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2006年02月11日

●昼間から酒を飲む、という贅沢。そしてサッカーとモーグル。

今日は昼間から、我が家に友人3人を招待しての焼肉宴会。「ハナマサ」で肉を買い込んで、ちょっとしたつまみをカミさんに作ってもらって、それらを大量のビールや島焼酎で流し込む!酒飲みのオッサンにとって、これ以上の贅沢があろうか?モグモグゴクゴクギャハハハ、と時間を忘れて盛り上がっているうちに、いつの間にか窓の外は夕方。

それにしてもよく食べた。カルビ、中落ちカルビ、サガリ、豚トロ、豚タンの5種だけで計2kg以上はあったはずだが、それに加えて大ぶりのソーセージ1ダースに手羽餃子10個……まさか完食するとは思わなかった……どう考えても食い過ぎ、今血液検査したら全員中性脂肪は確実に基準値オーバーであろう。まいっか(笑)。


そんな感じで焼肉ほおばりながら、横目でサッカーをテレビ観戦。アメリカ代表 3-2 日本代表。いや~酷かったね、日本。ボランチのところから全然前にボールが進まなくて、苦し紛れの縦のボールを全部拾われて押し込まれまくり。前半なんて、バスケの3on3みたいだった。完全なハーフコートマッチ。よく3失点で収まったものだと思う。「1トップ2シャドー」も、そこまでボールが届かないのでは良いも悪いもなかったやね。

アメリカは予想通りの強さだった。選手の動きはよく仕込まれたもので、すげープリミティブな言い方をするならば「いるべき所に必ず選手が走り込んでいる」感じ。FIFAラインキング7位はだてじゃないね。飛び抜けた能力の選手がいなくても11人の組織力で一丸となって戦う……個人的にはジーコ流のユルめサッカーよりも、ああいうキビキビしたチームの方に好感がもてるのだが。

日本にとっての成果を無理矢理にでも見いだすとすれば、途中出場した若手、特に巻の活躍だろうか。後半15分、加地のクロスに合わせた追撃の1点。屈強なDFに全く当たり負けず、きっちり頭でジャストミートしてゴールに突き刺した。前後左右に動いてボールを引き出すプレーもチーム全体の持ち直しに貢献したように見えたし、ドイツ行きのためのいいアピールになったのでは。


夕方、さらに近所の「やるき茶屋」で飲む。こうなりゃ行くところまで行くのである。家に帰ってから一旦寝て、夜中に目を覚ました時にはさすがにフラフラであった。夕飯らしい夕飯を食べていないのに、ほとんど空腹感を覚えないのが恐ろしい。


苦しい腹を抱えつつ、JSPORTSでプレミアシップ。ミドルズブラ 3-0 チェルシー。モウリーニョが監督になってから、完敗したチェルシーというのは初めて見たかもしれん。調子がいい時には「堅守速攻」の極地みたいなチームだが、年末年始の強行軍以来守備の堅さと速攻の切れ、いずれも陰りが見えているのは確かだ。パウロ・フェレイラに続いてギャラスも負傷して、SBの人材難はかなり深刻な様子(ジェレミとデル・オルノじゃあちょっと…)。バルサはリベンジの大チャンスだな。

ちなみにこの試合の解説は我らが原博実氏だったのだが、前半終了間際の追加点に「これはホントに「いい時間帯に入った」というかね……」と苦笑気味に喋っていたのが可笑しい。解説復帰してから、「いい時間帯」発言には何だかすげえ気を遣っている様子である。いやー原さん、遠慮しないでドンドン「いい時間帯」を連呼して下さいよ!ファンは楽しみにしてるんだから。


そしてNHK-BSで、トリノ五輪女子モーグルの予選・決勝。いつも以上に白さが際立つ斜面を軽快に滑り降りてくる選手たち。真っ暗な空をバックに繰り出される華麗なエアー。夜のアルペンっつーのもなかなかオツなものですなあ。懸命な選手たちにしてみれば、それどころではないのだろうけど。

日本勢は、上村愛子が5位、里谷多英が15位。どうせメディアの見出しでは「メダル逃す」とかなるんだろうけど、少なくとも僕は彼女たちの健闘に心を打たれた。上村はメダル候補と騒がれてはいたけれども、今日見た限り、ターンの切れとスピード、特に第1エアーまでで上位とは明らかに差があったように思う。それでも、第2エアーで鮮やかな「3D」を決めた時のスペクタル感は全選手で最高だった。3大会で7位・6位・5位は立派すぎるほど立派。

里谷も神経ブロック注射で故障の痛みを抑える状況でありながら、豪快なフロントフリップで魅せてくれた。結果的に着地で足が流れて失敗してしまったけれども、その勝負にかける心意気と度胸はいかにも里谷らしいように思え、事前の色々な騒ぎにも負けず「よく頑張ったなあ」と感心させられる戦いぶり。この人も大したものですよ。

しかしモーグルも、初めて見たリレハンメル五輪の時に比べると、競技レベルは飛躍的に上がっている様子である。エアーのルール変更で単純なツイストやスプレッドが姿を消したのもそうだけど、ターンの切れや滑りのスピードの向上はそれ以上に凄まじく、見ていて怖いくらい。解説の三浦さんが「スピードが上がることでエアとターン全体の難易度が一段上がる」と強調していたが、なるほどそういう得点の出方でもあった。上村の課題も、きっと全体的なスピードなんだろうな。

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