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2005年11月16日

●日本×アンゴラ

夜、TBSでキリンチャレンジカップ。日本 1-0 アンゴラ。なんというか、そりゃ勝ったのは良かったんだろうし、この試合で内容云々をうるさく言っても仕方がないのかもしれんけど、いかにもジーコジャパンらしい、まったりしたゲームだった。これで喜んでいて本当にいいのかなあ。

アンゴラは、アフリカの国といってもカメルーンみたいに相手を絶句させるような個人能力があるわけではなく、よりチームとしてまとまって戦う事を指向しているような、そんな印象を受けた。ただ、中盤の下がり目~DFラインのマークの受け渡しがずいぶん杜撰で、そこを突いた序盤は日本がチャンスをつかみまくり。

しかし、そこで決められなかったことが、試合の行方をややこしくした。特に高原の、バー直撃2回を含む絶妙な外しっぷり(笑)ときたら……もうジーコが監督になってからはずっとこんな調子だけど、一体彼に何が起こったのだろうか?02年の、エコノミークラス症候群でW杯を棒に振った後の活躍を見た時は、「何と素晴らしいゴールゲッターだろう」と感心しきりだったのに。この高原だったら、鈴木や巻を使う方がいいかも。

結果として、前半の後半くらいからは、日本はパスを出しあぐねてミスが増えていって、一方アンゴラもミドルシュートはよく撃つんだけれど精度が低くて…。まったりグダグダと時間が流れて、はっと気がつくと10分ほど眠ってしまっていた。ちゃんと「応援」するつもりだったのにね。大変申し訳ない(誰に?)。

で、引き分けも濃厚かと思われた後半終了間際、右スローインから俊輔がファーサイドに落ちる長いクロス。これを柳沢が頭で折り返し、逆サイドでフリーになっていた松井が押し込んでゴールイン。DFのユルさはさておき、ボールに絡んだ3人の好判断と正確なプレーにより生まれた得点。この訳の分からない勝負強さもジーコジャパンらしいっちゃらしいんだよなあ…。

ともかく、これでおそらく来年の春までフルメンバーの代表は組めないわけで、それまでにジーコがどれだけ筋の通った(合理的な、とはもう言わない)人選をしきれるか、そして選手たちがどれだけコンディションを整えられるか。もう応援するしかない僕たちとしては「頼むぞ」としか言いようがないのだろう。


ちなみに、TBSの中継は、史上最低の名を欲しいままにするテレ朝に比べれば随分マシな印象で、実況アナも(角澤氏に比べれば)落ち着いて話していたのだが、試合の終盤、特に松井のゴール後は興奮が止まらなくなってしまったらしい。自分の興奮について、しきりに解説者に同意を求めまくるアナ氏。うーむ、うっとおしい。

そういや、今日の「EL GOLAZO」に載っていた、アンケート方式による「TVアナ実況ランキング」で角澤氏が4位になっていたような気がするが、あれはいかなる圧力や集計ミスによるものなのだろうか。それとも僕の目の錯覚か?

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