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2006年11月13日

●苦い結末 ('06アジアユース決勝)

昨晩、BS朝日でアジアユース決勝をテレビ観戦。日本 1-1(PK3-5) 北朝鮮。苦戦の連続を乗り越え、ついにあと1勝で念願の初優勝、という地点までたどり着いた若き日本代表。決勝の相手は1次リーグで完勝している北朝鮮だったが……悪ピッチと疲労と相手のキツイ寄せに苦しみ、何とかPK戦までたどり着いたもののそこが限界だった。悔しい準優勝。


この試合、日本の出来の悪さは画面を通しても明らかだった。全体的に動きは鈍く、北朝鮮の鋭い寄せにボールキープもままならない。弱いミドルパスは読まれてカットされ、ロングパスもFWとの呼吸がバラバラ。頼みのコンビパス攻撃も、広い展開抜きではタッチ際に追い詰められるばかり。特に内田と森重の出来は酷かった。信じがたいようなミスが何度もあった。

もちろんピッチの悪さ(イエメン並のボコボコぶり……)はあったにせよ、やっぱりコンディション的にもう限界だったのだろう。慣れない環境で体調不良に苦しむ選手が多い中、15日間でなんと6試合。「U20W杯出場権獲得」と「優勝」の2つの目標があったことも、調整の難しさに拍車をかけたのかも。相手も同じといえばそうかもしれないが、韓国戦の120分+PKの大激闘が大きかったと思われる。

展開も日本にとっては最悪。開始早々、北朝鮮乾坤一擲のロングシュートが林の頭を越して決まってしまったのはとにかく痛かった。DFのシューターへの寄せが甘く見えたのは、あの距離なら裏をとられる危険を冒すよりも撃たせた方が安全という判断だったのだろうが……。ビハインドを背負った事で前目から本気でボールを追わざるを得ず、ただでさえ不調なところを余計に消耗してしまったようである。

北朝鮮は、ややフィジカルに偏ってはいるが、スピードも運動量もあるいいチーム。ボールホルダーをきっちり狙って圧力をかける守備も、迷いない直線的な攻撃もなかなかの迫力だった。日本が苦しみまくった悪ピッチでも、北朝鮮の方はトラップもより正確で、強いパスをきっちり通してきた。PK戦のシュートも強烈なのを連発。悔しいが、この試合に関しては相手の方が上だったと認めざるを得ない。うーん。

まあ、そうした諸々を考えれば、選手はよく頑張ったと思う。柏木の同点シュートは技術と判断で相手を翻弄した素晴らしいものだったし、延長戦の連続ピンチも結局耐え抜くことができた。PK戦は……もう仕方がないよ、あれは。残念だったのは、交代選手と周りの意図が合っていなかったことか。苦しい状況で妙に受け身になってしまう部分もそうだが、チームとしての「対応力」を上げてほしいところだと思う。


とにかく、なんのかんのと言って準優勝は立派な成績。胸を張って帰ってきてもらいたい。次は、世界だ!!

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