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2006年11月20日

●最大値、最小値 (ジュビロ磐田×FC東京 テレビ観戦)

週末に親戚の葬式があり、今日の午後まで山口に行っていた。なので、磐田戦もMXの中継で録画観戦。ジュビロ磐田 4-1 FC東京。ここのところ3連勝と波に乗る東京。ヤマハスタジアム初勝利をかけて(なんと昇格以降未勝利!)磐田に乗り込んだのだが……あっけなく返り討ちに。変わらぬチームの「現状」をまざまざと見せつけられる敗戦だった。


正直、この結果を目にしても「今のチームならこういうこともあるだろ」と、特に驚きはなかった。元々、監督交代以降リーグ14試合で36点とられているのである。そして攻撃の方も、サイド速攻へ拘りすぎの後遺症もあるのか、まだまだ不安定な水物状態。うまくハマれば千葉戦やガンバ戦、川崎戦のような逆転劇になる一方で、噛み合わなければまあこんなものだろう。

展開的には、まだ0-2の時点、前半終わり頃の攻勢で1点はとっておきたかったところ。あの時間帯はルーカス・憂太・今野の前からの守備がよく効いていて、ルーや梶山の技巧に憂太の運動量とパスさばき、それに徳永の押し上げも加わって、よく揺さぶることができていた。あとは、数度の決定機で戸田が1つでも決めていれば……いくら動きは良くても、全部外しちゃ無意味でござる。能活が凄いってのもあるんだろうけど。

で、そうしているうちに後半早々3点目が入って試合が決まってしまった。前田から右サイドへの速い展開で、オーバーラップした福西にCB2人と土肥が引きつけられてしまって……。太田は折り返しを無人のゴールに蹴り込むだけ。これでガックリきた東京は一気に動きが落ち、磐田が決定機を作りまくり。ポストに当たるわ、土肥がかろうじて止めるわ。ここだけ見れば、よく4点でとどまったものだと思う。

後半半ばを過ぎたところで、磐田は菊池のドリブルシュートで4点目。がら空きの中盤を加速してきた菊池に対し、止めに出た藤山がかわされて一対一からズドン。あのシチュエーションでは藤山も辛すぎるだろう。東京は、終盤意地のパワープレイから平山→ルーカスとつないで1点返す。結局3点差で試合終了。シュート数はほとんど変わらないながら、試合の流れをつかむかどうかには大きな差があった。


繰り返しになるが、この試合も川崎戦と同様、チームの現状をよく表してはいた。ひとつには守備の駄目っぷり。例えば3点目のシーンは、増嶋の判断も悪かったかもしれないが、チームとしての組織守備の機能不全ぶりが露呈した場面でもあった。攻撃の方はけっこうチャンスを作ったのだが……要するに、同じような内容でも、敵失の有無やシュートのブレ、GKの能力で川崎戦になったりこの試合になったりする、ということなんだろう。

個々の選手は……こういう試合ではあまり触れないことにしよう。いや、別に戸田1人をかばいたいわけではないのだけれど(笑)。平山が働けるようになってきたのは好材料。

そういえば、エル・ゴラッソ紙では伊野波・今野・梶山・馬場の4人が「4.0」の採点になっていたのだけれど、伊野波はともかく残りの3人については「そうかなあ?」と思う。スカスカな中盤守備の原因を梶山と今野に求めたのかもしれんが、前がかりになって裏をとられた形が多かったし、そもそもチームとしての守備が……酷評はちと気の毒。あと、憂太も、3点目以降気が抜けていたので(笑)そりゃ総合的には×なんだろう。でも、前半の攻勢の立役者ではあったのだぞ。途中から消えていた川口が「5.5」で、彼らが「4.0」ってなあちょっと納得がいかない。ムキになるほどのことではないか(笑)?


まあ、次の相手はこちらと同じく、もしくはそれ以上に絶賛不調中のFマリノスだから、サクッといい戦いをして浦和戦に備えてほしいもんだ。んがんぐ。

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コメント

「んがんぐ」ってサザエさんですか。

>「んがんぐ」ってサザエさんですか。

そうでございます。

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