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2005年09月24日

●ガンバ大阪×鹿島アントラーズ

夜、NHK-BSでJ1第25節。ガンバ大阪 3-3 鹿島アントラーズ。ガンバサポーターはやりきれない気持ちだろう。一応首位は守った。先手をとられながら反撃してきっちり勝点1を分け合った。でも、あと2分耐えることができれば…手にする勝点は3だったんだ。おそらく彼らの心には達成感よりもはるかに大きな失望と喪失感が広がっているのだろう。仕方がない事とはいえ、なんとも気の毒である。

小笠原の2ゴールで鹿島が2度にわたり勝ち越した時には「やはり…」と思わされた。優勝経験の差が出てしまうのか、と。だが、今年のガンバは一味違う。大黒のゴールで同点、さらに終了直前、大黒の突破からアラウジーニョが決めて逆転。内容的にもガンバは多くの時間で優位に試合を進めており、3-2となった瞬間にはガンバは優勝に向けて非常に大きなハードルをクリアしたように思えたのだった。ところが…。

ロスタイム、半ばやけくそのようにも見えた鹿島のロビングボール。反応していたガンバDFはわずかに2人、それに対して数人の鹿島アタッカーが襲いかかる。競り合いのボールがこぼれ、ペナルティボックス内に残ったDF1人が3人のアタッカーと向き合う光景は、試合の状況を考えれば信じがたい、ちょっとシュールな光景でさえあった。難なく放ったアレックスミネイロのシュートが、ゴール右隅へ吸い込まれる。あーあ。

やはり、やはり鹿島は鹿島だったのだ。どうしても好きになれないチームではあるが、その偉大さは認めざるを得ないのも確か。あそこで諦めずに何人も本気で詰めてるんだもの。一方、ガンバの方は、危ない場面でも棒立ちになっている選手がほとんど(GK藤ヶ谷も足が止まっていた)。これはこれで実力。今日のガンバには、鹿島を突き放すだけの力がなかった。結果として勝点差は1のまま。ホームで大魚を逃したガンバには、今後大きなプレッシャーがかかるだろう。うーむ。

ちなみに、終了間際のロビングからの同点、ガックリ来るホームチーム、というシチュエーションから、2003年11月のヴェルディ戦を思い出してしまった。まあ、あの時の東京はあれで優勝争いが終わってしまったのだけれど、今度のガンバはまだ自力で取り返せる余地がある、とも言えるのかな?ポジティブに考えれば。

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