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2005年08月23日

●トヨタ×ニューカッスル

今日は予想以上に仕事で遅くなり、帰ったら午後11時半頃になっていた。家に飛び込んで慌ててTVをつける。

JSPORTSでニューカッスル日本ツアー最終戦を後半から。トヨタ・ヴェルブリッツ 29-24 ニューカッスル・ファルコンズ。おー、やったよ。すごいじゃないかトヨタ!!20日にはNECが6-73なんてスコアで大敗してしまい「こんなはずはない。こんなはずは…」と思っていただけに、日本の一ラグビーファンとして実に嬉しい勝利である。

前半はトヨタが健闘しながらもハンドリングエラーでチャンスを逃し、ロスタイムにファルコンズが逆転トライを奪う際どい展開(だったらしい)。互角に戦えたことで自信も得ていたのだろう、後半もトヨタの戦いぶりは勇猛果敢だった。開始早々にファルコンズの不用意なパントを拾ってカウンター、WTB遠藤幸からのショートパスでタッチライン際をFBアイイが抜け、WTBレアウェレに戻してトライ。相手の運動量が落ちていたとはいえ、スピード感抜群の攻撃はお見事であった。

その後もトヨタはアイイの力強いランを武器に何度かゴール前まで迫るも、いずれもノックオンでチャンスを逃す。プレッシャーのかかる局面でのノックオンの多さは日本ラグビーの弱点の1つだが、ボール目がけてガシガシ来る外国チームとやるとそれが一層際立ってしまう。チャンスで自滅した後には必ずピンチがやってくる。16分、ラインアウトからの何でもない展開、広瀬がタックルミスしてあっけない逆転トライ。過去いくつのチームがこうして金星を逃してきたことか。

だが、今日のトヨタには、今までの常識などにはかからぬ選手がいた。19分、立ちふさがるファルコンズDFを前にしたアイイがショートパント、不規則に転がるボールを相手WTBがつかみそこねた瞬間、地面ギリギリのボールをアイイの伸びる腕(『Mr.インクレディブル』みたいだった)がかっさらう。アイイはそのまま独走、あっという間にポスト真下へ飛び込んだ。再逆転トライ!これは凄かった。1人オフェンスという点では小野澤と同じだが、しかしこちらの方が速さで勝る。明るく人の良さげな表情もいい感じで、何とも魅力的な選手が現れたものだ。

終盤はどちらも暑さでバテまくり、ミスもしまくり。トヨタは自陣深くまで攻め込まれる場面もあったが、しかし難波を中心にタックルを決め続けて相手のミスで難を逃れ、ついに守りきった。いや、親善試合とはいえ、実に素晴らしい勝利。誇らしいよ(それに比べてNECはもうちょい頑張れるのでは…)。元々FWのチームだったのが、今や難波に水野に赤沼にそしてアイイと、素晴らしいBK陣。今年のトヨタは面白そうだ。

ちなみに、この試合でレフリーを務めていたのは、先日日本初のフルタイム・レフリーとなったばかりの平林さん。ヒステリックでもなく、グダグダでもなく、過不足のないいい笛だったと思う。早く国内の大きな大会でも見てみたいものだ。

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