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2005年07月09日

●東京ダービー&東すか11号


本日は東すか11号の配布日ということで早めに出かける。待ち合わせの時に編集長が大事な忘れ物をして、彼の一家総出の大騒ぎになったのだけれど、まあそれはいいとして。男3人重い荷物を転がして飛田給へ到着したその時、パラついていた雨が急に強くなってきた。荷物で東すかの包みを隠し、びしょ濡れになりながらなんとか味スタに到着。いや、まいった…と配布場所で包みを広げ始めた時、吹き込んでくる雨粒を受けて焦る。そういや今まで、東すか配布日に天気が崩れたことはほとんどなかったんだな。試合前に早くも暗澹たる気分に。テーブルをぎりぎり通行の邪魔にならない程度まで前に出し、なんとかしのぐ。

ま、それでも、配り始めて、これまでにないスピードで東すかがなくなっていく様子を見れば、あっという間に気分も回復(笑)。これもダービー効果か?すげー勢いではけた。コンコースの向かい側でチームスタッフの方(楽しい人!)が一生懸命声を出してオフィシャルマッチデイを配っていたのに煽られて、こちらも声を張り上げる。結局、用意していた分は全て配ることができた。9号から部数を増やして、その日のうちに完売したのは初めてだったので、素直に嬉しい。


……で、肝心の試合について書こうとすると急に筆が重くなるわけだが(笑)。FC東京 0-0 東京ヴェルディ1969。なんともまあダメダメな試合だった。駄目だとわかっているパターンを、それでも何度も繰り返す愚直ぶり(例:相手が引いた状況で、ひたすら低い弾道のクロスをニアのDFに当てる石川)については、個人的には馬鹿にしたくない。後半の難しいコンディションで頑張った選手たちには敬意を表したい。けれど、残っている結果が、15試合(去年までなら半分)を終えて勝ち点14だからね。「ノルマ」なんて窮屈な言葉を持ち出すまでもなく落第でしょう。

Mendozaさんなどは「これはもう選手個人の問題じゃないよね」と言っていて、それはその通りではある。チームとして「試合に勝つための」意図の欠如は深刻だ。そして、そもそも特定の選手を攻撃するのは趣味じゃない。だが、これだけは言わせてくれ。今日の梶山について。駄目だあんな選手をピッチの上に出していては。守備では体を相手に寄せずマークの切り替えの動きも鈍く、攻撃でも淡泊にボールをサイドにはたくだけ(しかもそれが精度の低い足下ボール…)。中盤をふらふら浮遊する様はまるでクラゲのようだった(って、この表現前にも使ったような気がするな)。仕事をしたのは前半のミドルシュートくらいか?栗澤やルーカスや今野の負担は確実に増していただろう。この試合、最後ヴェルディは退場者を出したが、前半の東京も10人だったんだ。

あ、でも、そんな選手をとっとと下げないで72分まで出し続けた采配こそが問題だ、とも言えるのか。大器だから大きく育てたいという意図ならば、それは賛成(僕も「使うなら先発で」とか書いてたし)なんだけど、現実のパフォーマンスとしてあれではちょっと限界を超えてると思う。特に、そういう選手起用の結果として、戦える選手の出場が遅れちゃったわけだし。

そう、この試合で約15分だけ出場した馬場憂太。去年感じられていたたくましさと頼もしさが復活していた(厳密に言えば、ユベントス戦の時からかなり良かったのではあるが)。戸川の退場をもたらしたすんばらしいスルーパス、前目でガチッと当たってボールを奪う守備。ホント、「あの憂太がねえ…」(お袋さんが涙ぐんだ口調で)という感じである。彼が出てからは燃えたし、だからこそ結果につながってほしかったんだが…。残念だ。

詳しいことは、観戦記の方で。


試合後は新宿に出て、焼肉屋で東すか完売お祝い会兼引き分け残念会。いや、雰囲気は完全に残念会だったな(笑)。色々と愚痴ったり議論になったり。もっとスカッと「やったぜ!」と言える日はいつになったら来るのであろうか。がんばろう。

そして、タクシーで家に帰ってから、つれから愕然とするニュースを聞かされたのであった…。

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コメント

>結局、用意していた分は全て配ることができた。

今回の東スカは読みごたえがありましたね。全体的にメローが感じだったので、帰りの電車でしんみりと読みました。
また、期待しています。

>コンコースの向かい側でチームスタッフの方(楽しい人!)が一生懸命声を出してオフィシャルマッチデイを配っていた

すごく面白かったですよね。お前はバナナのたたき売りかアメ横の数の子売りか!って感じで(笑)

>何度も繰り返す愚直ぶり

同感です。それとセットプレーもなんとかして欲しかった。コンディション不良の要因が無ければ宮沢が必要ですね。

>チームとして「試合に勝つための」意図の欠如は深刻だ。

結局、中断期間で立て直せなかったということですよね。昨日はめずらしくバクスタで見たんですが、攻撃の縦の軸の無さに愕然としました。
最近は、試合後にビデオを見る暇も気力(苦笑)も無かったので、見過ごしていましたが、あそこまでダメだとは・・・

原サッカーが最高に機能していた2003年2ndの時は、アマ、ケリー、宮沢ががっちりと縦の軸を形成してそこからサイドを「使って」いたので、サイド攻撃が脅威だったのですが、今はサイドになんとかしてと「頼んで」いる状況ですからね。
こりゃ相手DFは守りやすいですね。

縦の軸不全の今では、ササ一人が入っても劇的な改善につながるかは微妙だと考えます。

>大器だから大きく育てたいという意図ならば、

上記の縦の軸に梶山がなってくれればですね。しかし、おっしゃるとおり昨日の梶山はひどかった。
でも、ヒロミはそれよりひどかったモニを使い続けてあれだけの選手にしましたからね。やっぱり使い続けるのかな~

中断前は楽観視していた私もかなり危機感を持ち始めました。

>原サッカーが最高に機能していた2003年2ndの時は、アマ、ケリー、
>宮沢ががっちりと縦の軸を形成してそこからサイドを「使って」いたの
>で、サイド攻撃が脅威だったのですが、今はサイドになんとかしてと
>「頼んで」いる状況ですからね。
全くおっしゃる通りですね。
中が強くないと、外が生きない。外が元気ないと、中だけで破るのは難しい。東京にとって死命線とも言うべきバランスが崩れているのかもしれません。
つーか、今、石川がちょっとかわいそう。

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