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2005年10月24日

●三洋電機×東芝府中

土曜日のトップリーグ全勝対決はJSPORTSの録画で観た。三洋電機ワイルドナイツ 51-32 東芝府中ブレイブルーパス。ホーム(太田ラグビー場)の三洋電機が6トライを挙げて王者・東芝府中に快勝。驚いたし、思わず喝采したくなるようなワンダフル・ラグビーだった。強いぞワイルドナイツ!すごいぞワイルドナイツ!!俺たちのワイルドナイツ!!!……ハアハア。

いや、真面目な話、三洋電機のラグビーは素晴らしかった。精力的で粘り強い防御、冒険的でダイナミックな攻撃、そして優秀な司令塔。特に目を引いたのはカウンターからのパス攻撃で、あの東芝府中のDF網がバラバラになるほどの威力だった。三洋のBKは、必ずDFの隙間を狙ったコース取りで走るし、パスもきちんと引きつけてからタックラーを外すタイミングで放っていた。いずれも当たり前のことだけど、クラッシュに明け暮れている今の日本ラグビーでは忘れかけられているものだ。後半11分の榎本のトライなんて、全国の少年ラガーマンにビデオを配れ!とさえ思う。

あと、SOトニー・ブラウンもさすが元オールブラックスの存在感。百発百中のプレースキックや果敢なパス攻撃に加え、危ないところにサッと移動して止める防御が凄かった。三洋はCTBやバックスリーに若くてイキがいい選手が揃っているので、強力なベテランハーフとの相乗効果でチーム力倍増、というところか。変にNZ化、あるいは豪州化しているチームは好きじゃないんだけど、三洋はそういう感じがしないのがいい。要は組み合わせなんだよね、チームなんだから。

これで三洋電機は首位か…。昨年までは「下に落ちなければいいなあ」という感じで心配しながら観ていたのだが、NECに続き東芝まで破って、今や堂々たる強豪である。まあこの試合に関してはホーム・アドバンテージもあったような気がするので、次からのリコー・神鋼・トヨタの3連戦で五分以上の星を残せるかどうかが、優勝争いを占う指標になるだろう。がんばれ!

一方、敗れた東芝府中は、怪我人が多かったし、それでもなんだかんだいって4トライ以上のボーナスポイントは獲得したし、後半の反撃では底力を見せたし、次はきちんと立て直してくることだろう。村上晃一さんのブログに載っていた富岡主将のコメントは、僕も本当に素晴らしいと思う。東芝府中の「王者」たるゆえんは、単に強さを求めるだけでなく、それに相応しい振る舞いをも志向するところにもあるのかもしれないね。

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