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2006年01月31日

●ダレン・フレッチャー

夜、JSPORTSでカーリング・カップ準決勝2ndレグ。マンチェスター・U 2-1(通算3-2) ブラックバーン。リーグでは遠くチェルシーに離されてしまったユナイテッドが、苦戦の末に決勝進出を決めた試合。

ここ最近、ユナイテッドにはなんとなく気になる選手がいる。背番号24のMFダレン・フレッチャーだ。生え抜き(アカデミー上がり)の22歳で、現スコットランド代表。右サイドでのプレーを得意とすることから、一時は「ベッカムの後継者」なんて呼び方もされていたらしい。

だが、僕の見たところ、プレイヤーとしての彼の特徴をひと言で表現するなら「存在感がない」であろうか。ドリブルは抜けない、クロスの狙いは曖昧、そして味方とのコンビネーションも芳しくない。下手という印象はないし調子の波があるわけでもないのだが、「効いてるなあ」と感じることが不思議なほど少ない選手である。

そんな彼も、スタメンで出るようになってはや3年?さすがにチームでの存在感が増して……いないんだな、これが。何しろこの試合でも、前半終わり頃までフレッチャーが出ていたのに気づかなかったほどである(笑)。「幽霊」、いや「透明人間」とでも形容すべきか?全く、ユナイテッドで試合に出られているのが不思議なほどだ。このチームの中盤にはパク・チソンみたいないい選手もいるのに……。

ところが後半7分。ブラックバーン陣で突如猛然とチェイスしたフレッチャーがボールを奪い、そこからショートカウンターの態勢になって、最後サハの決勝ボレーシュートまで結びついたのには驚いた。珍しく目立つ仕事をしたじゃないか!透明人間だけに、ブラックバーンの選手も見えなかったのかな(笑)。そういや、今までも前からの守備では頑張っていたような気がしないでもないな。

悪い時の梶山みたいに中盤での浮遊ぶりがやたら目立って気になることもあれば、フレッチャーみたいなあまりに目立たない選手もかえって気になってしまうものである。何しろまだ22歳だからな……これから、いったいどんな選手になっていくのだろうか。「相変わらず目立たないな~」とか思っていたら実はもういなかった、なんてことのないように頑張ってもらいたいものである。

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