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2006年09月01日

●'06-'07トップリーグ開幕戦


夜、国立競技場のラグビートップリーグ開幕戦へ出かけてみた。

03年の創設以来僕たちファンを確実に楽しませてくれているトップリーグだが、ジャパンの不振などによるラグビー自体の地盤沈下もあり、知名度・人気はともにイマイチの状況である。今年はプレーオフの導入やチーム数の増加(12→14)、さらに初の開幕戦ナイトゲーム開催と、いよいよ「勝負をかけてきた」様子。良いことだと思う。

今日の演出も、選手入場でスモークが炊かれるわ和太鼓がバンバン鳴り響くわXリーグのチアが何十人も跳ねてるわハーフタイムに麻倉未稀さんが『スクールウォーズ』のテーマを熱唱するわ、そりゃもう気合が入りまくり。で、金曜のナイトゲームということでスタンドに酔っぱらったオヤジ軍団が多かったせいか、割とスベることもなく盛り上がったのにホッとした。

 
肝心の試合の方は、東芝府中 17-10 NEC。昨季の日本選手権決勝(引き分けで両チーム優勝!)の再戦となった好カード。森喜朗ラグビー協会会長が「両巨頭」と評した2チームの戦いは、良くも悪くも拮抗した展開となったが、ディフェンディング・チャンピオンの東芝が手堅い試合運びで2トライを奪って幸先の良いスタート。さあ、始まったぞ。

東芝府中は、密集から展開する際の連動性に優れ、チャンスと見るや相手の嫌なところをきちんと突く戦いぶり。ここら辺は昨年までと同じ。ただ、家業を継ぐために引退した日原の後釜に座るSO吉田は、まだまだゲームメーキングに余裕がなく、キックもブレがち。また、ホルテンやマクラウドといったベテラン外国人にキレがなかったのもやや気がかり。

NECの方は、相変わらず守備と密集に強さを見せ、箕内の猛タックルやヤコ・ファンデルヴェストハイゼンの安定したゲームメーキングも健在。しかし、東芝に比べるとパス回しが遅く不安定で、BKもやや決め手を欠くのは否めない。それと、やはり大黒柱のベテラン・マーシュが以前ほど目立たなくなっているようなのは不安材料かもしれない。

つまり、両チームとも問題を抱えており、相対的な実力差としては昨年並み、というところか。


試合全体の印象としては、正直退屈だった。実力の近いこの両チームの対戦は、タイトな接戦になるのが通例となっている。その事を双方とも分かっているから、冒険的なプレーは少なく、中へボールを運んで密集になる場面が多い。秩父宮ならともかく国立みたいなだだっ広い所では、ボールがあまり動かないと何が何だかよーわからんのだ。東京ドームでプロレス観てるんじゃないんだから(笑)。おまけに、雨上がりのせいかやたらノックオンが多い。

ようやく面白くなったのは17-3の後半30分過ぎから。そのままではノーポイントのNECは、それまでが嘘のように果敢な攻撃を挑み、ヤコの美しいパスさばきや大東の豪快なランなでスタンドを沸かす。ロスタイム、集中力の切れた東芝のパスをWTB窪田がかっさらい、オト(?)の追撃をギリギリかわして右隅にトライ。そしてラストプレー、一番難しい角度のゴールキックをヤコが見事に蹴り込んで7点差に。東芝は勝点4を、NECは勝点1を獲得した。

負けている方が最後まで諦めないことで救われる試合というのは、確かにあるのだ。あのヤコのコンバージョン1発を見ることができただけでも、入場料を払った甲斐があったというものである。終わりよければ何とやら、ではないが、割と気分良く家路につくことができたのだった。次は、サントリー(清宮監督!)の試合が観たいねえ。

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コメント

酔っ払いのオヤジ軍団が多かったのはウチのチームがグループ会社総出で動員かけた上に、ビール1杯無料サービス券を配ったからに他ならないw


まあ、それでも閑散とした国立で試合するよりかは断然いいと思うよ。

明日は長居に行って来ます。
2試合見れますし。

>ビール1杯無料サービス券
そういや、売店でなんかチケットを渡している人がいたね。

>まあ、それでも閑散とした国立で試合するよりかは断然いい
おっしゃるとおり。
ほとんど宴会状態になって試合よりもビールの売り子のお姉さんばっかり気にしている人とかもいたけど(笑)。

>明日は長居に行って来ます。
>2試合見れますし。
いってらっしゃい。
カードもいいですしね。神鋼×サントリーが観られるのはうらやましい。

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