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2006年09月04日

●もったいない1敗 (サウジアラビア×日本)

テレビ東京で、サッカーアジアカップ予選第3戦。サウジアラビア 1-0 日本。「地獄の中東遠征」第1戦は、強豪サウジ相手に惜敗。なんつーか、展開的にイケそうだっただけに、非常にもったいない試合を落としたというか……とても悔しい気持ちである。


日本の内容は決して悪くなかったように思う。序盤雑なプレーで相手にペースを握らせてしまったことや終盤のばては、コンディション的に厳しい中の敵地であることを考えれば特に問題ではなかった。むしろ、スコアレスで試合が進んだことで、地元サウジの焦りが期待できる「いい展開」であったとさえ言えよう。サウジの方も、プレーの正確性はさほどではなかったし。

だが、だからこそ、パス回しでリズムをつかんだ前半30分過ぎ、あそこで試合を決めなければいかんのでは。達也のハンド気味のシュートや遠藤のダイレクトボレーが防がれたのは相手のGKを褒めるべきだろうが、三都主ともつれながら突入した達也がボックス中央でシュートした場面、あれ外したのはちょっと……。後半になっても日本はいくつかチャンスをつかみながら、ついに1本もモノにできず。

で、後半27分にこぼれ球をアルドサリに蹴り込まれてしまい、サウジが虎の子の1点を得る。偶然に見えたプレーではあったが、鈴木啓太がボールホルダーのアミンについて行けず、DFが中央に集まってシュートブロックせざるを得なかったがゆえの失点でもあった。啓太はもう10分以上も前から脚が止まっていたように見えたから、結果的には交代が遅かったということになるかもしれない。

まあ、オシム監督が「子供のような」と評したように、若く経験の少ない選手を中心に構成されている代表らしく、内容的な優勢をきっちり結果に結びつけられないもどかしさはある。フィジカル的にキツい状態になるのはわかっていたのだから、特に後半はもう少し落ち着いてボールを回してもよかったのかもしれない。これもいい経験、と後で振り返られればいいのだけれど。


ともあれ、これで次のイエメン戦は本当に「負けられない」戦いになった。しかもイエメンのホームは2000mの高地にあるとか(んな無茶な)。現体制が発足して4試合目、あまりに早い「試練」であり、怖さ半分楽しみ半分といったところだろうか。伊野波の肩はそれまでに治らないのだろうか?彼はこういうタフな状況でこそ活躍できそうな男だと思うのだが……。

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