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2005年08月13日

●オーストラリア×NZ ('05トライネーションズ)

夜、JSPORTSでトライネーションズ第3戦。オーストラリア 13-30 ニュージーランド。先週は南アの野獣タックルに不覚をとったNZだが、今節は世界ランク1位の実力を発揮してアウェイで快勝。オーストラリアは怪我人続出、まるでカミサマ監督が総取っ替えでもしたんじゃないかというメンバー(笑)で太刀打ちできなかった。


前半立ち上がりは、意外なことにホームの豪州が攻勢。SOラーカムの代役ギタウが深くクラッシュし、乱れたDFラインをFBレイサムの代役ミッチェルが弾丸のように突き破る。あっという間にPGを2つ奪い、さらにミッチェルがタックラー2人を引きずりながらトライラインを越えた。13-0。一方的な展開に沸くスタジアム。これはもしかしてもしかするか、という雰囲気ではあった。

ところが。結果的に豪州が奪ったのは最初の13点だけ。前半途中からはNZがペースを握り、着々と得点を重ねていった。NZは幾度かのターンオーバーも得て圧倒的にボールを支配、リスクを承知で冒険的にパスを回し、実際何度かハンドリングエラーで好機を逃しながら、結果的には3つのトライをゲット。最後は豪州が意地の反撃を見せ、FLスミス、WTBジェラードらが突破を図るも得点には結びつかず、13-30で試合終了。


形勢逆転した要因としては、まずNZの密集での強さが挙げられるだろう。オールブラックスのFWは驚くほど大きくはないが、おそらくナショナルチームとしては世界一のスピードを持っている。集散の速さも驚くほどだが、もっと凄いのが集まってからパックして押すまでの手際の良さ。相手FWが密集へ必死こいて駆けつけて、やれボールをキープできたか…と思った瞬間にものすごい勢いでめくり上げられてしまう。あれでは豪州といえども攻撃の継続は容易ではない。

豪州側からすれば、やはりベストメンバーを組めなかったのが大きかったのだろう。ラーカムに代わる選手は世界のどこにもいないし、バックスリーのキック処理も不安定になった。そしてさらに痛かったのは、試合中早い時間にHOポールとギタウが痛んでしまったことで、ラインアウトに信頼がおけず、展開しての攻撃も目に見えて不安定になった。控えのHOキャノンはハンドリングスキルが低く、肝心なところでノックオンを繰り返し、主将のグレーガンにまであきれ顔をされていた。ワラビーズといえども、メンバーの半分以上が控えではさすがに力を保てないということか。

これでどうやら、優勝はNZということになりそうではある。大きなアクシデントさえなければ。ワラビーズ贔屓としてはちょっと残念。

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