●FC東京×サンフレッチェ広島(その1)
昨日の広島戦は山口県某所にてテレビ観戦(NHK-BS)。アンテナの不調のせいか、別に雨が降っているわけでもないのに「降雨モード」とかいう表示が出て、一昔前のネット中継みたいなガタガタの画質。アップにならないと選手の判別もできない…。NHKの(割と良質な)中継だからいいようなものの、万が一TBSやテレ朝の放送だったらきっと「全然わからん!余計なことばっか喋るな!!」と発狂していたであろう。
なので、細かい部分はイマイチよくわからないのだが…とりあえず感想。FC東京 2-2 サンフレッチェ広島。常に先行される苦しい展開。ルーカス→ササの交代(これはヒロミの英断だろう)で東京の攻撃が加速し、阿部と馬場の素晴らしいゴールがチームを踏みとどまらせた、という状況については理解できた。大宮戦で空気が変わったところを「逆戻り」させなかったという意味で、この勝点1はとても大きいと思う。残留争い脱出へリーチ、である。
最初の同点ゴールは、右後方からのアーリークロスをササが頭でCBの間に落としたプレーから生まれた。フリーで飛び込む吉朗がそのボールを胸で浮かし、体をくるりと反転させて左足で強烈なボレーシュート!ボールはゴール左隅に突き刺さった。マークが付いてなかったとはいえ、かなり難易度の高いプレー。おそらく、あそこで一度ボールを止めようとしたらDFがブロックに入ってしまい、ゴールすることはさらに困難であったろう。ストライカーのゴールというやつか。
2つ目の同点ゴールは、不運もあって奪われた2失点目の直後、中盤でのパスワークから左へ展開、規郎がドリブルで縦に抜けてマイナスのグラウンダーを入れ、ニアサイドの憂太がきれいに決めたもの。規郎のクロスの正確さもさることながら、憂太のポジショニングが抜群だったように見えた。懸命に戻るDFの背後に数歩ずれた位置で待ち構え、ボールが来るやDFにブロックの暇を与えずダイレクトで突き刺す!なんとイカしたゴールだろうか。
吉朗にせよ憂太にせよ、高い技術があってそれがしっかりゴールへと向かっていて、そして吉朗は闘志を前面に出すけれども判断力も備えており、憂太は振る舞いがクールだけど節目節目で火花が見える、つまりは2人とも熱さと冷たさを兼ね備えたプレーヤーということ。今季の東京が苦戦を続けたのは、この2人の不在期間が長かったことと決して無関係ではないだろう。これまでのことはある程度仕方がないとして、残り試合大いに暴れ回ってほしいものである。
その他、後半茂庭が見せた果敢な攻め上がりには非常に燃えたし、今野は慣れないポジション(右SB)なのにほとんど相手にサイド突破を許さないのに感心した。細かいところで見所は色々あったようだ。ああ、味スタでこの目で見たかった。
あと、フォーメーションやら全体的な攻守の出来やバランスなんかについては、画面上での動きがカクカクしていて、やっっぱりビデオを見直してみないと何とも言えない。明日さっそく見てみようかな。……つーか、ホームで引き分けなのに「ビデオでちゃんと見よう」と思えるあたりが何ともポジティブで、我ながら嬉しかったりするのである。