●ＮＺ×オーストラリア （'05トライネーションズ）
ＪＳＰＯＲＴＳの録画でトライネーションズ最終戦。ニュージーランド ３４－２４ オーストラリア。前節南アを下していたＮＺがホームで豪州を破り、トライネーションズ優勝を決めた。南アの健闘が光った大会だったが、強さとしては確かにＮＺが少しだけ勝っていたように思うので、この結果は順当と言えば順当。
それにしてもこ最終戦は予想外にもつれた、というよりオールブラックスが手間取ったな、というのが正直な感想。前半はもうＮＺＦＷの強さ炸裂！という感じで、なにせ最初のキックオフ直後のラックをいきなりめくり上げてターンオーバーするほどである。その後もラインアウトにスクラムに、圧倒しっぱなしの展開。２０－０まで差が開いた時には惨劇が待っているのかとさえ思わされた。ところが、そこからミスが多く出て追加点をとりきれず、逆にワラビーズの追撃を許す展開に。
ＮＺのＦＷの強さと速さ・ＢＫの能力の高さは繰り返すまでもないが、得点に関してあまり効率が良くない（例えば南アあたりに比べれば）のも事実。相手陣２２ｍ内までは何度も行くのだけれど、そこから慌ててプレー選択を間違ったりノックオンしたりしてチャンスと逃すことがけっこう多いような気がする。まあ、ここら辺はサッカーと同じで、決定機になればなるほど攻撃も守備も陣形が崩れていて個人の創造力がより要求されるから、教えてどうこうなるものでもないのかもしれんね。いくら名将グラハム・ヘンリーといえども。
豪州の方は主力の多くを欠く中でよく健闘したと思う。藤島大さんが強調していたように、前回Ｗ杯の決勝と同様さすが粘りのワラビーズである。ただ、後半３点差まで詰めたところで控えのＰＲがつまらないペナルティを連発してしまったあたり、やっぱり最後は選手層の薄さがモロに出てしまったか。ＮＺの方がＳＯマクドナルドの調子が悪いとみるやサブのマカリスタに替えて、その彼がＰＧ連発で試合を決めたのとは対照的。しかし、いくら怪我人が多いとはいえ全敗か…１つの時代が終わるということなのだろうか。監督にしろ、戦術にしろ。
