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2005年12月25日

●全日本女子サッカー選手権大会準決勝

昼間、全日本女子サッカー選手権準決勝を観に西ヶ丘まで出かけた。西ヶ丘と聞くと体がうずく習性(笑)と、ひいきの日本代表FW大谷選手を見たいがためである。…って、別に理由を説明せんでもいいか。



昼食は十条駅前「蒲田屋」で買ったおにぎり。えび天、あなご天、すじこ。これで300円だからムチャクチャ安いよな。美味かった。ただし、1個1個は小さいので、3個でもまだ小腹が空くくらい。なので、スタンド裏の売店でレトルトパック(?)のモツ煮込みを購入。味は決して悪くないが、具が本当にモツだけしか入っていないのが微妙。



ちょっと(いやだいぶ)出遅れたので、到着したら第1試合は既に後半半ば。日テレベレーザ 2-0 浦和レッズレディース。ベレーザ、やっぱり強かった。近くの席の会話によれば前半は結構浦和も頑張っていたようだが(到着時1-0のスコア)、後半はほぼ一方的な展開。高い個人技に加えて、スペースへ飛び出すタイミングや攻撃の分厚さといった点でも完全に上回る。要するに、「チームとして」高いレベルのサッカーをしているということ。さすが王者というべきか。右SB川上がゲットしたPKをMF伊藤が決めて2点目を追加し、そのままタイムアップ。

 

続いて本日のお目当て、ペルーレの試合。このチーム、FW大谷にMF山本、DF磯崎と「なでしこジャパン」の中でも好みの選手が揃っているんだけど、本拠が関西だからなかなか観られなかったんだよね。結果は、TASAKIペルーレ 4-0 岡山湯郷ベル。こちらも順当にLリーグ2位の力を見せつける形になった。

前半はイマイチの印象だった。精力的に中盤のスペースを潰しに来るベルの守備を前に攻めあぐみ、柳田・新甫の中盤コンビがミスパスを連発。単調なロングパスの数が増え、サイドに開いては行き詰まり、しまいにゃトップの大谷が下がってきて…。ロングパスを拾ったFW鈴木の一発と混戦からの山本のゴールで2点のリードを奪いはしたが、内容的には決して良くなく、ちょっと寒さがこたえる45分間であった。

後半、DF佐野を投入し、序盤のベルのラッシュを耐えきったあたりから流れが変わる。DFラインと柳田・新甫のパス回しが安定し、大谷は前線近くでの飛び出しとチェイスに専念。大谷に相手DFが引っ張られてできたスペースへ右SB土橋がオーバーラップをかけ、さらにトップ下の山本が変化をつける。前半とはうって変わった好循環で、見ていて楽しいサッカー。土橋のクロスを鈴木がボレーで蹴り込み、さらに左サイドからのクロスへ大谷・山本が飛び込んで押し込む。4点差の快勝となった。


注目していた大谷は、やはり素晴らしかった。さすがはLリーグのトップスコアラー、とにかくDFと勝負して勝つんだという意識の高さがビシビシ伝わってくる。特に、反転でDFの裏に出る際の足腰の強さ、そのまま相手を置き去りにするドリブルの持続力はピカイチ。いやー、彼女のプレーを見られただけでもホント西ヶ丘まで来た甲斐がありましたよ!という感じであった。最高。


決勝は1月1日、天皇杯の前座として行われるそうな。うーむ、別の日にやってくれたら、あるいは浦和が決勝に進出しなければ(笑)、必ず行くんだけどな。今日見た限りではMF(澤・小林・伊藤)の展開力、二の矢三の矢と続く攻撃の厚みでベレーザ優位は動かなそうだが…。勝敗のカギは、とにかくペルーレの後ろの方がどれだけ粘れるかにかかっているのだろう。今日はベンチから声を飛ばしていた磯崎選手は、どこか怪我でもしているのだろうか?

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