この1年も無駄ではないと思いました。

まあ、いかなる形にせよ、近い将来の栄光のための糧とすべき1年ということで。


……と、無理矢理前向きに結んでみる(笑)。

「ガーロ、やめちゃえ」のエントリーで書いていた、
”東京ファンの多くが最初から、色々あって、あなたのことは歓迎していなかったようだしね”
これのもう少し詳しい事情を教えて欲しいんですが。
こうしたことに疎いもんで。

>これのもう少し詳しい事情を
別に私も裏事情を知っているとかそういうことではないのですが、私が言いたかったのは、ガーロは就任前から常に原監督との比較、あるいは原監督退任との関係で評価(感情的なものを含めて)されていたということですね。それは、ネット上での色んな方の物言いやスタジアムでのファンの反応、そして知り合いを通じて耳にする話などから強く感じていたところです。

おそらく、かなりの数のファンが、ある意味人気絶頂だった原さんの退任について「やめさせた」チームに対して負の感情を抱き、そのチームが「連れてきた」ガーロに対してその感情を直結させてしまったのではないかと。

↓の人などはガーロを「博実を追い出した外様」と認識していたと振り返ってますね。
http://a-mutter.boo.jp/blog/2006/12/summary_of_gallotokyo.html


あと、ゴール裏の中心人物といわれている植田朝日さんなどははっきりガーロを嫌っていたようで、まだ序盤で五分の星だった横浜戦では彼の主導で「やめろ」コールが起こったようですし、最近でも「浦和にもガーロの首をとってもらったし感謝、感謝」と書いてます。
http://asahiman.blog.players.tv/533.html


私の個人的な思いとしては、そうした諸々がガーロにとって気の毒な、あるいはアンフェアな状況を作り出していたことについて釈然としないのですよ。たとえ、彼が経験不足で色々と足りないところのある監督だったとしても。

レスありがとうございます。
なるほど。
私と、よく一緒に観戦する友人は、博実は今年で退任だなという意見で一致していたので感じていなかったのですが、博実退任に反対の人の方が多数派だったのでしょうか。

私は1年前のフロントの判断を高く評価していますが、今回の復帰に関しては、サポーターの顔色を窺うような東京の悪い面が出てしまったと感じています。
やっぱりもっと東京の中から方向性について発信する必要がありますね。
第2のガーロを作らないためにも。

ガーロは気の毒だったと思います。
結果論だけど、ガーロのときのほうが
怪我人が戻ってきた倉さんのときより戦績はいい。
浦和戦で見せたいなすサッカーは
ポゼッションを体得させてくれたガーロのおかげ。
いまさらヒロミもないだろうと、正直カナシイですが、
いちサポにできることは年チケ買わないことくらいかなあ。
大物獲ってきて勝つチームならいくらでもあるから、
東京はクラブとサポが一体となって選手を手塩にかけて育てて
優勝するチームであってほしかった。
ますぅ、くじけずにがんばれ!!

>博実は今年で退任だなという意見で一致していたので感じていなかったのですが、
私も、05年夏頃の硬直ぶりを見て「原さんも一旦潮時だな」と思い、05年限りでの退任という結論を支持しました。また、「ガーロで新たなチャレンジ」という方針も、結果失敗したとはいえそう悪いものではなかったように思います。

ただ、あの年、秋以降、憂太の覚醒やササの活躍もあってなまじっか12戦負けなしの時期があったものだから……人間、上昇曲線の途中で遮られると「もっと上に行けた」と思うものでしょうからね。「原さんのままでも優勝争いできたのに」という思いを抱いたまま今年に突入してしまった人は多かったのではないでしょうか。しかも元々の人気が半端ないし。続投支持が多数派だったかどうかまではよくわかりませんが。

>サポーターの顔色を窺うような東京の悪い面
そうですね。サポーターの意向を気にするのは悪いことではないけれど、おっしゃるとおり「中から方向性について発信」しなければ、結局迷走を繰り返してしまうのではないかと心配です。サッカーチームとしての本体を操るハンドルはちゃんとチーム自身が握っていないと。

>浦和戦で見せたいなすサッカーは
>ポゼッションを体得させてくれたガーロのおかげ。
直接ガーロの指導が効いたかどうかまでは私にもわからないのですが、「違うやり方」の有効性については、選手たちがむしろガーロがいなくなってから気づいた節がありますね。

いずれにせよ、チームとしてのやり方をあまりに固定化・特殊化しすぎるのは問題だと思うんですよね。東京はまだまだ伝統を持っていないチームなんだから。まあ、ガーロさんのやり方は確かに振り幅が大きすぎたのかもしれないですけど。

>ガーロは気の毒だった
私も全く同感です。

>いちサポにできることは年チケ買わないことくらいかなあ。
私のカミさんもソシオ不継続の意志を固めたようですが……そういうやり方も確かに「アリ」でしょうね。東すかのメンバーの中にも、昨年(一昨年?)の「あること」に対してソシオ不継続で意思表示した人がいました。まあ、決断まではまだ時間はあるはずです。

それと、ホント増嶋には頑張ってほしいものです。これも同感ですね。

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