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2006年08月09日

●オシムジャパン初陣飾る (日本×トリニダード・トバコ)

キリンチャレンジカップは国立競技場の目と鼻の先、日本青年館の会議室でデモ待ちの人々数十人とともにテレビ観戦。日本 2-0 トリニダード・トバコ。選手選考を巡るドタバタ(オシムは間違いなく確信犯だろうが)などどこへやら、オシム日本が初戦からテンポ良いサッカーを披露。90分間のほとんどでトリニダード・トバコを圧倒し、三都主の2得点で文字通りの「快勝」。なんつーか、迷いなくスッキリと代表を応援できたのは久しぶりかもしれない。


フォローとかオーバーラップとかフリーランニングとか、色々分類や呼び方はあれど、とにかく「走ってきてほしい場面で走ってきてほしいところ(スペース)に味方の選手が走ってくる」サッカーはキモチイイのだ、という事実を再確認した試合。加えて、2点目の場面での三都主や、達也、そして山瀬らの迷いなき仕掛け。人が動いてボールが動いて選手の意欲もビシビシ伝わってきて…いいぞいいぞ、という感じ。

松木さんは「シンプルなサッカー」と表現していたけれど、別にオシムは本当にシンプルな、例えば引いて縦ポン速攻とかとにかく1トップに当てるとか、そういうサッカーを指向しているわけではない。ただ、きちんと規律だてた上で選手の判断や機転を生かすやり方のため、うまく連鎖した時にはその「スムーズ」さゆえに「シンプル」な印象を受けるのだと思う。無理せずとも自然と最短コースが見つかるというか。

だから、逆に当たり前のことだけど、この試合においてはまだ判断が微妙に連鎖せずスムーズさを欠く場面も多く、後半運動量が落ちると無駄走りが増えて一気にグダグダになったりもした。まあ、なんてったってそこは初戦。しょーがないというか、今のうちは「普通にやれている」時間帯におけるポテンシャルの高さに感嘆し、大いに期待したい、というのが正直な胸の内である。ここからどこまで伸びるやら、だ。

個々の選手では、まず2得点を奪った三都主は文句なしの素晴らしさ。やはり使うのはSBではなく攻撃的MFが適任か。後ろの心配をなくしてあげた時の攻撃力はさすがである。他には、達也や山瀬の動きが思いの外良かったのが嬉しい。守備ではやっぱり闘莉王だろう。「なぜ闘莉王?」なんて書いていた新聞もあるようだが、身体とメンタルの強さを考えればこの選手、今までの評価が低すぎるのである。

また、今度の代表はベンチにも見慣れた顔が多くて、個人的にはすごく楽しいところである。反町がその腹黒さに似合わぬ(笑)嬉しそうな表情を浮かべていたり、大熊さんがオシムの拡声器役(笑)で大活躍していたり(これぞ適材適所というやつか)。オシムを慕っている人材が集まっていることが大きいのだろう、雰囲気的にはさっそく「ファミリー」といった趣があるような。

あと、後半ロスタイム、オシムがトイレに立った時にカメラが途中まで追いかけていったのはちょっと笑えた。トイレまで付いていったらどうしようかと半ば本気で心配したよ。そんな「オシムカメラ」いらない、みたいな(笑)。

まあ、あるいはちょっとはしゃぎ過ぎかもしれないが、とにかく新しい始まりってのはいいもんだ。オシムは代表監督を結婚の喩えで語ったらしいし、実際山あり谷あり紆余曲折ありなんだろうが、ここから4年間何とかラブラブ状態で行きたいものである。うちのオヤジとオフクロなんて、結婚して30年以上たつのに未だにくっつきっぱなしだからなあ。ぜひあんな感じで(笑)。


あと、忘れちゃいけない。日本青年館の会議室を押さえていただいたりプロジェクターを用意してくださったり、この試合を快適に楽しめたことについては、デモの主催者の方々に感謝!でありました。

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