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2005年07月31日

●日本×北朝鮮(東アジア選手権)

夜、テレビ朝日(うるさい)でサッカー東アジア選手権。日本 0-1 北朝鮮。国内組の腕試し的位置づけ(だよね?)の本大会、初戦で勝点3を確保して勢いに乗りたいところだったが、北朝鮮気迫の守りの前に得点を奪えず、逆に自滅の1失点を喫して黒星スタート。「やはり欧州勢がいないとダメだ」という、それはそうなんだけれども、今言っても仕方のないことをわめくマスコミが増えそうでイヤ~な感じ。

この試合、とにかく立ち上がりの入り方が悪かった(ジーコジャパンはいつもそうだとも言えるが)。北朝鮮が韓国サポーターの大声援を受けて積極的に前からチェイスしてきたのに対し、日本はなかなかラインを上げることができずパスのテンポも遅め。慎重な戦いぶり、と言えば聞こえがいいが、その割に守備も不安定だった。バイタルエリアからDFラインのギャップ目指して上がる北朝鮮アタッカーを捕まえられず、最終ラインで間一髪はね返すような場面が目立つ。で、小笠原の中途半端なバックパス(芝の長さに戸惑ったか)をかっさらわれ、さらに中澤まで相手FWにパスしてしまい、失点。やっちゃった、という感じであった。

もちろん日本も反撃に出るが、やはりアタッカー陣のかみ合わせがイマイチで、ボランチも上がりはするがプレーの精度が低くて周りを生かし切れない。福西・遠藤の攻守に渡る出来の悪さ、というのは今日の大きな敗因の一つに挙げられるべきだろう(にも関わらず2人とも交代せず90分間出続けたのだが)(←訂正。遠藤は巻と交代してたわ。失礼)。それでも何とか小笠原や大黒の奮闘によってシュートまで持ち込むシーンも何度かあったが、しかし北朝鮮選手の分厚いカバーリングにゴールを割れない。頼みのセットプレーも、小笠原・アレックスのキックは決定機を演出できず。

後半、4バックに変更して本山を入れ、攻め手を増やす日本。しかし、この本山にいつものキレがない。木曜日に試合したばかりで疲れていたのかもしれず、チームとしても彼のドリブルスペースを作るような工夫はあまりなかったように思う。自陣で守りを固める北朝鮮。時間はじりじり進み、蒸し暑さの中で日本選手の動きはどんどん落ちていく。田中達也投入。これも本山と同じで、ただドリブラーを入れて「勝負してこい」では苦しい。2人がかりでボールホルダーを追いつめる北朝鮮に対し、日本はフォローが遅く、個々が苦戦を強いられる。そういや、状況を打開するような長めのシュートがあまりなかったような。遠藤あたりがもっと撃たなきゃいかんだろうに。

終盤の日本はもはや放り込むしかなくなり、巻を投入してアーリークロス大会に。ただ、巻も頑張って競ってはいるのだけれど、落とす方向にあまり意図は見られなかったし、セカンドボールも全然拾えてなかった。一方ここに来て、田中達也が突如単独突破でDF2人をかわしてシュート、非常に際どい場面を作ったのだからサッカーとは難しい。ともあれ、ゴール前で炎の守備を見せる北朝鮮がついに守りきり、0-1で試合終了。北朝鮮の選手たちの喜ぶこと喜ぶこと。いやー、金星をプレゼントしちゃいましたか。

まあ、試合自体については、前半ユルめすぎるとこういうこともあるよ、という事(中盤のメンツは欧州勢が戻ればどうせ変わるし)なんだと思うんですが、こんな調子では今野や茂庭はいつどのような場面で試してもらえるのかな?とちょっと思った今日この頃です、ハイ。

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