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2006年01月02日

●赤の歓喜から、青赤の今年を考えてみた

昨日の天皇杯決勝は観なかった。清水との力関係からして、おそらく浦和が勝つであろうと考えたからである。正直なところレッズに勝たれるのは(そしてそれを目の当たりにするのは)、他のどのチームに勝たれるよりも残念というか悔しいというか羨ましいというか、とにかくウガーーー!!と叫びたくなる出来事なのである。

そして、予想通り、浦和レッズは優勝した。

前にも書いた事だが、どうもここ2年ほどで、我がFC東京と浦和レッズの間には容易には埋めがたい差がついてしまったような気がする。観客動員(これは前からだが)、戦力補強、チームとしての完成度、中期的なビジョン、そしてクラブやファン・サポーターの勝利への意識……。昨季3戦3敗したのも、リーグ及びカップ戦の成績において大きく劣ったのも、決して「たまたま」ではないように思うのである。

僕は、浦和の躍進の理由は、あのクラブが重ね続けている試行錯誤にあるのではないかと思っている。チーム作りにせよサポーターや観客との関係にせよ、浦和は積極的に手を打っては成功したり失敗したり、とにかく目に見える「結果」を出す事が多い、という印象がある。そして成功・失敗のフィードバックの反復が(効率はともかく)チームの血肉になってきている、と。マリッチとの契約非継続や大補強の動き、ブッフバルトが「アジア進出」の重要性を口にしているのも、おそらくそういう姿勢の表れなのだと思う。

それに比べると、FC東京はやや堅実に過ぎるのかな、と思わないではない。もちろん東京と浦和には固有の事情や立場、クラブの歴史やカラーの違いが存在するのであって、別に浦和の真似をすればいいというわけではない。東京的な「緩やかではあるが確実な上昇曲線指向」はそれはそれで間違いではないと思う。ただ、東京は若いクラブで圧倒的に経験が少ないのに、ややアグレッシブさが足りないのかな、と感じることがあるのである。最近は特に、保守的な雰囲気を感じる事が多かったかもしれない。

そう考えると、今回東京が監督交代(ついでにFWの交代)と初の外国人監督招聘に踏み切ったのは、原監督招聘以来の「冒険」であって、期待していいのではないかと思う。失敗したら失敗したで、それで学べる事はきっと多々あるに違いないのだし。とにかく今年は、恐れずにガンガン行く年になってほしい。2000年や2002年のように。そして浦和レッズを追いかけよう、せめて手の届きそうな位置までは。

と、レッズサポーターの歓喜を横目に見ながら、無理矢理東京の2006年をポジティブに考えてみた(笑)。

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コメント

あけましておめでとうございます。

ついに浦和が天皇杯を獲得してしまいこれほどのショックはございません(涙)。
浦和がヤタガラスのエンブレムを袖に装着して威張り散らすのかと思うとだんだん腹が立ってきます(笑)。

浦和の今後…
いろいろな意味で手に負えない化け物クラブと化す可能性が…

今回の決勝は多数決で決まってしまったかも(笑)。

今年も機会があればよろしくおねがいします。

あけましておめでとうございます。>クロゴマさん
ご無沙汰しております。

>浦和の今後…
>いろいろな意味で手に負えない化け物クラブと化す可能性が…
そうなんですよね。
資金力、動員力、政治力、チームの完成度、そして伝統と地元のサポート。唯一の「ビッグクラブ」になってしまうかもしれません。資金力なら横浜や名古屋が、動員力なら新潟が、政治力なら鹿島が、チームの完成度なら千葉が対抗できるのでしょうが…。近い将来に全ての面で浦和に匹敵できそうなところはなさそう。

冗談抜きで、東京も足踏みしてる場合ではないっすね。

今年も東すか&ブログ楽しみにしてます!

>今年も東すか&ブログ楽しみにしてます!
どうも。がんばりますー。

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