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2005年06月04日

●FC東京×柏レイソル ('05ナビスコ杯第5節)

午後、味スタでナビスコ杯第5節。FC東京 0-0 柏レイソル。回復しつつあるこちらの出来と、信じがたいほどの相手の不出来。前後半通じて優勢だったのは明らかに東京。撃ったシュートは実に19本。しかし、完全に押しながらも決められず…というのも書き飽きたが、事実は事実なので仕方ない。これで予選突破はかなり厳しくなった。

今日の東京、出来は悪くなかったと思う。フォーメーションは4-4-2。戸田と祐介の2トップ、中盤は右から石川、文丈、今野、宮沢。石川は前がかり、宮沢はそこからやや低めに位置し、中盤の底は文丈が受け持つ感じ。この布陣だと4-2-3-1と違って選手が「まんべんなく配置されている」わけではないため、必然的に各選手は攻撃時にも守備時にも様々に「動く」ことを余儀なくされ、そのことがチーム全体の動きを軽快にしているようであった。「攻撃サッカー」とか「バルサ型3トップ」みたいに妙な力が入ってるわけでもなく、(変な例えだが)肩凝りがとれてフツーにやれているな、という印象。石川も狭い方に行くばかりでなく左に回ったり中へ入ったりバランスのいい動きをしていたし、金沢が(ボールが来る前に)宮沢を追い越して前に張っているような、ちょっと面白いパターンも出てきた。

一方、柏の方は全体的に動きが重くてひどい出来…というか、なんか試合前に変なもの食べてお腹こわしちゃったんじゃないか(笑)と心配になるくらいの低調ぶり。パスはブレブレで2本と続かないし、守備のチェックもだいたい後追い。運動量自体がとても少なかったように思う。特に酷かったのは谷澤と近藤。逆に、脅威に感じられたのはクレーベルくらいだったろうか?これでは柏のサポーターが怒るのもわかるよなあ、というのが正直な感想であった。

だからこそ、というか、この試合は勝ってほしかったし、勝たせてやりたかったし、勝たなきゃいけなかった。2トップで横の戸田に引っ張られる形になったのが大きいのだろう、近藤祐介も弱気の虫を見せずサボリもせず貪欲にゴールを狙い、GKと一対一になるなど3~4回もの決定機を作っていた。あのうち、何本外してもいい、1本、せめてどれか1本決めていればヒーローだったんだが…。本人もさぞかし悔しかろうな。そして、もちろんチャンスをものにできなかったのは彼だけではなく、セットプレーでまたもヘディングを叩きつけすぎた今野と、あと石川の絶妙のクロスに半歩届かなかった戸田。ほんと、1本だけで良かったんだけどな、1本だけで。あーもう。

ま、終わってしまったことは仕方がない。チームの体現しているサッカー自体は上向きだ、とポジティブにとらえよう。次の千葉戦はまだルーカスが戻ってこないだろうから、今回の延長線上の身の丈に合ったサッカーで行ってほしいと思う。強い相手ではあるけれども、とにかくリーグ戦に向けて勢いのつくような試合を。

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