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2006年03月21日

●川崎フロンターレ×FC東京(前編)


夕方、等々力競技場でJ1第4節。川崎フロンターレ 2-2 FC東京。前半の「いい時間帯」に先制を許した東京が、後半の攻め合いの中交代選手の活躍により一旦逆転したものの、やはり終了間際に同点ゴールを許す。勝点3まであと一歩、というところではあったが、とりあえず連敗の淵で踏みとどまった。


今日の東京はササと梶山をメンバーから外し、ルーカス・リチェーリの2トップに憂太・宮沢・今野・伊野波の中盤。点の取れないルーカスを残してササを外したのは、おそらく前でボールの収まるポイントが欲しかったのだろう。憂太もトップコンディションにないはずだが、前節までの中盤と3トップの分離現象を考えれば、トップ下を入れるのは合理的。栗澤・文丈のベンチ入りも含め、全体として納得のいく構成だった。

 
立ち上がりは狭いスペースのつぶし合いとなり、岡田主審のキツめの笛もあって10分で両チーム合わせて3つの警告。4分、規郎が警告を受けた東京ゴール正面のFK、マルクスのシュートはバーの上。東京は憂太と宮沢が入ったことで意図のあるパス出しはやや増えたものの、FWへのパスは収まらず、中盤の連動性はイマイチ。全体的に川崎のパス回しと前へ出る圧力が上回り、SBの後ろを狙われて幾度かピンチを招く。3ボランチはサイドのカバーで大忙し。12分、伊野波のパスミスから右MF井川がフリーで持ち上がり、クロスを戻った伊野波が体を張ってクリア。

前半も半ばになった頃、ようやく東京がいい形を作り始めた。それまでやや目立たなかった憂太が積極的にボールホルダーに寄り、パスを受けては右へ左へさばいてリズムを出す。23分、憂太のミドルシュートがDFに当たり、こぼれ球を持ち上がった規郎のクロスを今野がヘディングシュート、ゴール左にそれる。25分、、川崎DFのトラップミスをかっさらったリチェーリがゴール前一体一でシュート、GK相澤が左足に当てて防ぐ。26分には憂太の右足アウトの浮き球スルーパスでルーカスがペナルティボックスへ突入するも箕輪に阻まれシュートできず。

ところが、いい時間帯は長続きしなかった。東京はやはり動き出しとパス出しの合わない場面が目立ち、憂太と2トップが前を向いて進んでいるのに味方が全くフォローにつかない場面も。伊野波は守備で頑張ってはいたが、攻撃時の判断力はまだまだ。29分、タッチ際でボールを奪われ川崎のカウンター、マルクスからDF裏へ走り込むジュニーニョへスルーパス、一対一のシュートを土肥がビッグセーブ。その直後、ペナルティボックス外でパスを受けた中村からDF裏の我那覇へラストパスが通るが、トラップミスで命拾い。32分には規郎のクロスをルーカスがヘディングで狙うも、ミートしきれずバーの上。

得点が入ったのは39分。東京陣右サイドでのFK、ジャーンが異議で(?)イエローカードをもらい、ちょっと嫌な雰囲気の場面だったが、案の定と言おうか、マルクスの蹴ったクロスは弧を描いてファーへ飛び、そこにMF谷口がDFを置き去りにして躍り込む。ヘディングで叩きつけられたボールは、ゴール左隅に吸い込まれていった。0-1。さらに43分、リチェーリが足を痛めて退場。急遽川口が投入される。44分、その川口が規郎のアーリークロスをペナルティボックスでうまく拾ってシュートするが、威力なくGK押さえる。結局、1点ビハインドで前半が終了した。


(後編に続く)
 

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