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2006年04月04日

●「つまらなかった」と言えば…

そういや、日曜日にはWOWOWで「クラシコ」を観たのだった。FCバルセロナ 1-1 レアル・マドリード。なんか、いまいち盛り上がらなかったスペインダービーだった。この対戦はいつでも事前の期待が過剰になりがちなものだが、今回は「ホームで叩きつぶしにかかる盤石のバルサ」と「再建をかけて意地を見せるマドリー」の対決ということで、白熱した試合になるかと思われたのだが……。

試合のバランスを崩したのは、前半途中のロベルト・カルロスの退場。立ち上がりからバルサが攻め続け、22分にファン・ボメルをロベカルが倒して(警告)PK。これをロナウジーニョが決めてバルサ先制。続いて25分にロベカルは今度は主審への異議でドブレ・アマリージャ。確かに最初のPKは非常に微妙な判定だったとは思うが、会場はなにしろカンプ・ノウなのである。ロベカルの行為はあまりにも愚かだった。

しかし、11人より10人の相手を攻め崩す方が難しいのがサッカーというもの(とは実は限らないんだけど、そういうケースが目立つやね)。バルサは引いたマドリーに攻めあぐむ。で、37分にバティスタの長いスルーパスでロナウドが抜け出し、見事なループシュートを決めて同点。後半に入るってもしばらくはグダグダ、途中からさすがにバルサに再び火が付いてマドリーをボックス内に押し込み、シュートの雨を浴びせるも、ラーションが決定的なヘッダーを外したりして得点ならず。そのままドロー。

引き分け自体は別にいい。だが、ただでさえ実力差+ホーム&アウェイのバイアスがあるところに、劣勢のマドリーが退場者を出してパワー・オブ・バランスが完全に崩れ、最後は攻守の構図が完全に固定してしまった(ロナウドも2度目の輝きはなかった)ことでニッチもサッチも行かない雰囲気になってしまったのは残念だった。ダイナミックな攻防を期待していたのが、正反対の試合展開になってしまった。

ただ、ロナウドの得点は文句なしにすごかったと思う。お得意の直線的な(というより直線そのものの)高速ドリブルで、負傷していたとはいえモッタを置き去りにし、前に出るGKバルデスのタイミングを完璧に外すループシュート。あのだらしなく出た腹を抱えていて、どうしてこんなプレーができるのか。「天才」というか「規格外」というか何というか……あの決定力の10分の1でもいい、ルーカスに備わっていてくれれば東京も何の問題もなくなるような気がするのだけれど(笑)。

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