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2005年08月27日

●ジュビロ磐田×FC東京(TV観戦)

夜、BS-iでJ1第21節。ジュビロ磐田 1-1 FC東京怪我人続出で主力メンバー数人を欠く磐田だが、ここは優勝争いに向けての踏ん張りどころ。そして東京もこの機会に念願の磐田での初勝利を上げ、降格争いから抜け出したいところ。湿度の高い悪コンディション下での激闘、結果は痛み分けであった。


前半は磐田の優勢。中盤で慌てず丁寧にボールをつなぎ、チェ・ヨンスへの楔のボールやサイドハーフ太田・村井の飛び出しを契機にペースアップしていく攻撃。「横・横・斜め→縦!」のリズムとでも言おうか。カレン・ロバートの、そしてのシュートがゴールを襲う。土肥やジャーンの好反応で何とかしのぐ東京。若手中心とはいえジュビロはジュビロ、これはキツイか…とも思えたが、しかしなんと名波と成岡が前半のうちに負傷退場。磐田は次第に攻め手を失っていく。

一方、東京も押されながらも大崩れはせず、SB金沢の穴も今野と規郎がどうにか埋め…ていたのだろうか(笑)?この日は文丈が中盤の底をシメたことも大きいのか、梶山がよく前に出てボールに絡み、攻撃にバリエーションをつけてくれていた。終了間際にはミドルシュートがバー直撃。ああ、惜しい!久しぶりのファン・アクーニャ砲炸裂かと思い、テレビの前で叫んでしまった。

後半に入ると早くも疲れが出たか、徐々にジュビロの動きが重くなっていく。攻撃は単調になり、東京陣に攻め込んでも、茂庭・ジャーンがガッチリ守ってすぐに東京が押し戻してしまう。カレンは孤軍奮闘状態。おまけに若い守備陣はマークの付き方や体の寄せ方が次第に雑になり、GK佐藤も不安定なセービング。逆に東京の方はルーカスがキレキレ、石川も梶山もまだまだ動けていて、完全にペースを握る。東京ベンチも今日は早い決断、後半7分にササを投入して「攻撃態勢」。これはイケる!!

ところが、相変わらずあと一歩が決まらない。梶山のスルーパスでDFライン裏に抜けた石川の一撃は佐藤が体に当て、左サイドから放った梶山のシュートはわずかポスト右に外れた。ルーカスのミドルシュートも惜しくも決まらず。うーん、崖っぷちまで追いつめた状態だったのだが…。とどめを刺したい東京は残り15分で憂太を投入。しかしこれでマークに混乱が出たのか、中盤で磐田アタッカーを捕まえきれない場面が続き、そして35分。中央を河村が持ち上がり、ジャーンがチェックに出たところ、その背後に入ったチェへラストパス。これをチェがきっちり決めて磐田先制。

しかし、「あーあ、結局また…」と思いかけたその直後、磐田陣ペナルティボックス前でのFK。磐田が3人で壁を作った瞬間、憂太は意表を突いて壁をヒョイと避けたパスを早いタイミングで入れ、ペナルティボックスにフリーでいた栗澤が受けて即座にシュート!佐藤に当たりながらもゴールイン!うわ、やった!!いやー、嬉しさと憂太の人を食ったようなプレーぶりに、思わず笑っちゃいましたよ。スローで見たら壁の船谷とカレンがびっくりしとったぞ(笑)。憂太はあの場面でよく冷静にパスを選択したし、栗澤も落ち着いてよく決めた。2人の好プレーだった。

で、恨みっこなし1-1の引き分け。磐田は鹿島との勝点差を考えたら勝たなければならない試合で、これは痛恨の結果だろう。最後の場面はDF陣の若さが出たな(東京の2人も若いんだけど)。東京側からすれば、後半の流れを考えれば仕留めておきたかったところだろうし、下位との勝点差は詰まってしまった。ただ、上位相手のアウェイ戦で、かつ先制された時間帯を考えたら、勝点1持って帰れるだけでもよしとすべきなのかもしれない。


以下、その他の感想を箇条書き。

○ ルーカスの坊主頭、青すぎ(ウチのつれ曰く、「名波のヒゲより青い」)。

○ 4-5-1(途中から2トップ)はやっぱり落ち着くが、ササはずっとスーパーサブで納得するのだろうか?そして吉朗の役割は?

○ 梶山良かった。やっぱり後方での守備役・配球役というより前でイロイロやってほしい選手である。

○ 出れば必ず何かやってくれる憂太。

○ 憂太に梶山に今野がいて、さらに周りを生かせる栗澤がいるなら、サイドガチガチの攻撃じゃなくても(専門職のサイドアタッカーを置かなくても)成り立ちそうな気がしないでもない。

○ 帰りが非常に困難な磐田のナイトゲームに遠征した皆さん、どうもお疲れ様。コールもユルネバもちゃんと聞こえましたよ。

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コメント

ルカの青頭はスタジアムのカクテル光線を浴びて、それは眩いばかりでしたよ。目がくらんだ佐藤洋平はボールをキャッチできず、再三パンチングで逃れてたとおり。

そうか、あの佐藤洋平の危なっかしいプレーぶりは、やっぱり目がくらんでたんですね。

ルーコンフラッシュ!!ってか(笑)。

頭皮が日に馴染んでくると使えなくなってしまいますが。

絶叫アナウンサーは民放キー局のお約束なのか?と思いつつ
TV観戦しました。
陽平にはもっと前でプレー(トップ下)させないと、彼の良さが出ず
悪さばかりが目立つ気がしてならない。
だからなのか、宮沢が出てきてチョー胸騒ぎがしました。
今野ワンボランチ、右ナオ(クリ)、左ノリオ(戸田)、トップ下陽平(クリ)に
2トップという攻撃的なシステムは如何でしょうか?

こんにちは。磐田いってきました。
梶山のシュートは、ツボにはまるとキーパーの前で落ちるんですよね。
(シュート練みてて気付きました)
あの前半のミドルシュート、こちらのゴール裏から見てたら、ふかした
ように見えたんだけど、バーに当たりましたからね。
私は後半、疲れた村井の裏を狙う栗澤とそこにミドルパスを出す憂太が
萌え萌えでした。

>陽平にはもっと前でプレー(トップ下)させないと、彼の良さが出ず
>悪さばかりが目立つ気がしてならない。
前の方の選手は加点法、後ろの選手は減点法で評価されがちだし、それはあながち間違った見方ではないと私は思います。後ろに信頼性がなくちゃ、気になって攻められないでしょ、チームは。
梶山や憂太はやっぱり前の方で使った方がいいし、この2人を併用するなりトップ下を競わせるなりすればいいのではないですかね。

>梶山のシュートは、ツボにはまるとキーパーの前で落ちるんですよね。
まさに翼君のドライブシュート。
いや、梶山のミドルシュートの威力とコントロールは間違いなくチーム1ですね。もしかするとJ1屈指かも。バラックを目指せバラックを。

>私は後半、疲れた村井の裏を狙う栗澤とそこにミドルパスを出す憂太
>が萌え萌えでした。
得点のシーンといい、この2人、実はホットライン、「感じ合っている」仲(なんか卑猥な表現だな(笑))なんでしょうかね。
王様ユータに有能な家臣クリ、てか(笑)。

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