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2005年09月22日

●「サッカー監督、名将の条件」

夜、六本木のフットボールラバーズでサッカー批評トークライブ「サッカー監督、名将の条件」。西部謙司・宇都宮徹壱・浅野賀一という個性派論客の三氏が古今東西様々な監督を論じ尽くす……はずだったのだが、こういうトークにありがちな脱線が続き、結局監督論をとことん突き詰める感じにはならず。フクダ電子アリーナの話が延々続いたりとか(笑)。でもまあ、面白かったから全然オッケー。2時間があっという間に過ぎた。

僕の斜め前に座っていた人が熱心にメモをとっていたので、トークの詳細についてはどこかに掲載されるかもしれない。全体的な印象としては「西部謙司語る!!」という感じ。全体の2/3くらいは西部さんが1人で喋っていたのではあるまいか。文章と同様お遊び的な部分も混ぜつつ、豊富な体験に裏付けられて自信満々、揺るがない芯がある語り口だった。「要は、勝つのがいい監督、ということですよ」「「擁護派」とか「反対派」ってのは結局「好き」「嫌い」でしょ」とか。ある意味、身も蓋もない(笑)。

宇都宮さんは飄々としていて、気さくかつマイペースな印象。「剛の西部、柔の宇都宮」とでも言おうか。トイレの順番譲っていただいてどうもありがとうございました(笑)。宇都宮さんは一時期かなりジーコに批判的だった印象があるのだが、にも関わらず「最強の監督」としてジーコを挙げていたのが印象的。それは、なんとなくわかるような気がする(「最高」じゃなくて「最強」ね)。「ジーコは水面に映る月の影みたいな存在ですよ。つかもうと思っても決してつかめない。でも波が収まればまたそこにある」ってのは名言ですな。

お二方、特に西部さんに比べると、浅野さんはこういう場にも慣れていないのか、少々押され気味であったようだ。まあ、確かに『varietyfootball』で書いているような理路整然とした主張ってのはこういう集団トークとは相性が悪いかもしれない。ジーコについて、1人ボロカスにけなす姿がちょっと見たかったような気もするけど(笑)。もうじき出るという著書はかなり楽しみ。

10時前にイベント終了。で、あとはフリーの飲みということで、会場は盛り上がりそうな雰囲気だったのだけれど、ちょっとしたつまみだけでギネス3杯空けたので既にかなり酔いが回ってきており、いい気分でいるうちにおとなしく辞することにした。ますたろうさんはじめ関係者の方々、どうもお疲れ様でした。

帰り、空腹だったので、西麻布方面に歩いて「赤のれん」でらーめんをすすって帰る。バリカタにしたのだが、なんか細いんだけど平らな麺が出てきた。ちょっとカップヌードル風?スープは非常に美味しかったね。

で、激混みの六本木駅から大江戸線で帰宅。ふ~。

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コメント

「要は、勝つのがいい監督、ということですよ」と西部氏は言ったらしいけれど、それでは西部氏がジーコジャパン初期に掲げていた「日本が本当に強くなるためのジーコ監督」という問題設定は、既に放棄したということですか? そ~ですか、そ~ですか。
・・・それを聞いてみたかった。イベントに行った人も突っ込んだ人いなかったようですね。

うーん、「勝つのがいい監督」発言は監督論一般の中で出てきたものですし、ジーコジャパン初期に西部さんがどういう発言をしていたのかよく覚えていないのでなんとも言えないですが…。

ジーコに関しての西部さんの発言としては、
「ジーコのやり方はブラジル人監督としては極めて普通で、わかりやすい」
「予選はとにかく勝てばいいのだから一戦必勝主義のジーコでいいとして、本大会は勝つだけではなく内容も問われるのだから、予選突破後コンフェデ前に監督を代えるという手もあった」
という趣旨の発言がありました。

なんか偉そうに書きこんじゃいましたけど、「サッカー批評17」と「監督力」を読み比べてください。
肩透かしを食らった気分になります。

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