うまねんblog

今年、ＦＣ東京がおそらくは新たなチャレンジとして踏み切ったであろう（本当の所はよーわからんのだが）外国人監督招聘。結局「途中解任」という最悪の結果に終わってしまったのだけれど、しかしこの半年間色々と摩擦があって辛い時間が多かったものの、ある意味彼のおかげで、東京というチームやその周りをとりまく環境の「今」が何となくわかったのかな、とは思う。

今年の自分の観戦記を読み返すと、あの浦和戦までは「ガーロに１年はやらせるべきだ」とか書きつつも、一方で彼の采配を褒めた記述が少ない事に気づく。思えば、川崎戦では憂太交代を見て「俺、この監督合わないかも！」と叫んだものだし、昨季最終戦後の「ゆかり」での宴会の最中、同席者と「原さんの次、若い、選手と一緒に成長するような監督じゃまた振り出しやん」と嘆いたものだった。

結局、繰り返しになるけれど、ガーロさんという監督の特性や経験と、東京というチームとがフィットしなかったこと、それに尽きるのだと思う。ただ、それでも、あのタイミングで代えたのは正解だと思いつつも、やっぱりガーロさんに１年はやらせてあげたかった、という気持ちも未だにあったりする。それは、１つには、少しでも多くチームに「異質の体験」をしてほしかったから。成功でも失敗でも、やりきって「１年の結果」を出してほしかったから。

そしてもう１つ。僕がガーロさんに対して、ある種のシンパシーを感じていたことも確かなのだ。ブラジル国内ではそれなりに名声もあったろうに、遠くの国の若いチームからの依頼を受け容れ、はるばる地球の裏側（しかも初海外！）までやってきた青年監督。僕個人としては、「１人の人間としての」ガーロさんに成功してほしかったのである。もちろん、彼を擁護する気持ちの中には無神経な「ハラートーキョー」コールへの反発も含まれてはいたが。

これは、ほとんど個人的な好き嫌いの話だ。好意的に見ていた僕でさえも監督としての彼には最後まで「？」な部分が多かったのだし、加えて、彼はとても真面目だったけれど融通の利かない性格でもあったらしく、今の東京の選手やファンの気質と相容れないのもやむを得なかったのかもしれない。監督のためにチームが犠牲になってはいけない。やはり、解任それ自体は仕方のないことだったのだろう。残念だけれども……。

何にせよ、もう過ぎた話だ。彼にはぜひ、次のチームで名誉挽回してほしいと思う。僕たちは、選手として下部リーグ止まりだった人が、監督としてＪ１まで駆け上り、さらにワールドユースで代表を率いたりＡ代表のコーチになったりした例を知っている。また、かつての名選手であり名門クラブの生え抜きの監督でありながら、成績不振でクビになり、その後別のチームで攻撃サッカーを旗印にナビスコ杯を獲得した人も知っている。まだ３０代だろ？全然これからだよ。

とにかく、どうぞお元気で。

つーか、ガーロさんがこれを読むはずもないんだけど（笑）、今年上半期（？）の個人的な思いのまとめとして、ちょっと書いてみました。ただそれだけのエントリーです。今週末はＪリーグもないし、ガーロさんが好んで使った伊野波（「背番号７１」には萌える（笑））が代表に選ばれたことだし。