●がんばれ今ちゃん、負けるな今ちゃん
東アジアサッカー選手権大会2005 決勝大会(7/31~8/7)日本代表チームメンバーに、土肥洋一、茂庭照幸、今野泰幸、加地亮 4選手選出のお知らせ
意外だったのは今野だな。これまでジーコの選んだMFと言えば、やはり見た目のテクニックの高い選手、一つ一つのプレーをスマートにこなす「スター」が多く、明神のような「汗かき屋」や戸田(東京V)のような「汚れ役」はスルーされてきた。それが突然の今野選出。これはどういうことなんだろうか…。
【推測1 コインブラの考えが変わった】
つまり、ジーコもアジアカップやW杯予選の苦戦ぶりを経て、あるいはさらなる強豪との激突が予想されるW杯本番をにらんで、汗・根性系選手の必要性を認識した、と。周知の通り、「黄金の中盤」へ固執しないメンバー選考(まだ三都主へのこだわりは捨てていないが)や複数のフォーメーションを併用する用兵など、昨年あたりからはジーコも現実路線へと加地、じゃなかった、舵を切る傾向にはある。だから、ここで新しいタイプの選手を求めても別に不思議ではない。
【推測2 今野のもう一つの面に魅力を感じた】
「もう一つの面」とは、もちろん今野の攻撃に関するセンスの事。一般的には守備的MFと認識される今野だが、東京ファンならわかるとおり、時折見せる攻撃力にも非凡なものがある。相手の急所を突くオーバーラップ、そしてセットプレーでマークを外すうまさ(ここら辺は守備のセンスと通じるところがあるのだろうか?)。今季も既に公式戦4得点をマーク。こういう攻撃への貢献、例えば横浜戦で言えば先制のヘディングや憂太の駄目押しゴールを演出したスルーパスなんかにジーコは目を付けたのかもしれない。福西に近いタイプということで。
【推測3 他の人が選んでたりして】
過去、ジーコが監督になってから、選ばれたのにほとんど使われず、いつの間にか代表から外れていった選手が何人かいたような…。まあ「協会推薦枠」なんてのがあるのかどうかは知らないが…。今回は欧州組もいないしな…。ちと不安。
まあ、何はともあれ、がんばれ今野!!
(などとわざわざ言わなくとも、彼ならばどこに行っても黙って全力でボールを追い続けるだろうが。)