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2006年10月01日

●悲しい気持ち (東すか19号&FC東京×アルビレックス新潟)

昨日は東すかの配布日なので、午前中から出動して開門前の入場。遠目にソシオ列を眺めたら、いつもよりも人が少ないように見えたのだが、気のせいだろうか。今回は食あたり学会・仕事・消息不明・生死不明(笑)等の理由で部員が少なく、わずか4名での配布。いつもメイン側にいる看板要員もいない。声出しでカバーしようと叫び続けて、喉が枯れてしまった。

19号の配布自体は、チームが連敗中でもあるしあまりはけないだろうと元々予想をしていたのだけれど……うーん、予想以上に悪かった……。いつもの8割くらいしか持って行ってもらえんかった。まあ、もしかしかしたら、そろそろ「東すか」も飽きられてきているということかもしれない。いいやめ時かもしれんね、今年限りが。

とはいえ、それでも多くの人が持って行って読んでくれたのも事実。「本当にやめちゃうの?」「残念……」「あと3回、必ずスタジアムで読ませてもらいます!!」といった声をかけていただいたのは本当に嬉しかったし、ちょっと悲しくもなった。皆さん、どうもありがとうございます。次回は10/22ガンバ戦の予定です。懲りずにまたお付き合いいただければ、幸いです。



んで、複雑な心境のまま観戦に突入。J1第25節。FC東京 1-4 アルビレックス新潟。連敗による沈滞ムードに加え、主力に怪我人続出の東京。順位的に近い新潟は連敗脱出には格好の相手にも思えたが……完敗。幸先のよい先制点で「ノれるか?」と思ったのもつかの間、あっという間の2失点で台無しとなり、あとはひたすら新潟の切れ味よい速攻にさらされ続けた。終盤には堤防が決壊。これでとうとう「FC東京」としてのワーストタイ、6連敗である。

以下、感想なぞつらつらと。

 
試合内容的には、スコア通り。全くの完敗だった。立ち上がりこそ互いのアタッカーになかなか収まらない状況で互角のボール争奪戦を繰り広げていたが、あとは新潟の、エジミウソンと鈴木慎(彼はJ屈指のアタッカーだと思う)を前面にして二列目以降が次々飛び出してくる速い攻めについて行けず。エジミウソンと田中亜の意気がもうちょっと合っていたら、4失点では済まなかったかもしれない。東京の攻→守の切り替えの遅さはどうしたことだろう?

CBはある程度仕方がない。藤山-中澤は4番目-5番目の組合せだろうから。藤山は、前を向いた時のインターセプトなどに鋭さがあるものの、後追いになった時や一対一の場面では弱い。それに加えてクロスが×だからSBとしては使えない、次善の策としてCB、ということなんだけど、相方を助けられるほどの力はない、と。もっとも、今のジャーンや茂庭の出来ではあまり違いがないかもしれんが。ともあれ、藤山も中澤も彼らなりには健闘したと思う。

ひどかったのは、中盤とSBの守備だ。特に宮沢の出来は悪く、コースを切ることすらできていなかった。フィードの精度も低かったし、彼が90分間出場したのは不可思議。加えて今野までも守備が軽くなっているように見え、バイタルエリアはスカスカ。また、身体能力の高いSBを揃えているのにサイドががら空きなのは、位置取りが悪いのと、チームとして補う動きができていないことに他ならない。「守備の立て直し」を課題として挙げていたはずだが……。

攻撃の方は、梶山もルーカスもいないメンツでタメが作れないのは仕方がないとしても、あまりにもバラバラ。不安定な新潟DFをほとんど崩せず。いきなり「平山大作戦」とは情けないが、そもそもチームとして統制がとれた動きがとれていないのだから仕方がないか。交代も首を傾げるチョイス。不出来の栗澤を下げるのはいい。が、そこで阿部を入れてどうやって攻撃を作るつもりだったのか?4FW起用や、伊野波を外しての憂太投入(3バック化)も……うーむ。

全体がギクシャクスカスカの中、もちろん光っている選手もいた。戸田は持ち味の動き出しの速さでDFを置き去りにし、惜しい場面を何度か作っていた。信男さんも右サイドで時間を限ってのプレーならば、しっかりした動きでとても頼りになる(本人も言ってるとおり、もう少し中と絡んでほしいけど)。交代選手は、ちょっと各自が孤立していて気の毒だったが、少なくとも憂太はもっと頑張らないといけないな。

