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2006年05月31日

●めでたい!…のだけれども。

田中左太もも痛を再発、代役に茂庭を召集(日刊スポーツ)


おー、茂庭ドイツに行けるのかぁ。めでたい!拍手!!……と、本来は諸手をあげて喜びたいところなんだけど、実は微妙というか複雑な心境だったりする。茂庭が入ったのはもちろん嬉しいし、日本代表にとっても色々な意味でいいことだと思う。でも田中誠が外れちゃったのが、個人的にちょっと、ね。

田中は、僕が深く思い入れしていたアトランタ五輪代表の一員。当時からフィジカルで飛び抜けているわけでもなく地味ではあったけど、冷静なカバーリングには光るものがあり、「こりゃ将来は井原の後継者だな」なんて密かに思っていた。そしてその期待通り彼は着実に実力を伸ばし、ジュビロ黄金時代における中心選手として数々の栄光に浴する。99年にはなんとアジアクラブ選手権を制覇。

ところが、日本屈指のCBも、なぜかA代表には縁が薄かった。怪我をしたりフラット3との折り合いに問題ありと見なされたり…森岡の負傷で回ってきた02年W杯のチャンスも、直前合宿での怪我でふいにしてしまう。「この役回りはマコちゃんかもしれなかったのに…」ロシア戦での宮本の活躍に胸を熱くしながら、頭の中ではそんな事を考えてもいた。

だから、ジーコが、例の「DFライン総取っ替え」事件なんかもあったとはいえ、田中を代表に選んでくれるようになったのはとても嬉しいことだった。正直、全盛期よりも少し力が落ちたかな、と思う時がない訳ではなかったけれど、欧州遠征やアジアカップではレギュラーとして活躍。今回も「序列」的には坪井の後かもしれないけれども、どこかで出番はあると思っていた(特に3バックならば)。

いや、本当に、残念としか言いようがない。4年後はさすがに厳しいだろうからな……。


(茂庭選出の喜びについては、後のエントリーで書きます。)

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