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2006年02月01日

●バルセロナ×マジョルカ

WOWOWの録画で、リーガ・エスパニョーラ第21節。マジョルカ 0-3 FCバルセロナ。バルサが19位マジョルカの健闘に苦しめられながら、終盤の攻勢でたたみかけて勝利。これでリーグ14連勝。「14戦負けなし」ではなく、「14連勝」なのが凄すぎる。


この試合、バルサは明らかに精彩を欠いていた。選手たちは体が重そうで、いつもの相手チームをパッキングするような強烈な押し上げはなく、フリーランニングの少なさゆえにパスワークもぎこちない。理由はよくわからないが、開幕から飛ばしてきたチームにはそろそろキツイ時期なのかもしれない(チェルシーもやや減速気味だし)。デコの巧みな浮き球をジュリーが決めて先制点こそ奪ったものの、全体的にはテンションが低い。

停滞を打破したのはメッシ。残り20分を切ってから投入されるや、鋭いドリブルであっという間にマジョルカDFをチンチンにしてしまった。まず76分に左サイドから錐のようにペナルティボックスへ突入し、DF4人をかいくぐってゴール右隅へゲット!81分にもスルーパスに反応し、DFとの競争に勝ってワンタッチのループを決めた。此奴は本当に18歳か?あまりの鮮やかさに、早くもリーガ屈指のアタッカーになりつつあるのではないかとさえ思う。

そして、テレビの画面を通しても、メッシのゴールをきっかけにチームの雰囲気が一気に明るくなるのがよくわかった。チームメートも心底嬉しそうにしていて、ホント愛されているんだなあ、と。なにしろ、同じポジションを争っているジュリでさえも、GKと一対一になった場面で彼にラストパスを「プレゼント」するくらいだから(外したけど(笑))。マラドンの輝きとはまた違った、温かい日差しのようなオーラを持った選手だ。

いい時期にいいチームに入り、いい仲間に囲まれ、ぐんぐんと伸びていく「何十年に1人」の才能。もしこれでドイツW杯でブレイクしたらエライことになるのでは……というのはちと気が早いかな。


一方マジョルカの方は、守備を固めてロナウジーニョを封じ込め、鋭い攻守の切替から何度かいい形を作り、途中までは「勝点を奪えるかもしれない」という雰囲気ではあった。大久保もアグレッシブに攻撃をリードしていたし。それでも個人の差は如何ともし難いということか、結局デコ・ジュリ・メッシの3人にやられてしまった。去年もそうだったけれど、とにかくもうちょっと中盤を作って攻撃できるようにならないと苦しい。また残留争いか……。大久保も苦労するのう。

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