マスコミ大注目(笑)の平山は、やはりコンディションはイマイチなのだろう、動きの少なさやスピードの鈍さが気にはなった。が、一方で、ボールを収めた時の落ち着きやDFと競り合う時の体の使い方には唸らされるものがある。先制点は、平山が落として戸田が飛び込む「狙い通り」の形。シュートでも惜しいのがあった。何より、終盤、50m以上の距離をサイドの守備に駆け戻る姿は「闘える」選手のものだった。しっかり準備さえできれば、相当な戦力になるはず。


あと、なんつっても気がかりなのは、倉又監督の采配に見られる迷いやブレがどんどん大きくなっていることだろうか。FWの数や中盤の構成、そしてチームの攻守のバランス意識。そういったものがコロコロと変わってしかもその時の状況とチグハグ。選手もついて行けていないように見える。もちろん怪我人も多いし、それぞれの策には考えがあるのだろうけど、「これじゃW杯中断明け以降のガーロと全然変わらないではないか」と思ってしまう。

東京の生き字引とも言える倉又監督に期待されたのは、監督の構想がチームの実情よりも先走りすぎてしまったガーロ時代の功罪を踏まえて軌道修正することだったはず。実際、8月の千葉戦や福岡戦、そしてセレッソ戦の前半くらいまでは、ガーロ的なパス回しに適材適所の選手起用がミックスしてうまくバランスしているように見えた。でも、その後は、迷いや拘りでチームをいじりすぎてかえって歯車が狂っているように見える。この試合の後半の布陣は何よ?

リーグも残り10試合弱。本当ならば、そろそろ今季の目標は「ホームで恥ずかしくない試合を見せる」と「来季へ向けて若手に経験を積ませる」にシフトしたいところなのだけれど、残留も確定しない状況ではそうも言っていられないか。平山、梶山、憂太、今野、伊野波、徳永と若手に逸材揃いのチームだけに、この足踏み状態はまことにもったいなく、ファンとして悲しい現実でもある。何とか早く安全圏に入って、来季へ向けて「背骨」を作っていかないと。倉又監督や長澤コーチは、勝点の数合わせよりもそうした仕事の方が得意ではなかろうか、とも思うし。



試合後、某台湾料理屋にて宴会。ここが、もう、なんつーか、ものすご~く美味しかったのよ(なので名前はヒミツ)。「花にら」や「龍のひげ」の炒め物、中華コロッケ、角煮、レバー煮、シジミ煮、上海蟹、とりそば、エビ炒飯、焼きビーフン……って、いくら何でも食い過ぎだっつーの(笑)。特に、上海蟹のスープにご飯を入れたのはヤバすぎ。これに極上の紹興酒が加わるのだからもうたまらん。目を血走らせて「うめっ!うめっ!」と連呼するけんと、遠い目になるぼんちゃん、ベロンベロンのMendozaおじさん(笑)。

ほんでもって、最初のうちは「負け試合など忘れよう」「こんな美味いものが食えるなら、サッカーなんてどーでもいーや」などと話していたのだが、気がつけばやっぱり愚痴というか、FC東京の現状についてアレコレ大声でわめき合う会に。某参加者曰く「2000年くらいまでの東京はチームとして冒険していた。でも、その後は守りに入ってしまい、代わりに原さん個人が冒険をしてくれていた」。なるほど。僕たちは、「FC東京としての」冒険を見つけなければならない、と。

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コメント

配布お疲れさんで御座いました。
人が足んなきゃあ、うちから“若いし”出しますぜ。その代わり店名をこっそり…

19号 頂きたかったのですが、開始ギリギリになってしまい、配布に間に合わなかったようです。
飽きるなんて絶対ありません!!
20号 楽しみにしてます。

>組長
どうも、お申し出ありがとうございやす。
でも、まあ、次は負傷者や出場停止も復帰する予定ですし、配り手は足りると思います。
問題は、どれだけ取りにきてくれるか、の方で(笑)。

>ダンサー様
すいません、どうも最近何かと愚痴っぽくて(笑)。
19号、確かまだちょっと余部があるはずなので、もし次回早く来れるようでしたら配布所で聞いてみてください。
あと2回、どうぞよろしくお願いします。

とうとう自分のホームページを持つようになりました。
実質今のところ日記だけですが読みに来てください。
東京はいい選手がそろってきて本物のプロサッカークラブになりましたね。
僕としては部活サッカーが懐かしく思われます。
倉又コーチのもと部活サッカーとプロサッカー
のちがいにもぞもぞ感を感じます。
まあでも東京は帳尻あわせをしてくれると思いますよ。
それよりも心は天皇杯をとって日本じゃだめでもアジアじゃいけるぜ!ってところが見たいです。


http://members.goo.ne.jp/home/taiko28

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