うまねんblog

それでも、雨あられと降り注ぐガンバのシュートを土肥ちゃんの好セーブと念力（笑）でしのいでいたのだが、３５分に梶山・今野が家長にスコンスコンと抜かれてしまい、マグノ・アウベスのミドルシュートが決まってガンバ先制。で、にわかに元気になる東京の選手たち……って、最初からやっとけよ！みたいな。横っ面はたかれないと目が覚めないのかねキミタチは。低血圧か何かなんだろうか。

後半に入ると、栗澤→赤嶺の交代で攻撃態勢。優勢、とまでは行かないまでも、互角に近い攻め合いに持ち込むことに成功した。目覚めた梶山が粘着キープから右へ左へ展開し、徳永がフィジカルにものを言わせて右サイドでブイブイ言わせる。そしてボールを引き出す川口と赤嶺。いや、本当にジェフ戦の再現ビデオを見ているような（笑）。まあ、今日は相手のシュート精度が低くて、その代わりＧＫのミスもなかったのだが。

７２分には小澤君が初出場するも、ほとんどボールに絡めず。ちょっとこれは時期尚早だったかもしれない。ガンバの決定機はバーに阻まれ、東京も何度かペナルティボックスへ進入するもあと一押しが足りない。東京ファンで満員の店内もチャンスが訪れるたびに「よし！」「行け！」と盛り上がりながら、逸機に「ああ～～」とため息、の連続。ああ、去年以来何度そう思ったかわからないが、こういう場面になると憂太がほしいな、憂太が。結局同点ゴールは奪えないまま試合終了。

これでリーグ戦は３勝２分４敗。いくら「今年は２部に落ちなきゃいいや。我慢我慢」などと口で言ったりしていても、やはり黒星先行となると心穏やかではない。ジェフ戦にしろ今日の試合にしろ、「行かざるを得ない」状況に陥るまでスイッチが入らなかったのが問題。ある人が書いていたように、わかっちゃいたことだけど、オートマしか運転してこなかった東京の選手たちはギアやクラッチの操作がまるでダメ。そこができるようにならなきゃ、いつまでたっても「好チームだけど勝てない」ままで終わってしまうのだが…。

結局、ここ２～３年は同じ部分で苦しんでいるということなんだよな。０３年の東京は僕が見てきた中で最もいいサッカーをしていたが、あれはケリーが中盤で周りの選手のためにスペースと時間を作ってくれたからできたサッカーだった。０４年にケリーのコンディションが落ちてからはその役回りをみんなで分担しなきゃいけないはずなのにしきれず、原さんは応急措置として中盤省略的なサッカーで見事ナビスコ杯を獲ったけれども、０５年はモロに行き詰まってしまった。今日の後半ルーコンを２列目に下げたら攻撃がまともになったのもそういうことだろう。

仮に、最終的にチームを「パスサッカー」の域まで導くだけの力量がガーロにあったとしても（あるのかどうかはよくわからない。だから「１年は見たい」ということ）、このままのメンツで行くならば相当に時間がかかりそうである。それだけの時間、耐えるだけの力が東京のチームに、選手たちに、ファンに、あるのかどうか非常に心配なところだ。仮にＷ杯中断中に補強をするならば、最も優先すべきは経験のあるＭＦだろうか。アルベルティーニ、来てくれねえかな（笑）。

あ、あと、加地さんは実に生き生きとプレーしていたね。単純な上下動だけでなく、中寄りに入ってパス回しに参加したりペナルティボックスへ入ったりもしていた。移籍してからプレーヤーとしての引き出しを確実に増やしているようで、まことに結構なことである。ガンバはいいチームになりやがった…。