« 日本×イラン(W杯アジア予選) | メイン | さすが小泉、ではあるが »

2005年08月18日

●『サイン』

B0007LXPS6.09._PE_SCMZZZZZZZ_
WOWOWの録画でM・ナイト・シャマラン監督『サイン』。シリアス極まる演出と先の読めない「驚愕の」結末を持ち味とするシャマランが、とうとう突き抜けてしまった感のある怪作。見終わった瞬間に涙がこぼれそうになったよ、あまりのクダらなさに(笑)。

この作品、人によっては見かけ通り「ホラー」に分類するだろうし、別の人は「コメディ」にカテゴライズするかもしれない。要するにそういうビミョーな線をとことん突き詰めた映画である。登場人物のほとんどは笑顔も見せず、ストーリー自体もかなり重いものだが、しかしあまりにシリアスすぎるがゆえに、そして実はトンデモな状況と展開であるがゆえに、第三者的視線からだと滑稽に見えちゃうんだな。意識的にやってるとすれば、シャマラン天才だ。

『サイン』じゃわけわからんので、わかりやすく邦題を付けるとすれば『深刻メルさん一家』、サブタイトルは「人喰い宇宙人大襲来」か。メル・ギブソン演じる元牧師が懺悔を聞くところとか、「最後の晩餐」とか、みんなで銀紙かぶるシーンとか、どう考えてもギャグだよね。クライマックスの宇宙人との対決シーンなんて腹を抱えて大爆笑。「メリル、打て!」「155m」「カキーン!」だってよ。わはははは……いや、映画観てない人には何のことかさっぱりわからんでしょうが、とにかく一度観てみることをお勧めします。怒り出す人もいるかもしれないが(笑)。

まあ、UFOで大挙襲来して一瞬でミステリーサークルを作っちゃうような科学の進んだ宇宙人がなぜ人食いで、どうして科学的なものを何も使わず素手で襲って来るのか、なんてツッコミは野暮というものであろう。あと、水に触れると焼けて死んじゃうのに、どうして人間(のほとんどは水でできてるよね)なんて食いたがるのよ、とかも(笑)。あまり真面目に観るのではなく、悩めるメル・ギブソンのコメディ演技を楽しむべきなんだろうね。

それにしても、なんかペプシマンみたいな宇宙人だったな。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://umanen.org/mt/mt-tb.cgi/327

コメント

公開時には既に「予習」していました、「サイン」。
寒い、寒すぎる映画でした。
この映画の狙いがなんだったのか、今もって不明。
なのでもう一度見ようかと、ツタ○にいったものの
パッケージを見てストーリーをすっかり思い出し、
思わず棚にモドしてしまいました。

次回の予告を、よろしくお願いしマース。

そいえば、WOWWOWで「仁義無き戦い」が一挙放映されてましたね。
旧シリーズは、今回再度見直してしまいました。
ご覧になられましたか?

>なのでもう一度見ようかと、ツタ○にいったものの
>パッケージを見てストーリーをすっかり思い出し、
>思わず棚にモドしてしまいました。
確かに。一度見たら十分だと思いますよ(笑)。

>そいえば、WOWWOWで「仁義無き戦い」が一挙放映されてましたね。
それ、HDレコーダーに録りっぱなしになってるんですよねー。
そんなんばっかで録画溜まりっぱなしですが(笑)。
じゃあ、次の映画の感想はそれで行こうかしら。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)