« エバートン×マンチェスターU | メイン | 『サイン』 »

2005年08月17日

●日本×イラン(W杯アジア予選)

夜、もちろんNHK-BSで(テレ朝、カッコワルイ)W杯予選最終戦。日本 2-1 イラン。長かったW杯予選もこれでラスト。アウェイで破れた強豪相手にきっちりホームで借りを返し、めでたしめでたしのグループ1位通過決定。

この試合、序盤から目立ったのは日本選手の積極果敢さ。欧州勢を欠く(これは日本も同じだが)上に暑さがこたえたのか、重い動きのイラン相手に優位に立つ。特に玉田・大黒の2トップと三都主は前へ出る勢いでDFを圧倒。これは、もしかしたら、東アジア選手権2試合での「日本B」起用の成果ということになるのだろうか。休養十分な上に刺激を受けて(危機感を煽られて)モチベーション爆発、みたいな。28分に玉田のクロスを大黒がスルーして、フリーで上がっていた加地が押し込み先制!

その後はイランが反撃に出るが、日本DFは崩れずしのぐ。最も危なかった前半終了間際、ダエイがインサイドで狙いすましたシュート(これはやられたと思った)も、ポストに当たってくれてホッと一安心。1-0のまま前半終了。ダエイのシュートを除けば、イラン相手にここまで有利に試合を運べたのはいつ以来だろう(初めてかもしれない)。

後半、イランがメンバー2人を入れ替えて反撃に出る。が、日本も押されながら小笠原らが逆襲の姿勢を見せ、やられっぱなしにはならず。疲れにより双方の動きが徐々に落ちる中、一進一退の攻防が続く。後半30分、三都主のシュートをGKが横っ飛びで弾いてCK。クロスを跳び上がった大黒が頭で叩き、一旦DFがブロックするも、そのボールがGKに当たってゴールイン。2-0。ところがその直後、ペナルティボックス内ダエイの足下にボールが入ってターンしようとしたところを中澤が倒してしまい、PK。これをダエイが決めて1点差。勝負がつきそうでつかない微妙な展開だった。

ここでジーコの採った交代策は興味深かった。遠藤OUT、今野IN。なんつーか、この瞬間にもしかしたらこのチームは1つまたステップを上ったんじゃないかと、そんな気もしてしまう采配だった。この時間帯に中盤でよく動いてボールを取れる選手を入れるのは妥当な策だと思うし、実際今野がパスの出しどころを瞬時に潰すようになってからイランは前線にいいボールを入れられず、雑に放り込むしか手がなくなってしまった。でも、こういう「まっとうな」采配をこれまではあまりしてこなかったんだよね、ジーコは。

終了間際、今度は玉田に替えて阿部投入。先日の韓国戦では「日本B」の中に交代出場で「日本A」の主力を入れ込んでいったのだが、今度は「A」の中に「B」の有力者を少しずつ入れていくやり方。ジーコの「総取っ替え策」には未だに首をひねってしまうのだけれど、こうしてみると彼も全く「融合」を考えていないわけではなく、ただその手法とかタイムスケジュールが常人離れしているということなのかもしれない。まあ、気のせいかもしれないが(笑)。なんとなく「A」の選手と「B」の選手が仲悪そうなのがちょっと気になるし(笑)。

と、そういうことを考えているうちに試合終了。とにかくよかった。試合後の会長・監督の挨拶タイム、選手列の真ん中に堂々と立つ土肥ちゃん。偉い人たちの話もろくに聞かずに今ちゃんを突っつく土肥ちゃん(笑)。加地も点を取ったし、東京ファン的にもかなりおいしい試合ではあった。あとはモニが出てれば、とは思うが、それは先の楽しみということで。

いやー、しかし、次のホンジュラス戦はどんなメンバーで来るんだろうな、ジーコは。楽しみでもあり、恐ろしくもある。とりあえず今野はまた絶対に呼んでほしいと思うのだが…。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://umanen.org/mt/mt-tb.cgi/326

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)