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2005年11月21日

●レアル・マドリー×バルセロナ

WOWOWの録画で「クラシコ」観戦。レアル・マドリード 0-3 FCバルセロナ。バルサもいつもよりミスが多くて粗めのサッカーをしていたように思うのだけれど、でも勢いがもう全然違っていた。サンチャゴ・ベルナベウでの試合なのに、最初から相手をのんでかかっていたような。自分たちのサッカーへの自信の差がモロに出た試合であったように思う……つーか、今のマドリーには「自分たちのサッカー」がない。

バルサの1点目は、ドリブル突破を図るメッシとエトーがDFライン付近で交差、エトーが裏に抜けて決めたもの。大きなスペースがあったわけではないが、小さく時計回り(右利きにこれは難しい)にクルッと回る速さには驚かされた。ありゃサイボーグだな、サイボーグ。2点目と3点目はいずれもロナウジーニョのドリブルシュート。セルヒオ・ラモスとエルゲラを子供扱いし、カシージャスもほとんど動けず唖然呆然。エルゲラ、泣きそうになっとったぞ。凄すぎ。

マドリーも後半の途中までは1点差で何とか耐えていたが、牽引役のラウールが負傷退場するともう駄目だった。いかに「高い」選手たちを揃えようとも、バラバラに戦ってはバルサに勝てるはずなし。偶然にロナウドが得た決定機もバルデスに止められ、終盤ホームの大観衆は崩壊していく自チームをただ眺めるのみ。いや、「ただ眺める」どころじゃなくて、3点目の場面ではロナウジーニョに拍手さえしてやんの。あれ見てレアルの会長どう思ったんだろう。早く土下座でもなんでもして、デル・ボスケ呼び戻せって。

「ちょっといいな」と思ったのは、65分くらいだったか?バルサのカウンターで、エトーが右サイドをフリーで抜けた後の場面。エトーは自分でも十分シュートできる角度だったんだけど、より確実に決めたかったか譲りたかったかそれとも弱気の虫が出たか、逆サイドのロナウジーニョにパスしてカットされてしまう。そこでロナウジーニョ、苦笑でもするかと思いきや、フッと笑顔を消し、やたら真剣な表情で「ダメじゃないか」と諫めるポーズ。で、エトーに歩み寄って「次は頼むぞ」ってな感じでギュッと抱きしめる…。うーむ、いつもウフウフ笑っているイメージが強いので、たまにああいう大人びた振る舞いをされると、なんか通常の3倍くらいカッコよく感じてしまうな。

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