うまねんblog

　

デモ隊は、試合後の９時３０分頃に日本青年館前を出発。マスコミも集まってきており、まずはゲーフラや横断幕の撮影タイム。「しっかり伝えてね！」「『週刊ポスト』はどこにいる！？」等の声が飛ぶ。一通りフラッシュが炊かれたところでトラメガを持った某マスター（お疲れさんです！）が注意事項（「国家権力が守ってくれるので、問題起こさないように！」「騒ぎ起こしたらそいつは工作員（笑）！」）を伝え、いよいよスタート。

ここで予期せぬ出来事。周囲の注目を浴びていた、ジェフのユニに左翼過激派みたいなヘルメットを被ったおにーさん（ジーコ解任デモにも参加したとか）から「そのゲーフラ、片方持たせていただけませんか」と突然の申し出。「いいっすよ」と気軽に応じたものの、そのおにーさんは気合満点でグイグイ前に進んでいく。引っ張られる僕。気がつけば、僕たちは先頭の横断幕のすぐ後ろで歩いていた。うーむ、目立つなあここ、みたいな（笑）。

行進しながら、もちろん皆でコールを飛ばす。最初はひたすら「川淵ヤメロ！川淵ヤメロ！」の反復だったのが、いつの間にか合間に「Ｊリーグなめんな！」と合いの手（？）が入り、やがてその半分くらいが「ジェフ千葉なめんな！」になっていた。そりゃまあ、僕の相方（？）のにーさまに限らず、ジェフサポは気合が入るよな、あんなことされちゃ。大いに共感し、僕も「ジェフ千葉なめんな！」と叫んでおいた。

コースは、明治公園と国立競技場の間の道から外苑西通りに出て、坂道を旧神宮外苑プール前まで上がってから折り返して下ったところまで、という感じ。当然デモはスタジアムから帰る人たちの注目を集める。日常こういう形で人に見られることなんてほとんどないから、非常に良い経験だった。車通りも多い時間帯に車道一車線を占有したため、警備の警察官もかなり大変そうであった（公務ご苦労様です）。

つーか、直前の試合に勝ったこともあり、正直「結局また大して集まらないのかも…」と思っていたのだが、上り坂のカーブで後ろを振り返って驚いた。なんだ、この延々続く列は。優に３００人、もしかしたら５００人以上はいたかもしれない（少なくとも１５０人ってことはないと思うぞ、共同通信よ）。デモの途中で警察官に「二度と許可は出さないぞ！」とか言われたりもしたらしいが（笑）、予想外の大ごとになったか。

まあ、しかし、なんですな、これでもっとマトモな問題についての意思表示だったら楽しいことこの上なかったんだろうけど、結局特定個人に対して「ヤメロ！」だからね。いくら川淵氏がサッカー協会のトップであり、組織内外に対する権力を持つとはいえ、決して愉快なものとはいえない内容だ。こういうマネはできるだけしたくない、というのが本音のところである。ホント、もう辞めた方がいいですよ、川淵さん。

ともあれ、最後は東京体育館の向かい側のスペースに集まって主催者の荒巻氏が挨拶し、マスターの音頭で「ニッポン！」コールをやって解散。左翼過激派風ジェフサポ（笑）のおにーさんとも握手してお別れ。主催者・関係者・参加者の皆さん、どうもお疲れさまでした。デモ行為を受け容れてくれた皆さん、どうもありがとうございました。いや、僕も疲れましたわ。