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2006年06月08日

●すんごい男がいたもんだ

夕食時、何気なくつけていたプロ野球交流戦中継が面白かった。ソフトバンク 4-0 巨人。怪我人続出で苦しむ巨人に対し、攻守の柱が大活躍したソフトバンクが完勝。これでソフトバンクはロッテに並んで首位である。

この試合のMVPは、ソフトB先発の齊藤和巳だろう。1安打無四球の完封、12奪三振。数字的にももちろん見事だが、マウンド上での存在感や投球の迫力はそれ以上に素晴らしかった。次々投げ込まれる快速球に巨人の打者は手も足も出ない。9回には最高速152kmを出し、余裕の笑顔を浮かべ、そして三者三振の締め。プロ野球ファンには「何をいまさら」と言われるかもしれんが、すごい男がいたもんだ!

打つ方では、松中。先制タイムリーと中押しの本塁打を含め、3安打猛打賞。頼りになるよなあ。4番らしい4番。僕、元々この人が好きなんである。豪快なバッティング、全日本に怪我を押してまでも参加する男気、そして胸にジャラジャラ光る金のネックレス(笑)。日本球界において、阪神の金本と並んで「アニキ」と呼びたいオッサン(失礼!!)だ。

しかし、いつも思うのだが、ソフトバンクというのは大した球団だ。万年最下位から徐々に力を付けて上り詰めただけでも凄いが、工藤、小久保、井口、城島といった主力が年々抜け、それでいてなお優勝争いする力があるのだから。いい若手(川崎とか)が続々出てくるところを見ると、王監督を筆頭とするコーチ陣の優秀さ、さらには彼らを支える体制も整っているということなのだろう。もちろんファンも熱い。ホント、尊敬に値するチームである。

あと、この試合は日テレの中継だったんだけど、西武や横浜等で打撃コーチを務めた長池さんが解説で、これも良かった。だって、日テレって、いつもは中畑とか掛布とか池谷とか、「気持ち」ばかり強調する精神論解説ばっかりなんだもの。「代打の鉄則、初球打ち」とか、ちゃんと野球の文脈を踏まえて語ってくれる長池さんの解説は心地よく、試合の面白さを増幅してくれるものだった。

まあ、明日からW杯という日にこういうこと書くのもなんだけど、たまには野球もいいね(笑)。

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