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2005年10月18日

●デポルティーボ×バルセロナ

WOWOWの録画でリーガ・エスパニョーラ。デポルティーボ・ラコルーニャ 3-3 FCバルセロナ。面白い撃ち合いを見ることができた。バルサの圧倒的な攻撃力に対して、格下(?)デポルがホームの大声援を背にひるまず立ち向かう構図。単純な技術や体力では計り知れない部分も含めて「いいサッカー」だった。

デポルがディエゴ・トリスタンのゴールで先制したものの、バルサがお得意の超絶個人技で押し戻す。エトー、ロナウジーニョがゴールを重ねて1-3。後半半ばにはバルサのパス回しが延々デポルを翻弄し、「こりゃ勝負あったかな」と思えたのだが…。諦めないデポルが炎の反撃。突撃プレスからボールを奪い、ムニティスの芸術的シュートが決まって1点差。そして終了直前、ルーベンがこぼれ球を叩き込んでついに同点。ライカールトのすっげー悔しそうな顔が印象的だった。

どうも今季のバルサは、昨季に比べてツキがない。デポルの1点目と3点目は、いずれもゴールポストに当たったシュートのはね返りがたまたまFWの正面に飛んだもの。いくらプジョールやバルデスでももはやどうしようもなかった。ま、それは仕方がないとして、より問題なのは、せっかく2点差をつけて悠々パス回しをしていた71分、ボランチがボールをかっさらわれてそのままムニティスのゴールにつながった場面の方だろう。なんというか、どうもこのチームは攻撃の華麗さの反面、「勝つため」のリアリズムには欠けるところがあるように思える。それもクライフの遺産というやつなのだろうか。

あと、どうでもいいが、この試合、スタンドの子供たち(?)が声を合わせて「……ジーニョ!!」とコールする声が中継音声に入っていて、最初は「あ、バルサファンも来ていて、ロナウジーニョコールをしているのかな」と思ったのだが、よく聞いたら「トントジーニョ!!」と叫んでいたようだ。……うーん、確か「トント(tonto)」って「馬鹿」って意味じゃなかったっけ?直訳すると「(ロナウジーニョは)お馬鹿ちゃーん!!」か。そんなコールが、しかも子供たちの声で堂々とテレビに流れてしまうあたりが何とも言えず素敵すぎるよなあ…。親御さんは泣いているのでは(笑)。

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