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2005年11月14日

●イングランド×アルゼンチン

フジテレビの録画で、国際Aマッチ。イングランド 3-2 アルゼンチン。いや~、面白かった!!選手のプレーぶりにしろサポーターの応援にしろ、対抗意識がビシビシ伝わってきて、こりゃたまらんわ!昨日のウルグアイ×オーストラリアほどではないにせよ、「リアルファイト」感満点。「フレンドリー?何それ。W杯の準備?知らんわ」みたいな。こういう、情念が理屈や理性を圧倒する場面があるからこそ、フットボールは普遍的文化たり得るのである。

もちろんハートの熱さだけではなく、技術レベルの高さという意味でもこの戦いは凄かった。アルゼンチン側は、リケルメを中心とした流れるようなパスワークと、砂煙を立てて進むサイドアタッカーの力強さ、そして一瞬の機会を逃さないクレスポの鋭い反応。イングランドの方は、ベッカムの高速精密クロスにランパードとジェラードの豪快奔放なプレー、ジョー・コールの技巧、そして火花散るルーニーの攻撃力。おまけに両GKの活躍も人間離れしていた。まさしくこれは、「世界最高峰の戦い」の1つなのだろう。

そして、そんな大熱戦に決着をつけたのが、終了間際に飛び出したマイケル・オーウェンの2得点。ジェラードとコールのクロスに反応し、いずれもDFのマークを巧みにずらしてヘディングで決めた。さすがというか何というか……。若い頃(まだ25歳だけど)のような圧倒的なスピードでぶっちぎるドリブルは影を潜めつつあるが、その代わり「ゴールのツボ」についてはより的確に突けるようになったということかもしれない。90分のうち85分間消えていても、残りで決定的な仕事をする。これぞストライカーの鑑と言えよう。

この対戦、来年またドイツでやってほしいな。できれば決勝で。

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