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2006年08月04日

●アディダスカップ2006準決勝


夜、三ツ沢公園球技場で第30回日本クラブユースサッカー選手権準決勝。FC東京 1-2 ガンバ大阪。準々決勝では5分間で3点差を追いつく「奇跡の逆転勝利」で横浜マリノスを下したFC東京U-18が、決勝進出を賭けて強敵ガンバと激突。先に2点を奪われながら終盤猛反撃を見せ、惜しい場面も作り出したが……あと一歩届かず。悔しい敗退となってしまった。


夕方、いつもより早めに仕事を終わらせたものの、新宿駅から湘南新宿ラインに乗って横浜駅着が19時20分。せめて前半の半ばには着きたいと思い、タクシーを拾って急行するも……なんだ、全然始まってないじゃない(笑)。なんでも、第1試合のヴェルディ×レイソルがPK戦までもつれ込んで開始が遅れたらしい。やはり1人で来ていたしゃくどぉ氏と合流し、東京サポーターの後ろ目の席で応援。


普段ユースの試合はあまり観ないのだが、「やっぱり選手の身体が小さいな~」というのが率直な印象であった。まあ、ピッチとの距離が非常に近い三ツ沢だからこそ、余計そう感じたのかもしれないが。いや、正確に言えば、ガンバの選手の方はあまり小さくない。特に、DFとFWはけっこういいガタイだ。さすがに稲本や家長を輩出したユースだけのことはある。

しかし、そんな体格差など関係なく、東京は互角に渡り合う。唯一の長身(?)櫻井がFW瀬里をガッチリ抑え、他のDFも惜しみないカバーリングでピンチの芽を摘む。攻撃では「前の見える10番」中野からの展開や、コンビによるサイド突破で何度かいい形に。しかし、もう一つパンチが足りない感じ。良い形で攻撃的MFがボールを持ってもその前に人がいないのは、1トップの割にオーバーラップの意識が弱いからだろうか。ここら辺、トップチームと似ているかも。

後半早々、ガンバ大阪に先制点が入る。ゲットしたのは、キャプテンマークを巻き、前半から落ち着いたボールさばきで「コイツやるな」という印象だったMF倉田。自らボール奪取→左サイドの味方に預けて東京の守備を寄せ、自分は迷わずオーバーラップ→右サイドのスペースに走り込んでフリーでラストパスを受ける小憎らしいプレーぶり。最後は落ち着いてミドルシュートを突き刺した。いや、ホントにやるわコイツ(トップに昇格しないの?)。

東京はもちろん反撃態勢に出るが、しかし62分のガンバCK、味方を前に4人残すリスキーな策が裏目に出て、ズドンと頭で合わされ追加点。0-2。まあ、これはこれで仕方がないというか、その後も前に5人残す場面もあったくらいだから「攻撃、攻撃、倉又東京!」のコールはダテじゃないよな(笑)。67分、ペナルティボックス右でFKを得た場面、中野のキックを誰かがファーサイドへ送り、詰めていた途中出場のFW岡田が押し込んでゲット。よっしゃ!の1-2。

ここからは勢いが違った。ガンバは逃げ切らんと受け身になり、東京は完全に前がかり、スタンドのサポーターの声援も選手たちを後押しする。相手が引いたせいでスペースはなくなりパワープレイを余儀なくされたのだが、粘り強くセカンドボールを拾っては前に送る攻撃はなかなかの迫力。だが、何度かペナルティボックス内での混戦に持ち込み、「もう1人詰めていれば…」の場面もあったのだが、ついにあと1点が奪えず。終了の笛が鳴り、東京の選手たちがガックリと倒れ込んだ。


結果的に敗れはしたが、胸を張れる戦いぶりであったように思う。選手たちは皆80分間しっかり闘いきった。櫻井は守備だけでなく終盤のパワープレイでも存在感を見せたし、中野は巧みなスルーパスでスタンドを唸らせた。DF田中は小さい体ながら嗅覚に優れた守備を見せ、岡田のゴールもお見事。DF恩田は……『キャプテン翼』の石崎君みたいな風貌で足技も上手ではないようだが、強い足腰と粘りの守備、そして試合後の号泣が印象的。

いや、ホント、勝たせてあげたかったな。試合後、3位の(つまりFC東京のみの)表彰式が終わり、ガンバの選手たちがいかにも10代の若者らしく抱き合って水をかけ合いながら喜びを露わにしているのを見て、なおさらそう思ったよ。雪辱の機会は……あるんだっけ?サハラカップ?とにかく、がんばれよ!応援してるぞ!!

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コメント

ユースも面白そうですね。あきらめないサッカー。トップチームも見習って欲しいものです。

ねえ。3位は立派な成績です。トップも負けずにがんばってほしいです。

まあ、「終盤反撃するも時すでに遅し」のパターンがちょっとトップチームに似ているといえば似ていましたが(笑)。

私は普段ほとんどユースの試合は観に行かないのですけど、実際現場に行ってみると、やはりユースチームの選手もトップチームの選手と同じように愛おしいものだ、というのを確認できました。

「だって、ウチの選手だもの」。

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