●FC東京×名古屋グランパス
夜、味スタでJ1第20節。FC東京 1-1 名古屋グランパス。いやはや何ともな試合であった。「この相手に勝てないのでは…」と落胆すべきか、それとも「助かった…」と安堵すべきか。僕はもちろん前者である。中断明け2試合目。前節はアウェイだからまだしも、今回はホームなのだからこの内容と結果では先が思いやられる。
試合経過を含めた観戦記は明日以降にまとめるとして、以下感想をいくつか。
名古屋ははっきりと調子が悪かった。前半からなかなか前に出てこなくて「夏のアウェイで慎重になっているのか?」と思っていたら、最後までそのままだった(笑)。前半の終わり頃ボールを支配できた時間帯(そしてクライトンの決定的なループ)もあったが、あれは東京側が攻め疲れして自然となったもの。全体的にはプレーの精度は低かった(特に中村)し、新外国人ルイゾンもいいボールをもらえていなかった。前節神戸に負けたのもむべなるかな。ただ、藤田がいやな所に顔を出しまくって効いていたのはさすがである。
東京は前節うまくいかなかった4-4-2ではなく、4-5-1の布陣でスタート。まあまあ(特にハーフタイムでネジを締め直してからは)機能していたかな。ルーカスはよくボールをキープしてくれたし、中盤で梶山が体を張って頑張っていた(ほめる時はほめるよ(笑)!)ので、今野の前進力も生かしていい形を何度か作ることができた。問題は…まずはクロスの精度の低さ。両サイドは孤立がちながら奮闘していたけど、肝心のクロスがちょっと(いや、だいぶ)アレであった。石川と今野はまあいいとして、規郎と加地が。あと、枠内シュートもほとんどGK正面だった。
先発のトップ下は久しぶりに栗澤。この起用、悪くはないもののちょっと微妙な感じが。彼は補助とか調整の力、つまり周りを生かしチームのバランスをとることは上手いんだけど、中央突破の駒としてはやや物足りない。もうちょい早く憂太が見たかったと思う。あるいはフィジカルの理由とかで憂太を長く使えないのなら、途中から梶山を上げる手もあるんでないの?
期待のササは後半から登場。先週と違ってチームが攻勢だったこともあり、4本くらいはシュートを撃ったのかな?憂太の中央突破のドリブルをかっさらったシュートは決めて欲しかった…。ただ、ロスタイムの惜しいヘディングシュートなんかを見るにつけ、今までの東京にはない能力を持っているのは確かなんだろう。次に期待。
同点ゴールとなった楢崎のキャッチミスは、それまで好セーブもあっただけに一層気の毒。ただ、ボールをゴール方向へ押し込んでしまう彼の姿はこれまでにも何度か見たような気がする。アタッカー方向へこぼすまいという意識が強すぎるのか、それともササが目に入ったか?ポストにもたれる姿がかなり痛々しかった……だから、試合後の東京側からの大楢崎コール、あれはちょっとないよなあと、個人的には思った。
試合を総括するなら、勝点1を取れたのは残留争いを考えるならば大きいのかもしれんけども、やっぱり今日くらいの出来の相手にホームで勝てないのではファンとしても大いに不満である。これで今季のホームゲームは3勝5分3敗(リーグのみ)。うーん、せめてホームで勝ち越すようでないと、「降格ライン」の恐怖を感じる日々は続いていくのはないだろうか。9月に柏・清水・大分と当たるあたりで調子が上がっていれば良いのだが。
金沢の怪我は非常に心配だ。実はあのポジション、現状では代わりがいないから。
コメント
はらさんのコメントhttp://www.jsgoal.jp/club/2005-08/00023022.htmlをみると、どうも迷っているのかなぁ、と感じてします。
まぁ、この成績で迷わない方がおかしいと思うけど。
でも何で原さんやサブの方々まで試合後サポに挨拶しに来てくれるんだろう?
嬉しいやら、なにやらこちらも恥ずかしいやらで、目の行き場に困ります。
東京スタイルになるのかなぁ?
勝ち始めたらやめちゃうのかなぁ?
あと気になるのはやっぱ、笹。
エメルソン並に早いというゴシップはまぁいいとして、
どう生かしますかね?
それにしても今になって思い出すのがケリーの偉大さ。
おーケリー、おおおー!
あのタメが最高だったな。
Posted by: BBSTAR | 2005年08月26日 12:19
>でも何で原さんやサブの方々まで試合後サポに挨拶しに来てくれるんだろう?
個人的には、あんまり好きになれないんですよね、最近の「皆で挨拶」は。
ちょっと媚びすぎているような気がして。
優勝したとか、あるいは残留が決まった(泣)とかいう特別な時にやってほしいです。
「それが当たり前」になったらやる方もやられる方もツライじゃないですか。
>それにしても今になって思い出すのがケリーの偉大さ。
>おーケリー、おおおー!
>あのタメが最高だったな。
思うにですね、そのケリーがいなくなって、2003年と同じサッカーはできないのに、でも何とかやろうとして行き詰まっちゃったのが最近の不調の原因ではないかな、と。もしかしたら梶山がケリーに近い役割をしてくれるのではと考えたのかもしれませんが。
「将軍」ケリーがいなくなったのは今にしてみればえらい大きな事で、本当なら攻撃のコンセプトも、それに伴う選手のタイプ別の構成も考え直さなきゃいけないんでしょうけどね…。
Posted by: murata | 2005年08月27日 00:53